
それはもう半月前のこと。
朝の通勤ラッシュ、渋滞の中で信号待ちしていた私は、不意の一撃を背後から喰らったのでした。
衝撃と鈍い音、ミラーの中では近づきすぎた後続車の姿。
追突された…
少し前には開店前の店舗の駐車場の入り口、安全な場所に退避して事故の処理を進めることにしました。
「大丈夫ですか?」
つまり5キロ前後の低速の追突に過ぎませんものの、衝撃で変なスイッチが入っている私は機先を制して相手に声を掛けます。
以前、もっと強烈に追突されて後トランクまで破損した時もそんな感じだった気がします。
自分の中で「事故処理モード」が発動しているのでしょう。
警察を呼び、互いの職場に事故で遅れる旨の連絡を入れます。
事故場所と時間の再確認、こちらは完全停止状態、あちらはクラッチを踏み外してしまい1速のパワーでそのまま追突してしまった模様でした。
そう…お相手は私も好きなMTのあの車種でした。
レビンならアクセルなしでクラッチ繋いでもエンストするだけw
トルクあるんですね~
まるでオフ会のように互いのクルマを語りながら警察を待ち続けます。
平日の、朝から、何やってるんでしょうね。
一応、お相手の任意保険の確認。
私と同系統の保険会社での加入をされているので一安心、まさかの無保険では後々困ります。
ついでに「修理費用差額特約」は?
…おお、あるんですね!!
私のようなボロ車は保険会社に二束三文で査定されるので、ソレに多大な修理費を掛けるとなるとモメる原因になります。
免許の点数は大丈夫ですか?
万一人身事故になった場合、免許の減点が不都合な方が相手だとまたまたモメる原因ですし。
…心配ない、クリーンな免許とは素晴らしいですね。
念のためにお仕事の立場的に、事故はとんでもなくマズいような事になりませんか?
銀行の方だとか、安全運転管理者さんとか…?
そうでもないようですね。
ここ最近、職場の事故で起きた様々な事が思い出されていきます。
自分のみたいな古い車が被害側に回って、修理費200万(交換部品いっぱい)に対して味方の保険会社が30万とか言い出してモメたなぁ…
示談した後から次々と車内の物が壊れていたと始まって、最後は300万からの請求になったなぁ…
車内の超高級腕時計が壊れたとか、その修理費用の領収書が時計屋でもなんでもない個人のものだったり…それでも弁護士ついて攻めてくるんですよねw
ううん、自分の場合はスマートに済ませたいものですね、加害でも被害でも!!
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やがてパトカーが来て事情聴取を終え、お相手と別れてそれぞれの職場に向かいました。
相手の保険会社からの連絡はすぐに来ました。
自分の車の修理工場は遠いので、相手側保険会社の修理工場にお任せ。
昼には代車と交換で修理に向かいました。
…バンパー周りだけかと思っていたら、ライトもズレてました。
最終的には全治3週間にも及んで未だに帰ってきません。
そして追突といったらムチウチですね。
興奮緊張している時は大丈夫そうでも、やっぱり数日立つと首に違和感が。
寝ようとする時に今まで無かった痛みが出るのでした。
相手側保険会社に連絡して近場の病院を手配してもらい通院する事にしました。
あ、自分の保険会社側にも連絡が必要でしたね。
搭乗者傷害保険や、別途加入している傷害保険に入通院の設定があった筈…
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私の事故に続くように、管理下の社用車達も頼んでも居ないのに自爆、自爆、追突、飛石と次々と傷つき私の手間を増やしていきます。
自分の事故ですら数多い事故のひとつに過ぎないのだと…
ここ最近は年末も迫っていた上に、職場の環境も激変して酷く疲れていた中での事故でした。
そんな中、久しぶりに行く医者での治療が逆に癒しの場となっている現実。
無心で電気治療やマッサージをしてもらえるひと時、普通の生活をしていては味わえなかったのですから。
もしかしたら、自分を見つめなおせと神が仕組んでくれた事故なのかも知れませんね。
事故を憎んで人を憎まず…程度が軽いからこんな事を言えるのでしょうけれど。