
空間の造形とは、光の造形だ。
創造とは、逆境の中でこそ見出されるもの。
人は哲学書を読んで、哲学者になるのではない。
人は生まれながらにして哲学者なのだと私は思う。
過去の建築家たちにより造られた建物に対して
敬意を込めて述べる。
かつてあったものは常にあったものである。
今あるものも、常にあったものであり、
いつかあるであろうものも、常にあったものである。
ビギニングスとはこの事だ。
僕の好きな建築家 ルイス カーンのことばより
これを要約すると、人の営みとは「すでにあったものからそれを見つける」と言う行為。
と言うことのようだ。
自然はもとからそこにあり、そこから僕たちヒントを得て、いつか、何かを、どこかで、誰かが“見つける”に過ぎない。“発見”とは良く出来ている漢字の組合わせだ。これこそが、その行為に最もふさわしい言葉かもしれない。
医学的な発見、化学的発見、科学的な、芸術的な、音楽的な、数学的な、建築的な、色彩的な、すべての発見は、そこに常にあったものからそれを見出した。に過ぎない。
建築家ルイス・カーンの怜悧なこの言葉を聞くと、日本の医学者と言っても良い大村益次郎の怜悧感に通じるものを感じる。医学界も建築界も嘘がつけない世界であり、取り繕う事が出来ない世界だからこそ、その根底に流れるモノの見方は限りない程に現実主義であるに違いない。
金曜の夜。時間ならある。少し考えるとしよう。
I think therefor I am. (我思う、故に我あり)
Blues Brothers - Think (Aretha Franklin)
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Posted at
2012/10/19 23:40:15