Adam's Apple - Wayne Shorter
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この8ビートのジャズ「アダムス・アップル」(’66)は、リー・モーガンで有名な「ザ・サイド・ワインダー」(’63)と同様ジャズロックなどと呼ばれた。
ジャズはジャズ、ロックはロックだから。なにも8ビートの進行だからと言って『ジャズロック』などと言う必要は全くないように思うが、そう呼ばれた。
このウエイン・ショーターのアルバム「アダムス・アップル」は良い曲がてんこ盛り。だからもう一曲紹介したい。
Wayne Shorter - Footprints
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「ウエイン・ショーターほど素晴らしいコンポーザーはいない」
とマイルス・デイビスは密かに思っていたに違いない。だからこそマイルスはアート・ブレーキーのジャズメッセンジャーからウエインショーターを引き抜いた。そのウエイン・ショーターを迎えたマイルス・デイビス・クインテットには他にハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスがいて、このウエイン・ショーターを加えて後年「黄金のクインテット」と呼ばれた。
今にして思えば『黄金』と言うよりも『プラチナ』と言っても言い過ぎでないほどのこれは奇蹟のメンバー達だ。
そして主役のマイルス・デイビスを除き、炎のトランぺッター、フレディ・ハバードを加えたこのクインテットは「V.S.O.P.」と当時呼ばれた。Very Special Onetime Performanceの頭文字をとったこの「V.S.O.P.」はその後何度か再結成し、ベリー・スペシャル・ワン・パターン等と揶揄されたりもした。
これだけのメンバーが揃うのならワンパターンも大いにありだと僕などは思うのだが。。。。。。。。。。
因みに最初の『Adams Apple』だけど、これは「アダム(が呑み込んで喉につかえた)のリンゴ」でノド仏と言う意味だ。
エデンの園にあった禁断の果実“リンゴ”を食べてしまったアダムが、男になった証明と言う訳だけど、実はそのアダムが食べたとされる禁断の果実(善悪を知る木)には諸説あって、本来それはリンゴではなく、イチジクだ。という説が濃厚にある。それというのもアダムとイブが描かれた絵には(秘部を隠す為に)イチジクの葉っぱが使われているからだ。
ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂(ダン・ブラウンの小説、 「ANGELS AND DEMONS(天使と悪魔)」で一躍有名になったが)に描いた禁断の木の実も「イチジク」だ。
『Adam's Apple』も良いが『Adam's fig』 でも語呂は良かったように思えるのは僕だけだろうか。
Posted at 2012/11/19 22:45:21 | |
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jazz at jacob's hall | 日記