
今日も、あっついですねえ。さて、
昨日のブログの続き。
お山ドライブの帰り道から発生しだした異音。
後方下部からの”カタカタカタ”、”シャラララっ”というような乾いた音。
主にアクセルを抜いた時に発生。クラッチを切った状態だと音はしません、という症状。
それが発生した時、私の推測は、
はっは~んマフラーのフランジ部らへんとかのボルト緩みだろうな、でした。これは、過去の愛車で社外マフラーを入れて半年以内で発生した症状と一緒だったからです。
途中、コンビニに立ち寄り後部下回りなどをざっと見ると分からず。すぐ触ったらカチカチ熱いだろうし、軍手もないのでカンタンに断念。
なぜなら、帰り道の埼玉北部にはちょうど知り合いが副店長を務めるカー用品店があるからです。
電話すると車検納車で外出しているからメカニックに話しを通しておくとのこと。
たぶんマフラーのどこか接続部の緩みだと思うんですよね、と伝えその場でリフトアップ。
ゆすったり叩いたりして、「マフラーは大丈夫ですねえ…。ちょっと他のメカニックと見るのでお時間頂いて大丈夫ですか?」となりお預け。
30分ほどして、「ミッションのあたりから音が出てるのでミッションかデフのトラブルかと…あとはこれ以上ウチでは難しいので」と。
”これ以上、難しい”はともかく、原因はミッション?デフ?。整備履歴では、以前のオーナーが5年前にミッションをASSY交換してるんだけれどなー。。
さて、そのコトバで、帰り道62㎞の距離と、その後の数日は気になってテンション落ちました。
改めて原因究明と修理です。
これまでPでの行きつけの工場は、BMW・ベンツ系を得意とする工場。(昔にBMW M3に乗ってた時に世話になってたので)
しかし、さすがにポルシェにしてからは「ポルシェはあまり分からないからな~」というコトバを聞く回数が増えました。ここ数年はめっきりありませんが、以前は工場の人たちと飲んだり、BBQをしてた仲です。
ホンネの声は分かります。”簡単な整備ならともかく、それ以上はちょっとウチに来てもらっても…なんだよね、KAZOOクン。”と。そういうことが会話の端々で分かってました。
そこで、以前から興味を持っていたのがP乗り友達がお世話になっている工場です。
その工場について話す口調や内容、「こんなクルマが入庫してて~」、「あんなクルマが今売りに出てて~」、と純粋に楽しそうに話す姿からは、確かな信頼度が伝わっていたのです。
いつか行ってみたいと思っていたので、まず彼に相談。すると、夜にも関わらず早速連絡を取りつけてくれました。
ポルシェ・フェラーリを専門とする工場。後日。初めてお世話になるところなので、ちょっと構え気味に教えてもらった院長先生のケータイにTEL。
しかし、繋がったとたん、私がどういう者か総て把握されていて、イチから”かくかくしかじかの紹介でかくかくしかじかな症状で~”と説明しようとしたら肩透かし。
電話での対応も、気難しさなどは感じず、さばさばして親切に思いました。
で、約束してた入庫予定の日時。昨日の土曜のお昼。
到着!シャッターがっつり閉まってますがな。
ボクはオドオドしません。むしろニヤッとしました。なんとなくですがシャッターの奥で人知れず作業している気がしました。妙なことですが、良い意味で高尚というか、アツい職人魂というか、そんな感じがしたんです。
院長先生に電話するとコール中にシャッターがバタバタ開きました。
挨拶もそこそこに、道路上で運転手交替、実走テスト。
「あー、コレは何か部品の緩みか干渉音ですね。」
クラッチだったら、エンジンだったら、ミッションだったら、の場合の症状を運転しながら、なかなかの矢継ぎ早にサクサクッと説明してくれます。

工場にて作業中。
結果、あっけなくマフラーテール部の接続バンドのボルト緩みが発覚。アレ、やっぱり!?
締め直して、異音時に気づいたもうひとつ。右サイドマフラーテールの下がりを上方向に持ち上げ修正してもらい完了。
※ってことは、なんで山道帰りのカー用品店のメカニックは何故トラブルシューティング出来なかったのか…疑問です(苦笑)。
工場をあとにして走ると、それでもまだ音が発生するので工場に引き返し、再チェック。また、試走して確認。「マフラーの内部かもしれないなあ」と工場内に入れ音の発生源をさらに探ります。右側より左側の部位を叩くと甲高いカタンカタン音がします。左マフラーを外してくれて、振り振りすると確かに音がします「切ってみないと詳しくは分かりませんけど、例えば隔壁板の溶接が剥がれてきてるんでしょう」と。
そしてもうひとつ先生が発見!! センター部奥側の触媒とエンジン側を接続する板状のステーが折れてました!。「これも異音の原因ですね」。
端のだいたい1/4が割れていた定規型状のステープレート。部品新たに注文の再入庫かな…と思っていたら、奥に引っ込んで溶接してくれました。
溶接じゃ、いつかはまた割れるからその時に部品交換ですかね、と言ったら「いやこの溶接部分は、むしろ純正そのままより強いですよ。ただ、今度は反対側の同じ部分が割れてくるでしょう」。
※その時は、また溶接していただこう☆
合間の、ポルシェ話、フェラーリ話も勉強や参考になり、それ以外のモータースポーツ話やバイク話などもウマが合うとこありまして、ついつい長居の雑談もさせていただきました。
やはり電話での印象どおり、気難しさやコミュニケーションに難を感じず気さくで良心的、直球な人柄でよかったです(^ ^)
奥には面倒を見ているという997CUPカーが鎮座。
見せてもらってもいいですか?と聞いたら、「座ってみてもいいよ」 座らせてください♪
ほぼ、4時間滞在。いかにも工場なオトコ臭く、油臭くな場でのとても良い土曜日でした。
なんせ、異音のトラブルが大した原因でなく、ヒジョーに財布にやさしいかったワケでもあるので☆
夕方の帰り道、気になっていた異音はごっそり無くなっていました。快適でニンマリなおうちまでのドライブ。
マフラータイコ内の隔壁か、バンチングパイプあたりの溶接剥がれか何からしい異音も、ほとんど気になりません。
ということはマフラーも、とりあえずまだまだ使えるかな!?
院長先生ありがとうございました。そして、今度は紹介してくれたA・T君と一緒に行きたいですね。
きっと三者雑談、楽しそうなので♪