2012年08月26日
志賀直也と言えば「暗夜行路」とくるが、彼ほどボンボン育ちで、放蕩をした人は少ない。
そういう意味で志賀直也は日本人離れしている。裕福な家庭に生まれ育ち、金に糸目をつけない遊び人な為、良いモノ。旨いモノにはめっぽう詳しい。
もう少し、時代がさがっていれば彼にはもうひとつ面白い人生を過ごせたはずだ。
そんな志賀直也が通い。愛し、命名した寿司屋が日本橋三越前駅のそばにある。
江戸前鮨「蛇の市 本店」だ。ここの大将は現在5代目。創業120年の老舗だ。
私は個人的にこの若大将と親しい。なぜなら若大将の奥様、すなわち若女将が私の後輩だからだ。
商社時代に同じ部署にいて、たまたま僕がシンガポールに遊びに行っていた時、チャンギー空港で彼女にばったり会うなど、縁のあるこの後輩君は、私の女房の友人でもあり今は日本酒の利き酒の為に全国を飛び回って頑張っている。
先週金曜日の夜にこの「蛇の市 本店」に行って刺身や握りを鱈腹頂き、鮨三昧の夜を家族と過ごしたが、その時頂いた日本酒が「而今(じこん)」という三重県の木屋正酒造の酒だった。
而今(じこん)とは、「今このときをただ懸命に生き抜く」という意味があるそうだ。
これまで「金剛心(八海山)や「洗心」が私の中で最高な日本酒だったが、この「而今」と出会う事でこれまでの最高を上回る事になった。本当に旨い酒だった。
それにしても、「今このときをただ懸命に生き抜く」とは実に良い命名ではないか。
それを聞いた僕は酒に魚を楽しんで、その晩は夜中の12:30に帰宅し、シャワーを浴びて1:00に就寝したにも関わらず、翌朝4:50に起床し5:30からロードバイクで走り始め、鎌倉の鶴岡八幡宮で源頼朝の墓に参り、ここでも必勝祈願をした後、マンガ「ふくちゃん」で有名な横山隆一氏の邸宅跡地に建てられたスターバック鎌倉御成町店に8:00(開店時間)から入店し、気持ちよくリラックスさせてもらい旨いサンドウィッチにシブースト。そしてコーヒーを心行くまで頂いた。
お陰で酒も抜け、三文得した気分になった一日だった。
「今このときをただ懸命に生き抜く」
平成24年、今この国に必要なのはこの而今(じこん)の精神だ。
大統領のように働き、王様のように遊べ !!!!!
Now's the Time - Charlie Parker
Posted at 2012/08/26 21:08:58 | |
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