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2013年04月09日

大刀洗平和記念館を訪ねて~三二型零戦と震電

大刀洗平和記念館を訪ねて~三二型零戦と震電 先日の大和ミュージアム訪問に続いて、今度は地元にある零戦に会いに行ってきました。

福岡県朝倉郡筑前町にある大刀洗平和記念館です。

大刀洗たちあらいと読みます。

この大刀洗平和記念館は、当時東洋一と呼ばれた旧陸軍の航空拠点『大刀洗飛行場』を中心とする一大軍都が存在した場所に建てられた記念館です。

昭和20年3月の米軍の大空襲により施設群は壊滅的な被害を受け、民間人を含む多くの人々の命が奪われました。
また、この飛行場は特攻隊の中継基地として、数多くの若き特攻隊員たちの出撃を見送った場所でもあるそうです。


館内には世界で唯一現存する零式艦上戦闘戦三二型が展示されています。
(343機しか生産されていない珍しい機種で、主翼の先端が直線的にカットされたのが特徴です)
この三二型は昭和53年に爆発物処理作業中に発見され、元アメリカ海軍のスティーブ・アイケン氏によりサイパン島で保管されていたものを昭和58年に福岡航空宇宙協会が譲り受け、復元・補修されたものだそうです。
自分が小学生の頃に福岡に戻ってきた時のテレビのニュースを覚えています。


キレイに復元・補修されています。
20ミリ機関砲の砲身がみえます。


内部に見えるのは栄二一型発動機


こちらは栄一二型発動機


コクピット内部
軽量化のためか、無駄なものが一切無いといった感じです。装甲も薄そう。
開発当時の軍の計画要求に防弾装備がなかったというのが・・・・


もう一つの見たかったものは、地元九州飛行機(現・渡辺鉄工株式会社)が試作した日本で初めてのエンテ型(前尾翼式、カナード型とも呼ばれる)の形状をもったこの『震電』

このフォルム、グッときます!

この震電は当時、高度10,000mをおよそ570km/hで飛行するアメリカ軍のボーイングB-29爆撃機に対して、同高度で十分な速力を発揮できる日本の迎撃戦闘機は少なかったので、、B-29迎撃の切り札として、最大速度400ノット(約740km/h)以上を目標として開発された戦闘機です。


エンジンを操縦席の後方に装備するエンテ型は空気抵抗を減らし、また、プロペラを推進式に配置するので強力な武装を前方に集中できる利点があり、実際30ミリ機関砲4門という重火力で、1発800グラムの弾丸を合計240発充填し、毎秒9発の発射速度を持つという強力さだったそうです。

震電に対する空技廠の要求性能は、最大速度405ノット(750キロ・高度8700メートルで)、上昇力8000メートルまで10分40秒、実用上昇限度12000メートルとされ、当時としては超高性能!

昭和20年8月3日、試作1号機が初飛行に成功。その後テストは6日、8日にも行われ、17日には全力飛行テストが予定され、時速750キロ近い性能が予想されたが、その2日前に日本は敗戦を迎えてしまった・・・・
その後、日本を占領下においた米軍によりアメリカへ運ばれ、現在はスミソニアン航空宇宙博物館に分解状態のまま保管されているとのことです。

まさに幻の試作機!


息子の為にお土産のピンバッチ購入。今度五年生なのですが、零戦のピンバッチコレクターなんです(笑)

最後に震電の動画を


本当に飛んでいる!!
あっぱれ日本の技術力!!


