2018年9月6日の真実
発症から3年経過し、当時のブログでは封印していた内容を公表します。
この日は手術のために前日から大学病院の9階に入院してました。
何時もと違い何故か夜中の3時5分に目覚めトイレに行こうか迷い、
その約2分後・・・
震度5強の地震が病院を襲いました。
(最大震度7)
ベットの上に起き上がったまでは良いけど
建物全体が5m以上左右に動き
とても歩ける状態ではなくベットにしがみ付いてました。
そうです!
北海道全域が停電になった
【北海道胆振東部地震】でした。
夜勤の看護師さんは各部屋、トイレ等の安全を確認して走り回る
窓からの景色は次々と消えていく街灯や信号機・・・
病院なので自家発電に切り替わり、
TVからも情報が入るしスマホも充電できて
何不自由も無く過ごせました。
幸い1階のコンビニは自家発電で通常営業しており、
万一のために日持ちする食料を買ってきましたが
午後にはほとんど食料がありませんでした。
大学病院は災害指定病院になっており
当日の外来は休診、予定されてた手術は全てキャンセルです。
※事前に説明を受けてましたが本当になるとは思いませんですた
1階のアメニティホールは全道からの負傷者を受け入れるべく
簡易ベット等が準備され全ての科の医師が待機してました。
病院食も食材が入荷できず、非常食になったので
2日目で一時退院し信号が点かない交差点を注意しながら
帰宅した次第。
※入院の経緯は
行きつけの耳鼻科で鼻に異変を確認、大きな病院で診てもらうため紹介された総合病院の耳鼻科で組織検査し『悪性腫瘍』と診断されました。
元々内臓系に出来るものでその転移が鼻と予想した医師は、全身を検査しましたが何処も異常なし。
胃カメラ、大腸カメラとも見た目太く感じ、聞くと最新のカメラで4Kだとか。
画像が綺麗だから医者は異変を見つけやすいが、従来より太いので患者は苦しかったです。
ペット検査では鼻の副鼻腔にだけ反応が出ており極めて特殊な事例ですた。
総合病院では前例無し、大学病院へ転移して聞いたら前例は1例だけ。
全国的にも数例の珍しい腫瘍との事。
それを聞いただけで頭が真っ白になり2晩寝れなかった記憶があります。
両病院で医師からの手術の説明は恐ろしいもので、上あごを取り外し口の中から摘出手術をするとの事。
そして手術の後は人工の上あごを作って入れるという前代未聞の話でした。
腫瘍は5㎝くらいの大きさなので、副鼻腔から上に行くと脳につながっているので、脳の中まで入っていたら脳外科に移して頭蓋骨を切って脳を取り出して腫瘍の摘出手術になるかもしれないと・・・
マジか・・・私の人生は終わった(ノД`)・゜・。
もっと優しい手術方法は無いのか?・・・
鼻クソほじるみたいに簡単に取れないのか?・・・
大学病院の耳鼻科で内視鏡専門の医師を紹介され、検査結果は内視鏡で手術することに決定!(嬉し涙)
ステージ2の判定で『わらしはどうなるのか?』の質問に医師は、『手のつけようがない人も居る中で治療できるから大丈夫』と言われて、「治ったらスキーできる」と言い聞かせて医師に任せました。
↑ ↑ ↑
この手術部の扉の奥で本人確認の後、更に扉が開いて手術室が17部屋あります
19日に再入院して20日に3時間半かけて内視鏡で全摘し無事手術ができました。
人生2度目の全身麻酔
麻酔が覚め意識が朦朧の中、襲い掛かった嘔吐・・・
2回、3回と吐くのは全て真っ赤な血液・・・
こんなに血を吐いたら・・・どうなるんだ?(ノД`)・゜・。
と思いきや冷静に考えたら寝かされて手術し出血した血液が胃に溜まり嘔吐したと分かると吐くだけ吐いてスッキリ(*´Д`)
でもね、鼻の手術なので止血で詰められたガーゼ等で呼吸は口だけ。
この状態での嘔吐は苦しみの連続
起き上がった方が楽だったので看護師サンに伝えると
『左足から開いてベットから足をおろしましょう…』と。
そのとおり実施すると激痛(*´Д`)
『痛い!痛い!・・・』
尿道にチューブが入っており途中が太ももにテープで留めてあったのが暗闇の中で確認!
マジかぁ!?
そんなの聞いてないし・・・(ノД`)・゜・。
最悪だぁ( *´艸`)
看護師サンは『どこが痛いの?』
オレの口から言わせるなボケ!!って言いたかったけど・・・
しずかに・・・
『大丈夫、おちつきますた・・・(脂汗)』
口呼吸は経験が無いので辛い、寝れない・・・口が乾く・・・
寝る間もなく朝を迎えました
**********途中省略**********
1週間後に鼻に詰めたガーゼ等を取り出した時は
こんなに入ってたんだと驚くばかり。
そして普通に呼吸ができる幸せはこの上もありません。
2週間で退院して傷口が綺麗になったところで放射線科へ移行。
放射線科の医師のカンファレンスでは欧米諸国の治療例を元に、
特殊なお面を作り寝台に固定されて180度全ての角度から
鼻に向けて放射線を10分間照射。
11月中旬~12月中旬で30回の放射線治療で終了しました。
※この放射線の強さでは30回が限界らしい。時間をあけても後は無いとの事。
鼻に向けた放射線も頭や顔に放射されているので
眼科、口腔外科とも連携をとって診察が続きました。
髪も眉毛も薄くなり、みじめな姿で1月に会社復帰。
体力が落ちているところに「インフルエンザ」で休み。
病み上がりのまま指導者研修会(実技)に参加した流れはブログのとおりです。
長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
これはノンフィクションであり登場する人物は実在します
Posted at 2021/08/25 00:53:28 | |
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