R Magic おーはらのブログ一覧

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セッティングの際、ノックモニターというノッキングの音を聞く機材を使っているのですね。

エンジンに直接取り付けたセンサーがノックなどの振動を音に変換してくれて
それをヘッドフォンで聞いているのですが、ヘッドホンが断線してしまったのです。



ま、経年劣化ですな。

かなりの年月使っていたから、次のはちょっといいやつ買おうと思い
オーディオに詳しい友達になにがいいのか聞いたらシュアーいいよって教えてくれた。

その中でも215というベーシックなのをポチった。

いままで使っていたのはたしか3,000円くらいのやつだったので4倍くらいしたんだけど、

　　び　　っ　　く　　り　　す　　る　　く　　ら　　い　　い　　い　　！

音質はクリアだし、遮音性いいから雑音聞こえないし、これだとノックの音がはっきり聞こえる。

エンジンは振動しているわけだから、ノッキングしていなくても
「ノックかな？」って勘違いするような音が聞こえてくれることもあるのだけど
このヘッドホンだとばっちり聞き分けられる。

買ってよかった。

金額が髙けりゃモノがいいとは限らんけど、少なくともいい物は高い。

クルマのパーツもそうだけど、安くていいものってのはそうそうない。

安い「割りには」いいという物はあるけどね。

コスパも大事だけど、やっぱ絶対性能は大事だよなぁ…と改めて思ったわ。


SONYの12万のイヤホンってどんだけすごいんだろ。


シュアーが壊れたら買ってしまいそうで怖いわ。あはは

パワーFCのセッティングの　つ　い　で　に　、ブーストがかかったときに

お湯が沸騰したときの笛吹ケトルのような音が出るのを直して欲しいという依頼で預かった

FD3Sを点検したところ、タービンのコンプレッサー側の羽根が傷ついていました。

折れてるわ曲がってるわ。



どうも走行中にエアークリーナーが外れたことがあったらしく、

運悪く異物を吸い込んでしまったんでしょうね。


タービンを交換し、P-FCのセッティングをして本日無事納車しました。


全開域のセッティングは、まずベースデータを入れて徐々に燃調を合わせます。

燃料噴射量を増減し、薄くしたり濃くしたりしながら一番トルクが出るA/Fを探し、

次にノックに気を付けながら点火タイミングを進めていきます。


ベースデータは通販のP-FCに入れているデータと同じデータで、

ノッキングが出ることはまずないような点火が若干甘いデータなのですね。

その甘い点火時期で計測したパワーグラフと、点火を進めたときのパワーグラフがこれ。





ブースト（黒い線）は同じですが、点火時期を進めただけで13ps、トルク1kgも上がるんですね。


現車セッティングの効果ってのはこういうことです。

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FD3SのパワーFCセッティング中に、パワーに耐えきれず突然クラッチが滑りました。

全開域のセッティングを終え、パワーチェックの最中でした。

4速3,000rpmで5速にシフトアップしアクセル全開。

6,000rpmを超えたあたり、最大出力発生回転数の少し手前で突然クラッチが滑り、

一気に回転が上昇したので慌ててアクセルを戻したところです。

レブリミットを上げていたのでリミッター（パワーFCなので燃料カット）が発動する手前の

約7,500rpmまでしか回ってないのでエンジンにダメージはありませんが、

ぞっとする瞬間でした。


わし、反射神経はまだ大丈夫じゃわ。





肝心のセッティングは、カーボンクラッチなので少し熱を入れながら（※）

このあとハーフスロットル領域とアクセルを踏み足したときの加速増量を合わせて終了。




一旦オーナーには納車するけど、クラッチ交換するまではあまり乗らないよう、

乗ってもあんましブーストがかかる踏み方はしないように注意してもらうしかないな。


（※）
カーボンクラッチは半クラをわざと使って少し熱を入れてあげると摩擦係数が上がるのです。
今回滑ったのは長年使っていて消耗による滑りなので根本解決にはなりませんけど、
応急的には対処できるのです。

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廃盤品の在庫処分セールのうち、FD3S用サイドブレーキブーツは即日完売でした。

