フロント トーの調整をします(自己責任)

先に測定したトーの値に応じて、調整をしていきます。タイヤを外してタイロッドの長さを調整する訳ですが、ジャッキが外れて怪我をしないよう十分に注意します。ロックナット(19ミリ)が固く締まっているので、この体制ではとても力が入りません。タイロッドエンドとロックナットの両方にスパナをかけて、適当な棒でこじって緩めることが出来ました。

フィットの場合、タイロッドを伸ばすとトーイン方向となります。タイロッドのネジは14ミリで左右とも右ねじです。さて調整するとなると、一体何回転まわすとトーが何ミリ変化するのか分かりませんね。ねじピッチ、ホイール中心からの距離などからざっくり計算することは出来ますが、とりあえず左右とも1/4回転くらい回してみて、測定⇒調整を何回も繰り返す覚悟が必要です。

スパナの柄を見れば、だいたい90度くらい(約1/4回転)回ったのが分かりやすいと思います。なお、日頃からハンドルセンターが右にずれているなと感じるようならば、このとき左側のタイロッドを多めに伸ばせば修正することが出来ます。ただし、厳密にはハンドルセンターを修正した場合はステアリング・アングルセンサーの初期化(ゼロ点補正)が必要とされていますので、自己責任でお願いします。

タイロッドのロックナットは、くれぐれもしっかり締め付けてください。特に、車をリフトアップしないで作業する場合は不適切な姿勢で作業することになります。全て自己責任で行いましょう。
もし、調整する量を計算で求める場合は、タイロッドねじピッチが1.25mm、タイヤ半径約301mm、ホイールセンターからタイロッドエンドまでの距離が約125mmなので参考まで。
重要な点として、タイヤ前端が開けばタイヤ後端が同じだけ閉じるので、トーを2mm調整しようとしてやってみたら4mm変化した、なんてことにならないように注意が必要。
何度もやって感覚を掴むしかないですね。