2013年12月23日
ワイルドさを轟かすワイルド城。
そのワイルド城の城主は言わずと知れた保育園仕様@チェロキー氏。
かねてより、我々はその栄華こそ、我々、民への脅威と考え、ワイルド城の攻略に向け戦略を練っていた。
・・・そして、西暦2013年の冬、遂にその作戦を実行に移すに至った。
当日の天候は曇天。のんびりした昼下がりである。作戦決行にはいささか間抜けな時間帯とも言えるが、かえってその裏をかこうというのが、我々の作戦である。
残念ながら当日になり、桃太郎は
「俺は正義の味方なんだぜ、相手が鬼じゃなきゃ、俺のキャリアに汚点が付くだろ、知らねぇよ」
と言い放ち、鬼から強奪した高級車でちゃんねーと一緒にCR桃太郎侍を打つためにパチンコ屋に行ってしまった。
サルは
「今の時代、きび団子なんかじゃ、動けねぇよ。ギャラもっとよこせよ。だいたい俺は今、蟹との戦闘でそれどころじゃねぇ!」
と言い、そそくさと柿の木に登り、くだんの蟹に柿をぶつけはじめた。
キジは
「ケンケンケ~ン」
と叫ぶだけで全く話にならない。どうやら高齢のため耳が遠くなったようだが、キジに使える補聴器が無いらしい。
しかたなく、私こと、わんこさんは独りでワイルド城に向かうこととした。
ワイルド城に近づいていくとあらためてその威容に、身がすくむ思いがする。しかし、もうここまで来たら後には引けない。
私は、この日のために近所のケーキ屋から導入した、大砲チョコレートロール砲1門、プリン型手りゅう弾数個を携えてワイルド城の前にたどり着いた。
しかし、眼前に迫る難攻不落で有名なワイルド城はあまりの巨大さであり、たとえこれらの武装をもってしても、攻略は困難であった。
ここは、敵の門番をだまして開門させ、城内に侵入してから攻め入るのが適当であると考え、作戦を変更し、手元にある個人用無線型電話を起動させようとしたところ、なんとワイルド城の門が静かに開き始めた。
思わず、チョコレート砲を構える私。しかし、私の前には、なんとにこやかに、ほほ笑み手招きをする、保育園仕様@チェロキー氏の姿が・・・。
城主自らにより広大な城内に案内されると、美しい奥方とともに、かわいいお子様が丁寧に迎え入れてくださった。
(これはっ、もしや敵の作戦かっ!油断させておいて隙あらばと、狙っておるのではないか)と思わず身構える私。
しかし、城主はそんな私の警戒など意に介せない様子で、あれよ、あれよという間に、応接の間に通される。そして、
「そちに、よい物を授けよう、天守まで一緒に来るがよい」
と言うと城内で最も高い天守閣まで案内され、そこにあった玉座を頂くこととなってしまった。
それどころか、
「そちは車といふものを知っておるか?なんなら後日そちに人力車を授けるぞ」
とのこと。あまりの状況の変化に思わずめまいを覚える私。
さらに、畳み掛けるように美しい奥方が
「お茶どうぞ」
と洒落た茶碗に何やら紅い茶を出してくださる。(これは・・・)一抹の危機を感じながらも、なんともいえない良い雰囲気に飲まれ、思わずその紅い茶を飲んでみた。
「うっ・・・旨い」
その横でかわいい子供たちはニコニコしながら大人しく遊んでおり、思わず目尻が下がってしまう。
(・・・・大きい。大きすぎる。これがワイルドと言うものなのか・・・・)
ワイルドの大きさに打ちのめされ、自らの小ささを意識せざるを得ない私。この場に至り、城主保育園仕様@チェロキー氏の大きさ、ワイルドさに心を洗われたような気がし、深く感謝するに至った。
すっかり戦闘意欲を削がれた私。城主とご家族と楽しい時間を暫くすごしたのち、帰宅することとした。
さらにその際に城主が
「おおっ、そちにはこちらも授けよう。これを眺めておると、荒野のようなそちの心も美しくなるであろう。但し、その時が来るまで動かしてはならぬぞ」
と言われ、なにやらくるくる回る色彩豊かな置物を授けられた。
城主、並びにご家族の皆様にすっかり歓待を頂いた私は、良い気分で自宅に帰宅し、妻に今日の出来事を報告し妻とともに喜んだ。
そして、頂いた玉座を家で最も良い位置に設置した。
色彩豊かな置物は、その時が来るまで動かしてはならぬと城主から聞いていたが、なんとも気になり枕元において動かしてみた。なんとも言えぬ癒される感じがするが・・・
まさか、目覚めたら、おっさんになってしまうのではないかと心配ではある。まぁ、少々シワや白髪が増えてもほとんど変わらないのではあるが。
おしまい。
良い子のみんなは真に受けちゃだめだよ~。
・・・・妙なブログでしたが、ともかく保育園仕様@チェロキー様、ご家族の皆様ありがとうございます!!!感謝しております。
Posted at 2013/12/23 03:38:04 | |
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