ありがとうございます。


新型コロナで外出自粛の状況なのが影響して通販会社の売り上げが

全国的にというか、全世界的に好調らしいですが、即日完売てのもその流れなのでしょうかねぇ？

R Magicの店頭にいらっしゃるお客様は少しばかり減少傾向ですが

R Magic GARAGEの通販はあまり影響受けてない感じでそこそこ好調です。


NDロードスターのCPUが送られてきたりね。




緊急事態宣言も解除の方向に進んでいるようですし、気を緩め過ぎないようにしつつ

ちょっとずつたのしいことを始めようかなって動きをほんのり感じたりしています。

NDロードスター3型RF用 ATS製カーボンクラッチ（試作品）が届いた。



試作品とのことなのでブログで紹介するのはまだ早いかなと思ったのですが、

ATSさんから許可を得られたのでね。

試作品ではあるけれど発売前の最終段階まできてて、そうとう自信作なんだろうなと思われます。


ことの経緯はね、

去年の9月くらいにうちのデモカー白RFさんで年末年始のタイムアタックをすることになり

サーキット走行するのに、ましてやタイムアタックするのに純正クラッチはナシだろうということで

まずはEXEDYさんに商品化の予定はあるのか尋ねたんですね。

ほら、R Magicでクラッチと言えばEXEDYじゃん？

けど、その時点で商品化の予定は全くないとの回答だったので、EXEDYは諦めたのです。

で、次はデモカーのLSDでお世話になっているATSさんに打診。

やはりその時点で予定なし。


で、9月の富士スピードウェイで開催されたロードスター30周年記念イベントに出展されていた、

当時ほぼ縁の無かった小倉クラッチさんのブースに足を運び、聞いてみたところ開発中とのこと。


あ、ここで補足説明するとだね、

NDでも3型のRFだけはダブルマスというフライホイールを採用しているのですね。

これはミッションの歯打ち音や振動を軽減するもので、近年のMT車には採用されているものなのですね。

ほら、RFって高級車だからメーカーとしては音や振動は避けなきゃじゃん？


1、2型のRFや幌車とはフライホイールの構造が全く違うので、3型RF用を開発するとなると

まったく新規で設計しなければならないので、アフターメーカーとしてはパイが小さすぎて

採算を考えるとなかなか重い腰が上がらないのは充分頷ける話なのですよ。


それを小倉さんだけが作るってことだったので、感動に近いくらいのものがあったのです。

しかもそれまで無縁と言っていいくらいだったにも関わらず、納期を融通してくれて年末に納品してくれたしね。

勿論、ずっとデモカー（特にD1GP車両のピンク6号）のクラッチでお世話になっていた

EXEDYさんには小倉さんを使うことに関してお断りを入れ、快諾を得た上で使いました。

あと、デモカーだからって余計な値引きなどはしてもらわず、そのかわりステッカーも貼らないことを

EXEDYさんにも小倉さんにも約束しましたしね。


で、2月の筑波でのATTACK筑波イベント。

1分3秒8という記録を出すことができた要因のひとつとして、

小倉さんのクラッチが貢献してくれていることは間違いないです。

もしも純正クラッチだったら3秒台に届かなかったかもしれない。

それくらいクラッチって重要なのですよ。


「ぼくのはパワー出てないから強化クラッチなんていりません」なんて答えは10点だからね。

そもそも「強化」ってなんだよって話だよな。

ちゃんとしたクラッチはクルマがめちゃめちゃよくなるからね。（※）


あ、

なんだかどんどんどんどん本題から外れて行ってるね。

今日はATSの話だった。　あはは


そのATTACK筑波イベントの会場にATSさんの開発責任者の方がいらっしゃっていたので、

「3型RF用のカーボンクラッチ作ってください」

って直訴たんですね。


先にも書いたけど、売れるかどうかわからんし、たぶんたいして売れないだろうと容易に想像できるのに

なんて無責任なことをお願いしてるんだよって我ながら思ってましたよ。　まじで。


だから余計に今回の試作品が届くってのがうれしいんですね。


がんばって売らなきゃだわ。


あ、その前に白RFさんできっちりテストしますからご心配なく。

ダメだったら売らないから。


でもね、ブツを持った時点でいいんだろうなって容易に想像つくんだよなぁ。


ディスクなんて軽すぎて笑っちゃったもんな。

スーパーウルトラ稲妻シフトができそ。



（※）社外クラッチへの交換のメリットに関しての話は、後日じっくり書きます。