企画展示もよかったらフォトギャラでどうぞ
かたりつぐ遺されたゼロ戦展


※この記念館には、もう行一機の零戦も展示されています。
平成8年に51年振りに博多湾より引き揚げられた陸軍九七式戦闘機です。
これも世界で唯一の現存機だそうです。
特攻隊のコーナーに展示されており、あまりにも悲しくなってしまい、写真を撮ることができませんでした・・・
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Posted at 2013/04/09 16:28:44

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この記事へのコメント

2013年4月9日 19:07
実は、自分もよく行ってます。
息子や相方には、「また行くと~?1人で行ってき~!」って言われてますが・・・。
初めて震電を見たときは、十数分~展示物の前から動きませんでしたもん!
息子さんも興味をお持ちのようで、うらやましいです♪
コメントへの返答
2013年4月9日 19:52
☆hide?☆さんこんばんは!
コメントありがとうございます。

☆hide?☆さんもここによく行かれるのですね!市内から高速使えば30~40分ですからね。

実は私も2回目で、1回目は息子と行きました。その時はあまり時間がなく、ゆっくり見れなかったので、今回は一人でゆっくり見にいきました。
とても見応えのある記念館ですね。きっとまた行きます(笑)
息子はピンバッチ目当てで、また行きたいと言っています・・・

2013年4月9日 20:09
こんばんは。

僕がまだ小学生か中学生の頃に連れられて来たことがあります。

まだ物事を深く考えることができず、「戦闘機を見て帰ってきた」という印象だったのですが、今改めて行くと違う印象になるのでしょうかね。

唯一印象に残っているとしたら、田畑や民家の横に戦時中、敵の戦闘機からの攻撃を逃れるため戦闘機を格納していた倉庫があちこちにあった光景を今でも覚えています。

いつか、改めて行こうと思います。
コメントへの返答
2013年4月10日 16:46
こんばんは!


仰るとおり、子供の時の受け止め方と、大人になってからの受け止め方とは、違ったものになると思います。

私の場合、子供がいるので、空襲で学校帰りの多くの子供が犠牲になった映像は、涙なしには見れませんでした。

中島飛行機の流れをくむ、スバルに思い入れがあると、栄エンジンを見た時の感想も違ってきますね。

ここが新しくなったのが2009年なので、学生時代に行かれたのは旧館の方でしょうね。
旧館と比べて、展示物がすごく見やすくなっていますよ。

是非、また行ってみて下さい。
2013年4月10日 0:09
戦争が技術を高めると思います。

しかし日本は、経済戦争で技術を高めていってほしいですね。

英霊に敬礼!
コメントへの返答
2013年4月10日 17:13
そうですね、今の世の中にある便利なものは、多くが軍事技術からの転用や流用ですからね。

景気が回復して、日本の開発者や技術者が、国内で安心してモノ作りができる世の中になって欲しいものです・・・

展示してあった特攻隊員の手紙には、心が揺さぶられました。今の日本があるのも、英霊のみなさんのお陰ですね。
2013年4月10日 23:00
ムムム・・・大好きなネタが出てしまいました。。翼端を切り詰めてスピード向上を図ったが航続距離が足らなくてガタナルカナルまで作戦行動できなっかった・・・・・ってなことをいわれてちょっと可哀想な32型ですね。

実際は速度を生かしてラバウルの防空には活躍したなんて話を聞いたことがあります。

時期的に空母用に造ったはずがミッドウェイの敗戦で空母が無くなり地上基地転用され、21型のような白い機体に竹ぼうきで緑の斑点迷彩をした。という設計図の能書きをみて同じ迷彩のプラモデルを子供の頃作りました。懐かしい!

震電いいですねーーーこの手の機体はナチスのOEM的なものが多いんですが、これはJAPANオリジナルなんでしょうか?「紺碧の艦隊」っていうアニメでこれをモデルにした戦闘機がB-30っていう爆撃機をバリバリ撃墜しているシーンがありました。痛快!!!!アニメ全般にわたり実に痛快!!!ご覧でなかったら是非。。。CSとかでやっていますよ〜〜。

しかし97式までが特攻に駆り出されていたとは、悲しいーーーーです。。
コメントへの返答
2013年4月11日 17:46
九台目さん こんばんは!

