さて、システム一式移植完了したわけだが
次は、移植したエアコンシステムが正常か確認しなければならない。
原理上真っ先にチェックしなければならないのが密封性。
エアコンってのは、
1、冷媒ガスをコンプレッサーで圧力かけて熱い液体に
2、コンデンサで熱を奪って更に液体化
3、絞り弁で高圧液体を低圧に変えて噴霧
4、噴霧された液体がエボパにひっついて蒸発
5、蒸発した気体(冷媒ガス)はコンプレッサーへ(1に戻る)
で、4の冷やされたエボパにブロワーで風送ると
冷やされた風が室内に吹き出すって感じなのね、多分。
そんなわけだから、低高圧のガスが抜けることなく循環し続けるためには
厳密な密封力が必要なんですよね。
あと、冷媒ガスってのは、熱と圧力の関係がエアコンに適した性質できっちり作られてるので
大気が混ざると特性がガクッと落ちちゃうので、予め、システム内は
真空にしておく必要があるのね。
なので、今回のように、新規でシステムを立ち上げる時には
配管接続後、システムのチェックを兼ねて、真空ポンプで真空を作り出すのです。
↑これが真空ポンプね。
これで真空を作り出して、真空が保てればまぁシステムにエア漏れの要素がないってわけさ。
さてさて、早速やってみよう!
今回、道具一式青号のオーナー(恐ろしくメカに詳しい人ね、口と人相は悪いけど)から
強奪貸してもらってきたんだけどね、新しい車のエアコン用なので134aガスを使用。
FCは古いエアコンなんで、環境負荷物質のR12ガス(現在使用禁止)のシステムなんですよね。
134aとR12は普通に行ったら互換性全くないので、間違い防止のために
バルブとか、全く違う形になっているんです。
なので、借りてきたツールも一部都合が悪い箇所があるんです。
真空引きにしてもガスの充填にしても、配管の途中にあるバルブを使うのだが、このバルブ、
低圧側と高圧側にそれぞれありまして、R12用はタイヤのバルブと同じイメージのもの。
低圧側はプラグのすぐ側
高圧側はインタークーラーの後ろ。
で、R12に限らずエアコンのシステムはガスごとにインチネジで規格化されていて、
R12は低圧側が7/16サイズ、高圧側が3/8サイズなんです。
しかし、現在流通しているマニホールドゲージの配管は、多分全部7/16サイズなので
低圧側はつなげられるが、高圧側は変換アダプターとか使わんと接続は無理。
ただ、真空を見るだけなら低圧側からだけでも十分チェックできるので
今回は、ガス充填前のプレ真空テストということで(ガスまだ買ってないしね)
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エアコン移植 | 日記
Posted at
2012/08/28 23:00:45