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NDロードスターにLSDを正確に組み付けるために、特殊工具を作りました。
NDロードスターの場合、
ベアリングを押さえるパーツがケースのフタと一体になっているので、
LSDを借り組みして、ピニオンギヤとリングギヤとの歯の当たり具合や、
隙間 ( バックラッシュ ) を計測することも調整することも出来ません。
バックラッシュが小さいと、抵抗が大きいため発熱しやすくなりますし
バックラッシュが大きいと歯が摩耗したり異音が出始めたりするので
正確に調整しなければなりません。
フタのピンク色で囲った部分を切断してしまおうと思ったのですが、
現時点でMAZDAの純正パーツでフタの部品設定がありません。 がくー
最初に入っていたアジャストシムを再使用してもそこそこ数値は出るとは思いますが
きっちりやらないと気が済まない性分なので(笑)
【 借り組みの際にベアリングを押さえる特殊工具 】を作ったというわけです。
ちなみに純正のバックラッシュは14/100㎜でした。 ( 整備書にも記載はありません )
デフサイドベアリングの外側に取り付けられたアジャストシムの厚さを変更する事で、
デフ本体を左右方向 ( 青い矢印方向 ) にズラすことによって
バックラッシュの調整をします。
このアジャストシムは、MAZDAが2/100㎜刻みに23種類の厚さを設定していることからも
いかに正確に調整する必要があることがうかがえます。
当然、アジャストシムは予め全種類用意しています。
NDロードスター用のLSDとして、
R MagicオリジナルセッティングのATSカーボンハイブリッドLSDを新発売しました。
これは、FD3S、RX-8、86のタイムアタック用デモカーで実績のあるもので
とにかくトラクションのかかりが半端なくいいので、
D1GP参戦の【 ピンク6号 】にも今シーズンから装着している物です。
唐突な動きが出にくいカーボンLSDの特性を生かしながら、
コストを抑えるためにメタルのプレートを併用したカーボンハイブリッド仕様で、
LSDが鋭く立ち上がるよう、2WAYでカム角は60°を採用しました。
タイムアタック、サーキット仕様はイニシャル15k、
ジムカーナ仕様はイニシャル20kがお勧めです。
NDロードスターは元々コーナーの進入ではノーズの入りが良いので
2WAYでもプッシュアンダー傾向にはなりづらいです。
¥173,500 ( 消費税抜き )
http://www.rmagic2007.net/shop/products/detail.php?product_id=890
特殊工具を作ったコストをを回収しなきゃなので、LSDのキャンペーンでもするかな。
Posted at 2016/06/22 05:19:55 | |
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