前回は、“嫁と二人だけ”のドライブだったので、この土曜日はいつも通り“息子と二人”
今回は“RX-8”で、定番のドライブ・コースへと出掛けて見ました。
“RX-8”と言えば、ドアが“観音開き”する“4ドア・スポーツモデル”で、
有名ですが、なぜ? このような4ドア“観音開き”をするやり方を、あえて
“マツダ”が選んだのか?皆さんご存知でしょうか?
その背景にあるのが、その当時“マツダ”が“フォード傘下”に入っていたためでした。
“排ガス規制”の為、“RX-7”の生産が終了する事がすでに決まっていました。
“マツダの象徴”である“ロータリーエンジン”も“進化”が、求められていました。
しかし、“マツダ”の思いと“フォード”の間には、温度差がありました。
市販化される際の“フォード”側の絶対条件が、“4ドアのクルマ”でした。
こんな窮地に立たされても、“マツダが今まで築き上げてきた、スポーツカーのDNA”が、
まったく新しい“4ドア4シーター”と言う、本格スポーツカーとして市販化出来たのも、
自然吸気に進化した“ロータリーエンジン・レネシス”だからこそ、
実現可能だったのです。
そこは、“マツダ”もスポーツカーのメーカーとしての自負があったと思います。
自然吸気ながら、最高出力250PS/8500rpm(前期型・タイプS)、
後期型(RS・タイプS)になると、最高出力235/8200rpm
“ハイパワー”を発生しながら、平成17年排出ガス規制に“適合”かつ
“斬新なデザイン(4ドア・4シーター観音開き)”
前後重量配分50:50の基本レイアウトが生み出される“運動性能”はもちろん、
“国土交通省”による“衝突安全性能総合評価”で、“運転席・助手席”とも最高ランクの★★★★★★を、獲得した“安全評価”との両立はとても素晴らしい事だと思います。
“自動車事故対策機構”が、2012年に発表したデーターがあります。
時速100kmからのブレーキ性能(乾いた路面・濡れた路面)の結果があります。
2003年“RX-8・タイプS”乾いた路面38.6m・濡れた路面44.4m
歩行者保護性能:1(この事が、後々“RX-8”の生産終了に関係した)
比較して見たいクルマは、“トヨタ 86GT”と“スバル BRZ”で、行なわれた
時速100kmからのブレーキ性能(乾いた路面・濡れた路面)の結果です。
2012年“86 GT・BRZ”乾いた路面39.6m・濡れた路面41.0m
歩行者保護性能:4(厳しくなる事が、分って造られたクルマなので参考までに・・・)
(写真は、トヨタ 86のみです。)
驚くことは、“テスト”が行なわれた時期である。“RX-8”は“2003年”実施で、
“86 GT・BRZ”は“2012年”実施のデーターである。
乾いた路面での、ブレーキ性能は“トヨタ 86GT”と“スバル BRZ”よりも
“イイ”と言う結果だ。“約9年”の“ハンディ”がある事を考えれば、
ある意味驚きである。(前後重量配分50:50のバランスが“イイ”事が証明された。)
さすがに、濡れた路面では“最新のクルマ”に負けてしまったが・・・
“マツダ”が“ロータリー”にこだわり、“フォード”が出した“絶対条件・4ドア”に
対して、“デザイン”はもちろん“スポーツ性能”を保ちながら出した答えが、
“4ドア4シーター=観音開き”だったのです。
これにより、“フォード”の出した条件を“クリア”して、市販化になった(RX-8)
経緯(開発に携わった人の努力)を、知らない方にも知って欲しいのです。
“ロータリー”=“RX-8”の話をしていたら、つい“熱く”なってしまいました。
ここで、もう一度“RX-8の観音開きドア”について紹介したいと思います。
後部座席に人を乗せる場合、まず“フロント・ドアを開き”
次に、“リア・ドア”を開いて乗り込みます。
閉めるときは、その逆のやり方になります。
お話を、“ドライブ”に戻したいと思います。
次第に、町から外れていき“川沿いを走る”いつもの“ドライブ”コースへ、
入っていきました。
“自然吸気のロータリーエンジン”+“Rマジックのチタンマフラー”が、
心地よい“ロータリー・サウンド”を奏でてくれます。
“1速・2速・3速”とギアをシフトアップしていくと、“ロータリー”特有の
“たまらなくイイ音色”が、耳にすっと入ってくる。
“コーナー”が来ると、“6速から5速・4速・3速”へ減速していく、
この繰り返しが、なんとも心地よく耳に入ってきてとても楽しい。
走りだけ求めるなら、どうしても“ターボ車(RX-7等)”よりも劣りますが、
“走り+エンジン・サウンド”を楽しむなら、断然“自然吸気の車(RX-8等)”だと
個人的に思う自分でした。
とにかく、ロータリー独特の“サウンド”に、改めてやられちゃいました。
(燃費の方も、改めてやられちゃいましたけど・・・)
“RX-8最高!!! ロータリー・サウンド最高!!!”
町まで、帰ってくると“春が優しく”迎えてくれました。