E90 320iに乗り始めて、ついE46 318iと比較してしまうことが多い。 E90は、ドライブフィーリングなど良い点も多いのだが、非常に残念に思われるのは、制御が高度にデジタル化していることで車両管理も旧来の方法が通用しない点である。以前の小生のブログにもE87 116iのオイル量管理が、そもそもディップスティックが無いためデジタル式にしかできないことを記したが、当然のごとくE90もまた同様の方法を採る必要がある。
また、E87もE90も水温計が装着されていない。同様の車は国産車でも以前からあるが、そこはウォータラインの信頼性では定評のある??BMWのこと、旧来の方法に親しんできた者は一抹の不安を覚えるのだ。
加えてE90後期型のN43B20Aエンジンはウォーターポンプが電動化されている。メリットも多い電動式ではあるが、構造の複雑化はトラブルの原因も増加することに加え、機械式のウォーターポンプのように故障時の予兆を捉えることが容易とは言いかねる場合もありそうだ。
さて、小生は遠方に車で行くことも多く、かねてよりレーダー探知機を装着しようと考えていた。その際、せっかく装着するのであればダッシュボードの上に無粋に載せるのは避けてセパレートタイプのレーダにしたいと考えていた。
以前、教祖様である、ちエロㇱ~師とレーダ探知機の話題になった際、師曰く、
「セパレートタイプのレーダーはユピテル社しか作ってな~い。音質もユピテルが一番良いであろ~う。であるからして貴様にはユピテル一択しかねぇよ。うふふっ。」という、小生には宣告とも取れる、大変恐ろしくもありがたいお言葉を頂いたことがあった。
そこで、小生、ネットの海を加齢にサーフィンし、ユピテル社のレーダー探知機について調べてみた。そうすると師のお導きのとおり、セパレートタイプがあり、OBD2端子を用いて車両情報を表示することができ、車両にもよるが水温も表示できる商品を見つけることができた。
また、E90にOBD2を用いず、通常の電源(シガーライターソケットではなく、配線をしてとの意味)の取り方をしようとすると、E90はACC電源が取り辛く、姑息的な方法になりがちで、この点からもOBD2を用いたいと考えた。
しかし、ここが曲者であった。ユピテル社はレーダー探知機装着用にOBD2からの配線、「OBD12-RD等」をラインナップしているが、それは国産車に限り適応しているとのこと。
ネットの先人達に拠れば、E90の場合、国産車用のOBD12-RDなどでも正常に動作したとの報告もあるが、一部にはエンジンキーを抜いた後でも、車両が完全にシャットダウンせず、バッテリーがあがってしまったという報告もあった。
そのため、国産車用とは別に輸入車用のOBD2アダプターの設定があり、それは「OBDF12-RD」等「F」が追加された品番になる。
しかし、この商品なんとユピテル指定店のみ取扱いで一般には販売されていないのだ。「輸入車用」・・・・何やら随分大雑把なような気もするが、そうならざるを得ない事情もあるようだ。
なんでも、輸入車に対するOBDF12-RD等の適合は、確実でないことが多い。それは、輸入車の頻繁なアップデートと関連があるようで、そのために確実に動作するという保証ができない様子なのだ。しかも、この商品をユピテル指定店で購入する場合は、レーダー探知機とセット販売されていることが多く、その場合レーダー探知機だけで数万円という非常に高価な金額設定がされている。
さすがに、財布の軽い小生ではそのような高額な商品を購入することはできないので、新品を諦め、正常に動作するかどうかはやってみるしかないと覚悟を決めて中古品のレーダー探知機とOBD2アダプターを入手することにした。
<入手した物>
① レーダー探知機 ユピテル社 GWT77sd
② OBD2アダプター 〃 OBDF12-RD
レーダ探知機の装着の方法などは極めて簡単で記すほどのことは無いので割愛するが、記録として以下を記載する
①車両
E90 320i LBA-PG20G (エンジン N43B20A トランスミッション 6MT)
②OBD2アダプター
ユピテル社 OBDF-12RD
ディップスイッチ設定 1(OFF)、2(ON)、3(ON)4(ON)
③レーダー探知機
ユピテル社 GWT77sd
装着してしばらく経過したが、現在のところ問題なく動作している様子である。また、アイドリングストップ(嫌いなので、ほぼ使用していないが)作動時にも不要に電源がOFFになることも無い。
また、画面の表示形式を変更すると、水温、吸気温度、スロットル開度、回転数、インマニ圧、燃料流量など比較的詳細な情報も表示可能であった。
エンジン負荷も表示可能だが、正直意味が解らない、マップの負荷軸の位置と言う意味なのであろうか。
肝心の水温であるが、表示される数値が正確であるとするならばN43B20Aの水温はかなり高いと思う。100度超えは普通で108度まで上昇したこともある。
N43B20Aは直噴ガソリンエンジンのためノッキングは起きにくいと思うが、ヘッドのクリアランスもそれを考慮したマテリアル選択、クリアランス設定なのだろうか。詳細は不明である。
いずれにせよ、この方法でE90後期型に水温計とレーダー探知機は装着可能であった。既に古くなりつつあるE90、さらに6MTという珍しい車両なので参考とされる方も少ないと思うが、教祖様のお言葉と併せ、情報として記しておくことにする。
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E90 | クルマ
Posted at
2016/05/27 02:53:50