うちの子が私の許にやってきて三年以上が過ぎた。
三年も乗りっぱなしでいれば、あちこちがヤレてくる。そんなわけで、初回車検と同時にフロント・フォークをオーバ・ホールすることにした。
車検のため、SBSオートランド福岡に持ち込んだ時に相談すると、「納期も費用も変わらないので、外注に出してもいいですか?」とのこと。内心、お店の取り分が減るだけじゃあ、なんて思いながらもほぼ二つ返事で承諾。ただし、私の偏執癖から「フォーク・オイルはWAKO’Sで」とお願いした。

そしてうちの子は帰ってきた。
さすがにオーバ・ホールしただけあってフロント・フォークは良く動く。むしろ動きすぎている気がする。そもそも、リア・ショック・アブソーバと動きの整合性が取れていない感がある。
しかし、リアの調律までは手が回らず、オーバ・ステア気味にもかかわらずだましだまし乗ることにした。その裏には「夏ごろにはリア・ショック・アブソーバも換えよう」とかいう物欲と、スプリングナットが固くて面倒だな、という怠惰が介在していたのも事実である。
それが本年四月以来の話である。それでも事故等につながるような危険な挙動はなかったので、「調律が狂っていてもまともに走るから優れた工業製品だな」なんて思いながらあちこち走り回っていた。
しかし、指摘されると猛烈に気になりだすものである。
(直属ではない)上司と走りに行った時、うちの子を試乗した彼が一言。
「怖くね?」
……確かに。
もちろん原因は判明している。
うちの子はマフラー交換によって10数キログラムは軽くなっている。しかも純正の調律はそれなりに重量感のある異邦の方々が二人乗りしても支障ないような固めのプリロードがかかっていると見てよい。
つまり、リアにかかるべき荷重がかなり抜けてしまっている状態で固めのプリロードがかかっている故に、リア・ショック・アブソーバが全く仕事をせず超オーバ・ステアかつリアの接地感皆無というとんでもない調律に仕上がってしまっていたのである。
更にリアタイヤが50Hから55Hに変更されているのがトドメを刺してしまっていた。(タイヤは緊急避難的に同銘柄の在庫品を入れたらこうなってしまった)
そのままにしておくと気になりすぎて睡眠時間が減ってしまうので、さすがの私も重い腰を上げた。

用意したのは水道管用のフックレンチ。これで聞き分けのないスプリングナットをひっぱたくのである。
しかし、三年も放っておかれたリア・ショック・アブソーバは完全にヘソを曲げてしまっており、フックレンチ程度では言う事を聞かない。あまりの固さに貫通ドライバーとプラハンマーを持ち出してDVモード全開でぶっ叩くものの一向に手ごたえがない。そのうち私が熱にやられてダウンしてしまった。

短期決戦では勝機なし、と作戦変更で長期戦へ。
CRC6-66(5-56が手許になかったので代用)で油責めにすること数日、ようやく素直に回るようになった。とりあえず純正の調律から二回転緩めて様子を見ることにした。
これでリア・ショック・アブソーバも、少しは仕事をしてくれる……筈。
しかしこの水道用フックレンチ、径の調整が利くうえに力がかけやすく、非常に使い勝手が良いのである。
Posted at 2012/07/16 11:32:34 | |
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