いえいえ、私も昔真剣に考えたことがあります。
いま、改めて自分の書いた文章を読み返してみると、私の答えはどうもaveve3様の質問内容とは少々ピントがずれてましたね、スイマセン。
ついつい、バイクのエンジンをそのままクルマに利用できないか?と言う回答になっているように思えて…
よく出来た軽エンジンをチューニングして、100馬力を狙おうとすると・・・
仮にコストも耐久性も一切関係ない、とすれば660ccで100馬力ぐらいは狙えるのではないかと思います。
当然出来たエンジンは乗り難い物にはなるでしょうが…馬力は出せてもトルクが無かったらとても発進できる物ではないと言う事です。
aveve3様はご存知でしょうが、ここでトルクと馬力について少々説明したいと思います。
トルクとは回転力の事。
例えばボルトを締め付ける時に1mのレンチを使って、1キロの力で締めたとします。このときにボルトに掛かったトルクが1㎏/m。
で、馬力とはそのトルクの集合体で、仕事量です。
計算上では75㎏の物を1秒間に1m動かした時に使った馬力が1馬力となります。
もうチョット噛み砕いて説明すると、ある人が100mを10秒間で走るとします。
トルクは走っている時の一歩一歩の足の踏み出す力。
馬力は10秒間で走った時に使った仕事量な訳です。
我々の基本的な知識の中に
PS(馬力)=T(トルク)×N(回転数)と言う公式があります。
馬力を増やす為にはトルクを上げるか、回転数を高めるか、と言う二つの方法があるわけです。
前述の100mをもっと速く走る為には、一歩一歩の踏み出す力を強くするか、左右の足の回転数を早くするか、です。
軽のエンジンを高出力化するには、圧縮をガンガン上げて爆発力を強くしトルクを稼ぐか、スンゲェハイカム入れて高回転化するか、と言う手法があるわけです。
しかし、あまりに高圧縮はデトネーションを起こす原因になりますし、ピストンやヘッドを高熱に耐えられるよう強化しなければなりません。
極端なハイカムシャフトは、アイドリングさえまともに出来ず、リフトが増えたらピストンへの接触が心配されます。
そして、いかにフリクションを減らして高回転化したとしても、ピストンスピードの物理的限界があります。現在では秒速30mくらいだと言われているようですがうろ覚えです…スイマセン。
つまり、デトネーションが起きない様、燃焼室やピストントップ形状を整え、燃料や点火システムを可能な限り綿密にコントロールし圧縮を高め、それに合わせたハイカムを組み込む。ボアはピストンのストロークスピードを抑えたいのでなるべく大きくしたいのですが、コレも火炎伝播や燃焼効率の問題で極端には大きく出来ません。
よって秒速が30mを超えない程度のストロークや回転数を設定する必要があります。そうしたら100馬力超える軽のNAは作れると思いますが、ほとんどエンジン新設計ですね。
いやァ、私の知識を全て出してしまいました。既に空っぽです。
お金と時間に余裕があったら、こんなエンジンいつか作ってみたいですね。
多分無理ですけど…