パワースポット岩根寺のイチョウの木を見に来たら、まだ緑が残ってて、黄葉は半分くらいの進行でした。
今年は平野部の紅葉・黄葉の進行が遅いような?
フォトギャラ :
岩根寺のイチョウ 2015.11.22
さて、
先日の酒祭りの後で立ち寄った居酒屋さんにて、お店で企画する酒蔵見学に一緒に参加させてもらうことになり喜んでいたというお話でした。
ところが、それは私の勘違いだったようで、実際には酒蔵見学という気楽なものではなく、酒蔵で働く体験をするという過酷な企画であった。
日本酒の最も伝統的な醸造法「生もと(生酛・きもと)造り」の工程である「もと摺り(酛摺り・もとすり)」という作業を体験することになりました。
この「もと摺り」とは、「生もと」ならではの工程で、「山卸」ともいいます。
※ちなみに、「山廃」(山卸廃止酛)とは、「もと摺り」の工程をしない酒造りになります。
集合時間の13時半に酒蔵に到着。 あさひ酒造さんです。
こちらの酒蔵には2012年3月に酒蔵見学で一度だけ入ったことがあります。 (みんカラ始める前)
酒蔵に入るには、頭の髪の毛を覆う帽子かタオルなどが必要ということで・・
一昨年、スズキ・キャリーのキャンペーンでプレゼント当選した軽トラ野郎キャップを被りました。
酒蔵で働く男はキャリイだぜ! 一昨年のブログ :
軽トラ野郎グッズプレゼント当選!!
酒蔵に入るなり、あれよあれよと作業場に連れて行かれる。 やはり酒蔵見学は無しだ。
まずは、両手を洗剤で入念に洗ってから消毒液も掛けて清潔に。
「もと摺り」の作業場。
「もと摺り」とは、蒸し米・麹・仕込水を丹念にすり合わせ、お酒の”もと”を作る作業。
酒造りの“もと”(酛)とは、お酒の母という意味合いから酒母(しゅぼ)とも言う。
半切り桶に2人一組になって、蕪櫂(かぶらがい)と呼ばれる道具で丁寧に蒸米と麹を摺りつぶす。
半切り桶に対し、それぞれ一番摺り、二番摺り、三番摺りと三回に渡って行います。
この日の半切り桶は6枚。 プロ蔵人3名+素人蔵人3名の合計6名での作業。
プロと素人が2人一組でタッグを組み、各タッグが2桶ずつ続けて担当。
13:30 一番摺り 3分 x 2桶
16:00 二番摺り 2分 x 2桶
XX:XX 三番摺り 1分 x 2桶 (三番摺りは聞いた時間を忘れた。夜です。)
こういった作業を酒造りのシーズン中に何度もされるそうです。
「もと摺り」をする前の状態。 蒸した酒米は「五百万石」です。
まだお米の形をしている蒸し米、麹、仕込水が入っている。
他の酒蔵さんでの「もと摺り」工程の動画がYoutubeにありましたので参考に。
動画では随分と軽やかに作業されていますが、これは「もと摺り」工程が進んで二番摺り?、三番摺り?の液状化が進んだ状態と思われます。
「もと摺り」一番摺りの前では蒸し米は、餅をつく前の餅米のような状態なので、蕪櫂(かぶらがい)という道具で蒸し米と麹を摺りつぶす作業は力が要り本当に重かった。
大変な重労働でした。
一番摺りは3分間。 摺りつぶす作業が進むと徐々にですが、蒸し米は軽くなっていきます。
第1ラウンド(1つ目の桶)が終わったところでヘトヘトでした。
少々のインターバルを置いて第2ラウンド(2つ目の桶)開始。
ここで、第2ラウンド開始と同時に思わぬ一撃を喰らってしまう。
第1ラウンド終了間際はもと摺りが進んで徐々に軽くなった蒸し米を摺っていたが、第2ラウンドはまた最初の摺られていない重たい蒸し米に戻っている。 このときの蒸し米が最も重たく感じました。
最後は足にきてグロッキー状態に。 第2ラウンド終了。 ゴングに救われました。
腕はパンパンぷるぷる! 慣れない作業で筋肉痛に。 ムチャクチャ疲れた~ _(x_x;)_ξ
3分間の「もと摺り」一番摺りが終わった状態です。
見た目あまり変わらない? 実際には蒸し米は形が小さく麹や水と摺られてます。
これを数時間ずつ置いて、二番摺り、三番摺りと重ねて「もと摺り」作業して、お酒の”もと”(酛または酒母とも言う)は、その後タンクに移される。
これは数日前に「もと摺り」されてたタンクを参考に見せてもらったものです。
「もと摺り」一番摺りが終わったところで酒蔵を出ることに。 結局、酒蔵の中にいたのは30分もありませんでした。
16:00からの二番摺りにも参加出来るとのことだったが、それは丁重にお断りした。
決して逃げたわけではなく、予定してた用事もありましたし・・。
重労働で汗を掻いたので外に出ると風が清々しい。酒造りの蔵人さんは大変だと実感出来ました。
今後、毎晩お酒を頂く度に有難味を感じることだろう。
ところで、今回「もと摺り」工程作業に加わったお酒は来春に商品化されます。
生もと(生酛)仕込みの五百万石純米酒。 無濾過生原酒と火入れ加水。
これは、来春にお酒が出れば絶対買いに行かなくては!
酒造りに加担してるので思い入れが違う。
誘われた16時からの二番摺りを断ったのは、楽しみにしてたプロレス観戦が理由でした。
プロレス観戦についてはフォトギャラで :
WRESTLE-1 米子大会 2015.11.22