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2012年10月17日 イイね!

B面の一曲目

B面の一曲目という視点について

さて、人生にとって音楽の持つ意味は様々だ。
その人にとって(その時の心情次第で)その歌がチェアラップソング(応援歌)になったり、サッドソング(哀歌)となったりする。エモーショナルな感情の起伏によって生じる心の波長を増幅させるのが音楽のもつ作用の一つだったりする。

そんな音楽だが、今の世の中は実にせっかちに出来ていて‘アゲアゲ’の歌ばかりを“コンピレーションアルバム”と称してひとくくりにして「これでもか~」とこちらの精神を高揚させたりするCDが売っていたりする。

この手のアルバムの安っぽさ(と言うしかないのだが)は、手とり足とりの伴奏者が同伴するような、と言うか、寧ろ見え透いたその作為が、冷静になった僕に見えてきて、それに気付いた時に「この仕組まれた行為に乗せられるのはなんだかアホらしい話だ」と、つい冷笑と失笑の狭間で、さっきまで夢中だった事が恥ずかしくなり、その夢中になった行為に終止符を打って、放り出したくなる。

そしていつも思う最後の感想は、利益を追求して安易に作ったものに飛びつく事はなんと愚かしい行為なのか。と言う事でしかない。

現代は情報過多な時代だ。「良いモノ」と称されているものがオムニバス的にパッケージングされ、目の前に提供されては、すぐに去ってゆく。そして、次、そして、次と次々に - 求めてもいないのに - 提供される。
安ものや黙っていても入ってくる情報の中に“真(オーセンティック)”と言える代物は少ない。

レコードに例えるとするならば僕が若いころ、すなわちレコード時代のように、A面の一曲から聞き始め、(当然頭出しも無ければ曲を飛ばすことも無く、玉石混合のLPレコードを最後まで通しで聴き)、聞き終えると今度は裏表をひっくり返し、また裏面の始め、すなわちB面の一曲目から同様の作業を繰り返してそれが終わるまで音楽と共に時間を過した。

そこではアゲアゲ調の連続性は皆目なく、アゲ調から一気にメロー調に振り、さらにマイナー調に振る事で、作者の意図する構成に我々は導かれ、B面の最後の曲が終わるころには、作品の意図する全ての流れをつかみ、作者の(オリジナリティーあふれる)世界観が投影されたその作品に、まるで人生の一生涯を振りかえったかのような素晴らしい一時に出会う事が多々あった。

その代り、中には退屈な曲もあった。それを聞く間は退屈な時間だった。
しかし、時間を(数十年)おいて、自分自身の精神的成長なりがあった後でその退屈だった曲を再び聞くと、豊かになった感受性のお陰で、「あれ、こんなにいい曲だったかな?」と思えるほどその退屈な曲は実は豊かさを満たす音楽だったりもした。

そしてB面の一曲目にはA面の一曲目では表現できなかった作者の別の一面を内包した意図が必ず含まれていた。我々は注意深くB面の一曲目に耳を傾けた。

そこには、実はA面の1曲目に含まれるプロフィットの臭気が抜け落ちたピュアーな世界があった。
それは実に青臭く、挑戦的で、気骨と信念に溢れ、どこか遠くから来たような、昔から身近にあったようなそんな景色を僕達に見せてくれた。それを表現するに“時代の空気”と言えば良いのだろうか。

B面の一曲目が無くなった頃、すなわち時代がレコードからCDに変わった頃、我々の生活は造られた便利さ、というインスタントな流動食の様な栄養だけを与えられながら、ブロイラー室に送り込まれた“消費するだけの住人”へとなり下がり、日々ベルトコンベアーの上を走る暮らしを余儀なくされてきた。

B面の一曲目を聞きながら、僕らは一体どこから来て、何をして、どこへ行く(はずだった)のかをもう一度見つめ直した方が、皆にある“自分だけの人生は”今よりも数倍楽しくなるんじゃないのか。
と、僕が好きなアーネット・コブのB面の一曲目を聞いているうちに、そう思った。

せっかちな毎日の中で、ほんの少しの時間を割いて
『B面の一曲目』の裏側にあった幸せな時間の過ごし方(それを生活と言っても良い)について、そろそろ考える頃ではないだろうか。

Arnett Cobb with Jimmy Ford and Calvin Owens - I Got Rhythm (Live) 1986



Arnett Cobb, Eddie Lockjaw Davis and Johnny Griffin in "Lester Leaps In" (1984)



Posted at 2012/10/17 22:52:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年10月17日 イイね!

WYE with net

WYE with net今日家に来た新しいSTUFF


英国で五番目に長い川として有名なウァイ川の名を付けたこのバッグは英国のBRADYのバッグだ。
このバッグは開けると中にフラップ付きの内ポケットが二つあり、バッグの前全面にネットポケットが付いたハンティング用の本格的ゲームバッグだ。

このネットは本来捕らえた魚を傷つけずに持ち帰る為のモノだが、ハンターではない僕は獲物の代わりに渇いた喉を潤すため、スタンリーの水筒を入れて持ち歩く。。
※スタンレー社は創業が1913だから来年で創業100年だ。

今日、出会いがあって買ってきた。まだひも解いていないので明日にでも画像をアップしよう。
ゲームバッグと水筒。この何とも言えないアウトドアな組み合わせ。タフな感じがいいね。


The Five Corners Quintet - Hot Rod (live)




Posted at 2012/10/17 00:09:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | HOT STUFF | 日記

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