
人類は最初アフリカから始まった。そこから北上し、欧州を経て
さらに北に行く者
さらに東に行く者
そして西に行く者が現れた。
北に行ったものは北欧やロシアという国家を造った。
東に行ったものはインド、中国という国を造った。
西に行ったものはアメリカと言う国を造った。
地球を東周りで回った人類が最後に造った国が日本で、その先には広大な太平洋が広がり、
地球を西回りで回った人類が最後に辿り着いたのはアメリカのカリフォルニア州だった。
それらは、アフリカで誕生した人類の持つ“フロンティア精神”によって成し遂げられた。
更に人は文明を手にした。そして越えられなかった壁を超えて怒涛の荒波を渡る手だてをも得た。
それは船だ。それによってカリフォルニアから出向した船は遠く、日本にまでやってきた。
初めは三隻の蒸気船だった。それ以降、向上し高度になった造船技術によって大量の物資が運ばれて来るようになった。
で、どうなったか?
数千年の時を経て、ついにアフリカから出発した人類の持つ文明が、東ルートと西ルートを経由して再びここ日本で出会う事になったのだ。
それによって我が国日本は、人類がアフリカで産声を上げて言語によるコミュニケーションをとり始めてから、ありとあらゆるものが東周りと西回りに分かれて地球を駆け巡り、熟され、加えられ、削られ、しながら日本大陸でぶつかり合い大きな“うねり”となってこの大地に、人の上に、心に、目に、耳に、降り注いだ。
起点(アフリカ)から終点(日本)に来るまでの間に言語も文明も変貌し、それらは最後に終点の日本でシェイクされ、ミックスされ、全く新しいモノとして生まれ変わっていった。
日本人はよく舶来品好き。と言われる。
なぜか?
実はこの日本と言う国は地球上でも、もっとも特殊な場所にあって、東西の文化が交流し、溶け合い、昇華する X地点にある。ということなのだ。
だからアメリカンでもイタリアンでもフレンチでも、中華でもインディアンでも、この日本に住む人々は海外から来るものを何でも消化し吸収してしまう。 タフで大きな胃袋を持っている。と言う訳だ。
ちょんまげを切った後、日本人は日本の心を忘れた。などと言う人がいた。
実は明治維新によって鎖国の禁は解かれ、それによって待ちに待った世界からのビッグウエイブを受け入れる体制が日本に出来たのだ。
それから先は皆さんご存知の通りだ。この国に無いモノは無くなった。
無いのは、
その恵まれた地形の上に我々がが棲んでいるという自覚だけだ。
日本人とは、その存在価値とは。
それは、その置かれた環境によって決定付けられる。
日本は地理的環境によって東西南北どこからも文物を受け入れ、消化する。そんな場所に棲んでいる。
それが日本と日本人と言うものだ。
大いに取り入れ咀嚼し、シェイクすれば良い。
と僕は思う。
Posted at 2012/10/26 00:23:34 | |
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