
本来ならこういう(面白くもない)個人的な話題はブログアップするべきじゃないんだろうなと思いつつ、それでも、五類(だったか)扱いなり、いろいろ規制緩和されたコロナで亡くなった場合、いったいどんな風なのかをリポートしてみたいと思います。と、言っても、本当は自分自身の中で「もやもや」したものがあって、それを吐き出したい、誰かに聞いてもらいたいというのが本音なのかもしれませんけどね。まぁ興味のある人だけ読み流してくれれば。。
母が死んだ。コロナで。
聞けば、宮崎の実家にいる私の両親、兄家族は全員コロナに感染して発症中だったという(唯一、父は回復して人に会える状態)。中でも母は以前、喉の切除手術をしているので、誤嚥性の肺炎を何度も繰り返し、3月に私が帰省した際には「次、何かあったらやばいんちゃうかー」と思うくらい痩せて弱っていた。
そして、コロナが原因で亡くなった。
ただ、亡くなる前日の夕方には(人のいない田舎道を)日課にしていた散歩に出るくらいの元気はあったという。翌日朝に布団の中で虫の息で横たわる母を父が見つけ病院に運んだそうだが既に寿命は尽きかけていたよう。知らせを聞いて「生きてるうちに間に合えば」と思いクルマを飛ばしたが、自宅を出発してすぐに「死んだ~」という知らせがあった。
それでも母の顔を最後に見ておきたい。が、コロナ死ということで見れるのだろうか。葬儀は?実家には(全員コロナということで)入れないらしい。
ひとまず実家到着。母は実家にはおらず、唯一「遺体安置だけなら」と引き受けてくれた葬儀屋にあるという(五類移行しても、コロナ死は多くの葬儀屋で受け入れ拒否だそう)。ただし、その葬儀場でも「コロナ発症したご遺族は入らないでほしい」とのことで、母に会えたのは(回復した)父と私、埼玉から駆け付けた私の妹(母の娘)、大阪から駆け付けた母の妹さん(私の叔母)夫婦の5人のみ。
お通夜もお葬式もなし。親戚衆も全く集まらず。もちろん母と寝食を共にしている兄夫婦や甥っ子たちは全員自宅待機(ただし、出棺の時は葬儀場の外で参列)。亡くなった翌日には出棺・火葬という慌ただしい中でも、私は棺の窓に張られたフィルム越しにまるで眠ってるような母の顔を見ることができました。
最後に立ち会った父によると、亡くなる直前まで名前を呼ぶと、ニコッと笑っていたいい、切ない気持ちになるとともに、母は最後の最後まで周囲のこと、残される父のことを気遣ったのかなとも思いました。苦しかっただろうに。
同時に、そろそろ頃合いとばかりに、母は生きることを諦めたんだろうなぁとも思いましたねー。喉の手術以降、食べ物が上手く呑み込めなくて、戻すことも多く、度々肺炎にもなり、入退院を繰り返し、見るたびにどんどん痩せていく母の姿は痛々しくもあった。が、周りが、特に相方である父が「生きよう」と自分のために頑張ってくれてるから弱気になれなかっただろうなぁと。本当はもうとっくに疲れてたんじゃないかなー。そんな気もします。
つきなみだけど、あなたの子としてこの世に生を受けて、それがいちばんの幸せでした。ありがとうございました。お疲れさまでした。と言いたい。
あとは・・・
荼毘に付されて、骨になった母を「全部持って帰る」といって職員を困らせた父。父のことが心配です。ほんっとに子供かってww
まぁ父にとっての母はそれくらい大きな存在だったってことだろうなぁ。。(ちなみに、火葬場の方のはからいで、骨は全て拾って持って帰りました)
兄夫婦が同居してるけど、精神的な孤独感は常に感じるでしょうねー。なんやかんや言って母にべったりだった父。地元の親戚衆の今回の動きを見ても、あんまし親戚付き合いも上手くいってないような・・・
実家に長居できなかったので、ひとまず京都に戻ってはきましたが、電話で「母の思い出があちこちにあって、見るたびに思い出すのが辛い」と言っている父。がっくり肩を落とした感じの声を聞くのはこちらとしても辛いです。
私自身もなんかあんまし食欲が湧かない。飯代わりにずっと酒飲んでます。
父には時間とともに少しずつ元気を取り戻してくれることを祈らずにはいられませんが、しばらくは頻繁に田舎に足を運ぶことになりそうですね。母の代わりは務まらなくても気を紛らわすくらいはできるかもです。
余談ですけど、今回は気が急いていたこともあり、「壇之浦」で力尽きることもなく(笑)、給油以外はノンストップで830㌔を自走。
ほんでもやっぱ自走はしんどいー。ということで、帰りはフェリーを予約。前回使ってめちゃ快適だったもので。。
夜明け前に外に出てみると、ご来光を待ちわびる人の上に鳥が羽ばたいていくような雲が出てました。なんか元気出る~。
神戸港着。と、隣に停泊してるのはあのダイヤモンドプリンセス。何の因果か、最後までコロナって怖いんだよなぁと。
皆さまも感染には十分ご注意下さいね。毒性が弱まったとはいえ、やはり体の弱い方にとっては非常に怖い病気だということですね。自分自身、かなり舐めてた部分があるなと反省しきり。
実の母をちゃんとしたお葬式を上げることもできずに・・・非常に不本意な旅となりました。
Posted at 2023/07/25 07:55:23 | |
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