今日から、マツダ ロードスター(NB型)の話を、していこうと思います。
1997年11月 東京モーターショーで、NB型ロードスターが初めて公開された。
1998年1月 マツダ ロードスター フルモデルチェンジを行う。NB型誕生!!
フルモデルチェンジを機に、「マツダ ロードスター」に車名変更。
約8年半ぶりに、モデルチェンジすることになったが、マツダの
本音は、世界中で大ヒットしていた、NA型を2000年まで販売
していたかったのだが、ヨーロッパで、1998年10月から
新しい衝突基準が実施されることから、それに、適応させるためには、
根本的なボディの作り直しが、必要だったためモデルチェンジに、
踏み切ったという。
NB型ロードスターの特徴の一つが、リトラクタブル・ヘッドライト
の廃止で、デザインが大きく変わっているように思えるが、
ボディサイズは、NA型とほぼ同じ。全幅のみ+5mmとなったが、
それ以外は、全長・全高とも先代のユーノス・ロードスターと数値は、
まったく同じであった。
全長3955mm×全幅1680mm×全高1235mm
「変えないために、変えた。」
LWS(ライト・ウェイト・スポーツ)マツダが上げる柱がある
コンパクトなボディ(車体重量が、1000kg程度の軽量)
後輪駆動・前後重量配分50:50(2名乗車時)であること
重量のある構成部品を、できる限り低く配置するなど上げられるが、
年々強化される、安全装備の義務化などもあって、このNB型は、
残念ながら1000kgを切ることが出来なかった。
(NB型・5MTは、1010kg~1030kg)しかしながら、
NB型は、車体剛性アップ・衝突安全対策(ダブルエアバックや
サイドインパクトバー)などが、標準装備されていることを考えると、30kgの増加で
済んだ裏には、並々ならぬ苦労があったことが想像できる。
(NA8C型・5MTは、車体重量980kg~1000kg)
「強くはしても、重くはしない。」
B6-ZE/BP-ZE型の2種類のエンジン、前後ダブルウィッシュボーンの
サスペンション・レイアウト、ブレーキ形状など、いずれも基本的には
※「NA6C型」
「NA8C型」から受け継いでいる。
※「NA6C型」は、1993年9月のマイナーチェンジで、「NA8C型」へ変更されているが、1994年に、ヨーロッパで一足先に復活している。これは、保険ランクが優遇されることや、価格・維持費の面からも経済的モデルの意味合いが強い。
1998年1月 マツダ ロードスター(NB型)が発売された。
エンジン型式「B6-ZE」型式「GF-NB6C」1600ccと
エンジン型式「BP-ZE」型式「GF-NB8C」1800cc
の2種類から選べた。
ATモデルは、1600ccと1800ccともに4ATのみだったが、
(1600cc・1800ccともギア比がいっしょだった。)
MTモデルは、1600ccが5MTで、1800ccが6MTだった。
5MTは、マツダ製だったが、6MTは、アイシン製を採用した。
(1600cc・1800ccともギア比が異なる。)
エンジンは、B6-ZE型 型式・GF-NB6C 1600cc
最高出力125PS/6500rpm
最高トルク14.5kg/5000rpm
BP-ZE型 型式・GF-NB8C 1800cc
最高出力145PS/6500rpm
最高トルク16.6kg/5000rpm
ともに、レギュラーガソリン仕様になっている。
主なグレードでは、1600ccの「標準車・5MT」は、クラブ競技用などで使用される
ことを、想定して「パワステ・パワーウィンドー・エアコンなし」の
モデルが設定されている。
1800ccの「VS・6MT/4AT」は、ナルディ社製ウッド
ステアリング・
※シフトノブ・ブレーキレバーグリップを使用。
内外装色に、タンを使い・本革シート(タン)のクラシックモデル、
「RS・6MT」は、ハードサスペンション(ビルシュタイン社製ダンパー)・フロントストラットタワーバー・
195/50R15タイヤ+6JJアルミホイールなど、スポーツ志向が強いものとなっている。
※4AT車は、パーキングブレーキレバーのみウッド
NB型は、幌も「世界トップクラス」を目標に改良が行なわれた。
熱線デフォッガー入りガラスウィンドー(標準車除く)を採用した。
ロードスターに乗っている人(特に、NA型を乗られている方々)に、喜ばれるパーツが
いくつかある。
オプションのハードトップが、新旧両型に取り付け可能であったこと。
NB型ソフトトップ(ガラス製)が、旧型(NA)にも取り付け可能であったこと。
(NA型の人は、補修用に最適である。)
マツダ 名車列伝 ロードスター編(NB型) その1を終わります。
間違っていたら、ごめんなさい。
NB型もNA型同様に“特別仕様車・特別限定車”が多く出ているモデルなので、
それらを中心に紹介していきたいと思います。

次回は、“10周年記念車・NRリミテッド・ビックマイナーチェンジ・YSリミテッド”などについて紹介したいと思います。(写真は“10周年記念車”)