車とは関係の無い、自己満足のネタを喜んで読んでいただき、ありがとうございます。
大和ミュージアム以来、急にスイッチが入ってしまい、零戦の本を買って読んでみたり、ネットで映像を探して見てみたりしています。
『紺碧の艦隊』も見はじめていました。まだ途中ですが、面白いです。たらればの世界ですが、スカッとする作品です。

九台目さん、よくご存知ですね。
32型の燃料タンク不足、いわゆる「2号零戦問題」で22型に改良されたので、この32型は343機しか作られなかったのに、こうして現代に復元・修復されて残っているというのも、感慨深い話です。

震電は、海軍航空技術廠飛行機部の鶴野正敬大尉が、長距離爆撃機に対する迎撃戦闘機として構想し、43年初めから試作に入ったそうです。鶴野大尉自ら操縦して実験を繰り返したというのが凄いところで、JAPANオリジナルなんですね。
紺碧の艦隊の特別編の「蒼莱開発物語」で、「蒼莱」として描かれていましたね。開発スピードを上げるという物語の設定上、鶴野大尉が兄弟になっていましたが・・・

ここにあった97式は戦争末期に、特攻用に転用され、250キロ爆弾搭載による過積載のため飛行中エンジン不調に陥り、博多湾に不時着水を余儀なくされた機体で、平成8年に博多湾から引き揚げられたそうです。


2013年4月20日 20:17
こんにちは。BENZはよく知りませんがSに乗られてたんですか。ぼくは昨年末までEに乗ってました。セールスが「今のBENZは違いますよ」というウソにころっとだまされイタい出費の連続でした。買った時より売った時がうれしかったです。

ところで震電は海軍にしては珍しく人命重視の飛行機ですね。前輪の足の格納区画の横には救命ボートを格納する予定だったようです。でも遅すぎましたね。パイロットの養成には数年を要しただろうし九州飛行機の生産力はほとんど0になっていました。

そこでペラは4枚あるいは3枚にするとか一部を木製にするとか絶望的な努力をします。敵はジェット機を作っているのに。震電をジェット化する計画があったというのがいますが嘘です。冷却の悪いエンジンに技術者は死にそうになって設計に苦労します。

ほかにもたくさんありますが、あ、そうだ。この動画には僕のじっちゃんがいます。設計者でした。
コメントへの返答
2013年4月21日 22:55
からけんさんこんばんは!
コメントありがとうございます。

はい、初めての輸入車だったので、信頼性を考えてドイツ車でしかもメルセデスのフラッグシップであるSにしたのですが、想像を絶するほど故障の連続でした。
ディーラーでは、テスターにかけて、エラーが出部分のユニットを丸ごと交換するという、修理というよりも、ただの部品交換でした。
最近のベンツはみんなこんな感じですね。
買った時より売った時がうれしかったと言う、からけんさんのお気持ちもわかる気がします・・・

震電の救命ボートの事、初めて知りました。
貴重なお話ありがとうございます。
大戦末期は、B29の爆撃で大刀洗はもちろん日本の都市という都市、主要工場が壊滅的にやられましたね。
もしもっと早く開発が終了し、震電が実戦配備されていたら、B29に一矢報いることができたのかもしれませんね。
しかし、竹槍で本土決戦の訓練をしていたことを考えると悲しくなります。

冷却の悪いエンジン>本で読んだのですが、エンジンの冷却には苦労していたようですね。
ジェット化計画も、ゲームや架空戦記などによく出てきますが、やはりただの空想(願望)だったのですね。

からけんさんの過去のブログを読ませていただきましたが、おじい様のことが時々書かれていますね。
震電の開発に携わっていらっしゃったということは、知っておりましたが、設計者ということは、まさかあの開発者でありテストパイロットでもあった、海軍大尉殿でいらっしゃいますか???

震電のお話、機会がありましたら、もっとブログで読ませていただきたいです。

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福岡在住のインプレッサ乗りです。 スバル大好きで、現在インプレッサ22B-STi VERSIONに乗ってます。 家族用にBMW 320d Mスポーツに乗って...
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