(2013/03/02)
大分前の話になるのだが、昨年度末に、大阪に来ていた会社の同僚H口さんが、東京に戻るというので、彼のインプレッサSTIと一緒に写真を撮りたくて、彼の住まいにお邪魔した。
彼は、確か、三代、STIを乗り継いでいる。
MSアクセラにする前、うちのカミさんが「この車買うなら、あと50万出してもいいよ。」と言った車だ。
あの、RX-8なら50万で済むけど、STI100万は出さないとねぇ…。
うちの車はまだスタッドレス状態。
今年の春は遠くて、僕が住んでる付近は、桜咲いてるさなかに、吹雪いてたくらいだからね。
スタッドレスタイヤは、無理矢理2インチダウンしている都合上、若干ノーマルよりも車高が低いんだが、インプレッサってSTIでもノーマルでは腰高に見える。
で、え?車のキーを、僕に?ええんですか?
「いや、けど、僕の車は、代わりに貸したりできないですよ。保険が家族限定だし。」
「いいですよ。」
「ホンマですか?すみません。」
うほほ、乗っていいんだってよ。
流石に、ディーラーの試乗で、GTのマニュアルは乗ったことがあってもSTIは乗ったことがなかった。
大阪の中堅都市、楽しそうな、山の方に向かうことに。
で、え? ゴゴゴゴっって、何で?
「吹かして吹かして」とH口さん。
ノッキングでした。
STIでも低回転トルク、こんなに薄いの?
「すみません。うちの車、3,000回転で最大トルクなものですから(38.7fkg・m)、このくらいの坂なら、二人乗車ではクラッチミートだけで上がっていきます。」
「ええっ!うらやましい!!この車、これだけが難点なんですよ。」
確かに、登りの渋滞・信号での停止はちょっと辛い。
でも、クラッチミートがシビヤでもなく、そんなに難しくなかった。
さて、前が空いた。4,500回転越えてからかな、面白いのは。
確かにターボの効きがGTに比べて圧倒的に速いのとアクセルレスポンスがいいので、気持ちいい。
でも、それはMSアクセラだって同じ。
全然違うのはブレーキ。
ブレーキが動き始めて、遊び区間なのか、当たり始めそうなのか、当たり始めたのか、どのくらい効いているのか、それが逐一分かる。
あとどのくらい踏んでも大丈夫か、タイヤも合わせて、会話ができる。
安心感がまるで違う。
流石ブレンボ。
マツダもオプションでいいからつけてくれたらいいのに。
ショーモデルなら付いてたりするのにさ。
そして、サスペンション。
柔らかい。
MSアクセラより柔らかい。
というか、雑誌とかのインプレッションで書かれているとおり、しなやか。
で、物足りないと思うことはない。
すーっと収まり、いつの間にか踏ん張ってる…んだろうなぁ。
慣れてないし、人の車なので、本気度出して攻めれないので、ちゃんとは分からないけど。
それでいて上品。
H口さん本人は、先代のSTIとの一番の違いは、やっぱり評判通りサスペンションだという。
「前は、トイレが我慢できませんでした。」
「はい?」
「サスが硬くて、振動で。」
「へぇ、そういうのもあるんですね。オモロ!」
あと、DCCD。
運転中に、H口さんがくりくり回してたみたいで、おお、違う違う。
積極的に曲げたいか、それともアンダー指向で行きたいか。
ジムカーナとかタイトなコーナーが続くワインディングなら「-」、
大きなサーキットだと「+」なんでしょうか。
さほど無理くり感もなく、曲がっていく。
でも、ターンインの時のスッとインを向くのは、慣れてしまったせいか、MSアクセラの方が自然観がある。
まぁ、ノーマルのセッティングがそうなってるんだろうからそんなもんなんだろうけどね。
結局、吹雪いてきてしまったので、それ以上は走れず、終了。
いい経験だった。
その後に乗り換えた後、自分の車の、サスのがさつさ(収まりの悪さ)、変速ストロークの感じの悪さ、が気になった。
まぁ、定価で100万以上違うだもん、仕方ないわよね。
Posted at 2013/11/25 00:16:10 | |
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