自分は、「マツダ」好きである。いろいろ面で皆さんもご意見があると思いますが、
まず、最初に言っておくので、以下話す内容について(反論など)気分を害さないで
聞いてほしいのです。
いつもクルマで、聞いている曲の中には当然
※「ZOOM-ZOOM」が入っている。
※「ZOOM-ZOOM」は、2002年からの「マツダ」のキャッチコピーで、語源は、英語圏の子供が自動車のことを「ZOOM-ZOOM(ブーブー)」という所からきている。
今、日本のモノ造りを支えてきた二つの産業(自動車・家電)が、窮地に立たされている。
ここでは、自動車産業に絞って話を進めていきたいと思います。
歴史的な円高の影響で、
※日本の三大メーカーが次々と海外生産に切り替えています。
(過去10年間生産拠点を徐々に海外へ移してきた。)
※日本の三大メーカーとは、「トヨタ」・「日産」・「ホンダ」のことをいう。
とりわけ、三社の中で海外進出が最も早かったのが「ホンダ」だった。先月、円高で輸出
の利益が望めないことを理由に、小型車など米国向け一部輸出をやめる方針を発表した。
さらに、北米工場からの輸出台数を2017年までに、年間15万台に拡大する方針だ。
同時に、高級セダンについては、日本国内生産を廃止する方針だという。これについては、
昨年「ホンダ」の伊藤孝紳社長が、日本からの輸出比率について、現在の国内生産の30%
弱の水準から10~20%に引き下げることを発表した。これに伴う不足分については、
米国など他の工場から年間生産の10~20%を輸出で補うつもりだ。

「日産」は既に、一部の日本市場向け車種の生産を海外工場に移している。
カルロス・ゴーン社長は、このまま円高が続けば、さらに多くの車種を海外に
移転すると言っている。

「トヨタ」もやはり、米国への小型車輸出に関しては、日本からの輸出を削減し、
海外工場からの生産・輸出に切り替えている。
一方で、トヨタの豊田彰男社長は、「円高が日本の工業力を空洞化しようとしている。」と警告した。同社長が会長を務める日本自動車工業会によれば、日本からの自動車輸出台数が昨年、440万台にとどまり、2007年の650万台から大幅に減少していることが
わかる。

一方「マツダ」はどうだろうか?日本の他メーカーに比べて、輸出比率が70%以上あり、
1ドル80円を切る水準では、輸出企業にとって致命的と言われる中で、もがき苦しんでる状態が続いている。先にも述べたように、「米・フォード」との関係が薄れる中で、
25日には、「米・フォード」との合弁会社だった、米・ミシガン州にある工場での乗用車
生産が、8月で終了することが発表された。他の合弁会社(タイ・中国など)も、そうなっていくのではないか? まだ、何も決まってはないが・・・。
現状でも輸出・国内生産が多いのに、合弁会社がなくなるという事は、それだけ国内工場での生産が増えることになり、「マツダ」にとって歴史的な円高が重くのしかかる。

「マツダ」の山内孝社長はこう話す、「1ドル60~70円になっても、広島で自動車を
生産し続ける。」と発言したのだ。「マツダのある役員」がこうも話したという。「広島は、
日本から見たら地方都市の、一つにすぎないかもしれないが、地元経済の規模が小さい分
企業が海外へ移転した時に、与えるダメージがより一層大きく感じられます。よく、
きれいごとを言うと批判されていますが、うちは「日産さん」のような合理的な考え方は
できない」それを聞いて賛否両論あると思いますが、自分的には大変重みのある言葉だと
思いました。なぜならば、事実「マツダ」は1990年代に、経営危機に陥り・厳しい
リストラのプロセスにおいて、地元の広島経済を底抜けにした恐ろしさの経験が、「マツダ」の経営陣の中に根強く残っているのであろう。
地元に与えた傷を知る「マツダ」だからこそ、歴史的な円高になっても雇用を守り、国内生産にこだわり続ける企業が、あってもいいのではないだろうか!!
「マツダ」の地元経済に対する責任感が、最終的にいい方向に向かうことを
願うばかりです。
間違えがあったらごめんなさい。
がんばれ「マツダ」!!
明日は、「マツダ」と他メーカーの生産・開発の効率化などについて話していこうと
思っています。次回で、最終回の予定です。
Posted at 2012/07/28 12:03:36 | |
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