今日からは、RX-8(ABA-SE3P)について、話したいと思います。
2002年8月、「RX-7・FD3S」が生産を終了してから、途絶えていた
ロータリーエンジンが、ようやく帰ってきたのが2003年4月のことである。

排出ガス規制を、クリアした新型「13B-MSP」エンジン・通称「レネシス」である。
排気ガス規制の強化・燃費向上の為、ターボチャージャーは搭載せず自然吸気となっている。レブリミットは、毎分9000回転(マツダ787BのR26Bエンジンと同数値)
という高回転ユニットになっている。

名称などから、「FD3S型・RX-7」の後継車に思えるが、設計が一新され
「RX-7」の後継車ではなかった。

エンジンは、ロータリーエンジン独自のスポーツ性能を一気に高める、
「サイド排気ポートシステム」
自然吸気にして、ハイパワーを発生する「レネシス」の革新性能。
その核となったのは、ローターハウジングにあった。
従来の排気ポートを、サイドハウジングに移設
吸排気ポートタイミングのオーバーラップを解消
(排気が吸気行程に持ち込まれることなく安定した燃焼が得られる。)
排気ポートをローター1つあたり2つとし、ポート総面積を従来の
約2倍に拡大した。
インジェクターを、1ローターあたり2本から3本とした。
薄い混合気でも安定した着火を可能にする・マイクロ電極点火プラグを採用
などが評価され、
イギリスの「エンジン・テクノロジー・インターナショナル」が主催する
「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2003」を受賞した。
審査員50人中44人までが何点かポイントをいれ、そのうち15人が
それをトップとした。ドイツ人の審査員は5人全員マツダに票を入れ、
アメリカ人の審査員12人中11人までがやはり、「レネシス」に票を与え
さらに、ヨーロッパの審査員12人中11人までがやはり「レネシス」に
票を与えている。驚くのはまだ早く、ヨーロッパ人の1/4・アメリカ人の
1/3は、これを今年のベストに推している。
このことからも、「レネシス」の技術力が高いことがうかがえる。
以上で、ロータリーエンジン生産終了に思うこと RX-8編(ABA-SE3P)
その1を終わります。 間違えてたら、ごめんなさい。
Posted at 2012/07/08 10:39:48 | |
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