2012年04月12日
薬局新聞 4月11日(水)
6年制薬剤師第一期生は8182人。厚生労働省は第97回薬剤師国家試験の合格発表を行い、受験者9785人中合格者8641人(合格率88.31%)と公表した。合格率88%は過去20年間で最も高くなったものの、懸念された1万人規模の合格者には至らず、4年制試験当時とほとんど差のない状況となっている。
6年制卒の受験者は合格率95%
第97回試験の出願者は1万644人、受験者は9785人、合格者は8641人となっており、男女別の内訳では、男性受験者4199人中合格者3563人(合格率84.85%)。女性は受験者5586人中、合格者5078人(同90.91%)となっており、男女比率では男性41.23、女性58.77%で、従来から続く女性人気が高い傾向が示されている。
6年制大学卒者とその他の受験区分別合格率では、6年制卒が8584人中合格者8182人で、合格率では95・32%と受験を受けたほとんどが合格した状況にあったことが窺える。その一方、既存の卒業者の合格率は38.22%(受験者1201人中合格者459人)となっており、当然のことながら6年制へのハードルの高さが垣間見える状況となっている。全体の合格率88.31%は過去数年平均の70%台よりも大きく上回り、これまで最も高かった平成17年の84.39%よりも高い。
約3割の大学で合格率90%以上に
大学別の合格率や合格者数を見ると、最も高い合格率が示されたのは近畿大学の99.18%(受験者122人中合格者121人)をはじめ、95%以上が8校、90%以上では26校となっており、全薬科大学・薬学部のうち3分の1程度が90%以上の合格率を提示した。
しかしながら、課題も少なからず散見された。平成18年の私立大学6年制入学定員の総数は1万514人となっているが、今回受験したのは8935人。仮に全私立大学が定員どおりの入学をしていた場合、1579人が受験まで至らなかった計算になる。また私立の合格者総数7933人で計算すると不受験者と不合格者の合計は2581人になり、入学定員の5分の1程度が薬剤師になれない計算になる。
大学入学後も勉強頑張らないと厳しいですな
Posted at 2012/04/12 10:59:29 | |
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