
デイヴ・ブルーベックのアルバム 「Time Out」は1959年に発売され、とりわけその中の曲でポール・デスモンドが作曲したTake 5(テーク・ファイヴ)というタイトル曲は売れに売れ、誰もが口笛でふける程耳に残るメロディーとして一世を風靡した。
しかし、僕もみなさんもその曲は聞きあきていると思うので同じアルバムに入っている。「Blue Rondo A La Turk 」を紹介したい。
さて、問題はこのアルバム「TIME OUT」のカバー アートについてだ。今日はそれに触れたい。
このアルバムの絵は非常に特徴あるミッド・センチュリーの絵柄で描かれ、どこかフォークを感じさせる趣がある。
そのアイコニックなデザイン故、今シーズン。2012年のコレクション用のブローシャーに、彼のカバー アートを持った男性が写っている写真が載っていた。そうそのブランドは、英国の名門HACKETT LONDONだ。http://www.hackett.com/men
そのブローシャーを手にした時、今日のブログのテーマはこれにしようと考えた。
何と言ってもこの絵を描いたアーチストは僕の最も愛するジャズマン、チャールス・ミンガスの、それも最も愛すべきアルバム「MINGUS AH UM」のカバー アートも書いているのだからだ。
そのアーチストはハワイで生まれ、ロスで教育を受けて育った。希代の才能を持つ男だった。
彼はつい最近2010年にこの世を去った。
彼の名はフジタ (Sadamitsu Neil Fujita)
多分、彼は、日本国内に住む日本人がほとんど知らない、世界で有名な日本人の一人だろう。
その内、TVが彼の事を紹介する日が来るだろう。その前にどこかの金持ちが彼の作品を買い取って日本にFUJITA美術館を設けてほしい者だ。
世界でもっとも有名なグラフィックデザイナー藤田の仕事は、実は遠く太平洋を渡って日本にもやってきていた。そう、マリオ・プッゾの書いた「ゴッド ファーザー」だ。この映画を世界中で知らない人はいないが、あのロゴ、あのタイプ文字を作ったデザイナーがこの藤田である事を知る人は少ない。
Posted at 2012/09/13 23:37:28 | |
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