当時、マツダはフォード傘下に入っており、フォード側の絶対条件は4ドアであった。
しかし、4ドアにすると車体が大きくなり重量も増え、スポーツ車が持つ醍醐味がなくなってしまう。そこで、マツダが出した答えが、前後観音開きになる・4ドアを持つ、
センターピラーレスの「フリースタイルドア」だった。

RX-8は、センターピラーがないため・リアドアは後ヒンジで開く。ドア開度は、
フロント約70°/リア約80°と大きく、前後ドア全開時の開口寸法も約900mm
を確保し、アルミ製軽量リアドアは・女性でも軽くスムーズに開閉できる。
スポーツカーとして比類ない「4ドア4シータ―」を実現する。
そこで、登場するのが新世代ロータリーエンジン「レネシス」である。
アドバンスドフロントミッドシップ
「レネシス」は、自然吸気であり吸気系をエンジン前方にオフセット配置。さらに、
オイルパンの厚さを「13B-REW」の半分程度の約40mm薄型化・エンジン本体の
高さを、トランスミッションとほぼ同じに抑えた。これにより、エンジンを「RX-7」より60mm後方に・ダッシュボードを80mm前方に配置し、エンジンとドライバーの
距離を140mmも短縮・エンジン重心高も「RX-7」より40mm低い。
アドバンスドフロントミッドシップは、「レネシス」にして初めて可能となったレイアウトだ。これにより、「RX-8」は「RX-7」同様に、
理想的な前後重量配分50:50の実現を可能にした。
安全面においても、国土交通省による衝突安全性能総合評価において、運転席・助手席
とも6つ☆を獲得し、ブレーキ性能試験においても100km/hからの停止距離が、
38.6m(湿潤時は、44.4m)と2011年現在、試験を行った全車両中歴代トップ
記録(RX-8発売は、2003年だから驚きである。)
しかしながら歩行者頭部保護性能試験では、低いフロント形状の特性ゆえに、レベル1に
とどまる・という好対照の結果が出ている。
13B-MSP「4ドア4シーターを備える本格 スポーツカー」というRX-8の
コンセプトは、小型・軽量・高出力という「ロータリーエンジン」の特質を、飛躍的に
高めたのが「レネシス」である。
以上で、ロータリーエンジン生産終了に思うこと RX-8編(ABA-SE3P)
その2を終わります。間違えてたら、ごめんなさい。
それでは、昼食をとって仕事に戻りま~す♪
Posted at 2012/07/09 12:17:20 | |
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