
トヨタ86のチーフエンジニア 多田哲也氏と、土屋圭市氏の対談を聞いてきました。
この企画は、自分の勤めている会社とお付き合いのある某自動車部品メーカーが企画したもの。
抽選だったけどみごと当選してチケットをゲットしたので、仕事を抜け出して某社まで出かけてきました。
会場にはドノーマルの美しいAE86やら2000GTが展示されており、50名程度の方が集まっていました。
対談のメンバーは、上記の2名に加え、富士スピードウェイのMC カツマタ氏、東大の美人大学教授、更に今回の対談を開催した某自動車部品メーカーの副社長、小吹氏の5名。小吹氏は4AGの生みの親。その昔、トヨタで開発を取り仕切っていたそうです。
興味深かったのは、トヨタが新86の企画段階から土屋氏に協力を依頼し、いろいろとディスカッションをしながらコンセプトをつめていったというお話(有名なんでしょうか?自分は全然知らなかったです)。
86のコンセプト、方向性を決めるに当たって、かなり土屋氏の影響を受けているようです。
また土屋氏はトヨタに対し、何にもついてなくていいから200万円を切るベース車を発売しろ!とかなり強く要求していたそうですね。土屋氏の話によると、リーマンショックのときは全然連絡が来なくなったと思ったら、トヨタの社長が章男氏になったとたん、急に開発が進むようになったそうな。
またチーフエンジニアの多田さんは、スバルのエンジンで燃費とパワーを両立させるためにかなり苦労されたとも語ってらっしゃいました。ブロックもヘッドも新設せざるを得なくなり、社内を説得するのが大変だったとか。。。
話は4AG開発にまで遡り、当時開発担当だった小吹氏は、とにかくレスポンス重視の高回転型エンジンが作りたかったそうです。本当は8,000回転以上回るエンジンにするつもりで開発してたんだけど、どうしても耐久試験がクリアできず、7,800回転にリミットを引き下げたのが悔しかったとか。
実はロータリーエンジンもやってみたかったんだよねーとか・・・・、
とにかくいろんな裏話が聞けてかなり面白かったです。
最近の車はあまり興味が無いので知りませんでしたが、86は新しい車の遊び方、またそれを取り巻く市場を作ろうというコンセプトもあるんですね。
ECUから走行データを取り出すソフトを使えば、かなり詳しく走行状態が把握できるそうです。
また、それを使えばパーツを変えたときに車がどんな挙動になるのかというシミュレーションもユーザーが出来るようになるとか。(ゲームみたいに映像化してくれるそうな)
更には、設計図面もアフターパーツメーカーに公開するようです。
これも、アフターパーツメーカーに、クオリティの高いパーツを作ってもらい、市場を盛り上げようという意図があるとか。確かに図面の寸法と公差がわかれば、今までのように車を買ってきてばらして採寸して・・・てなことがなくなるので、チューニングパーツメーカはずいぶん楽に精度の良い部品が作れるようになるでしょう。
自動車会社が図面を公開するなんて、今まででは考えられないようなことです。
ノウハウのかたまりでしょうからね~。
トヨタの本気を感じました。
86、ちょっと欲しくなっちゃいました。
そうそう、最後にじゃんけん大会が・・・、
見事、DVDゲット!
ドリキン土屋から直接手渡し&握手してもらいましたよ~!
Posted at 2012/11/15 00:33:30 | |
トラックバック(0) | 日記