男児2人死亡:「危険運転」の成立否認 東京地裁で初公判
【毎日新聞 最終更新2012年11月05日 12時38分】
東京・田園調布で乗用車が歩道に乗り上げ男児2人が死亡、5人が負傷した事故で
危険運転致死傷罪に問われた造園作業員、宮田智裕 被告(21)は5日、東京地裁
(大野勝則裁判長)の裁判員裁判の初公判で、同罪の成立を否認した。
「事故を起こしたのは間違いないが、蛇行運転は
していないし、するつもりもなかった」などと述べた。
起訴状によると、被告は2010年12月26日夜、大田区田園調布本町の都道(片側2車線)を
約75km/hキロで暴走、歩道上にいた小学3年、水島光偉君(当時9歳)=栃木県下野市=と
いとこの幼稚園児 水島遼人君(同6歳)=さいたま市=をはねて死亡させ、2児の祖父母に
怪我をさせたとされる。
被告の同乗者3人にもけがをさせたとされる。
争点は、制御困難な高速度で運転したかどうかだが、検察側は同罪成立が認定
されなかった場合に備え、自動車運転過失致死傷罪の適用も予備的に主張した。
検察側は冒頭陳述で、事故直前に被告が車内でかかっていた音楽に合わせて
クラクションを鳴らしたり、交差点を曲がる際にガードレールにぶつかっていたと指摘。
その上で「蛇行運転をするために車線を変更し、制御困難な速度だったために車を
暴走させた」などと主張した。
弁護側は冒頭陳述で「事故原因は中央分離帯にぶつかりそうになり、左に
急ハンドルを切ったため。制御困難な高速度ではなかった」などと反論した。
【和田武士】
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被告、危険運転罪を否定 東京・田園調布2児死亡事故
【朝日新聞 2012年11月5日12時44分】
東京都大田区で2010年12月、男児2人が死亡し、5人が重軽傷を負った事故で危険運転致死傷罪に
問われた造園工 宮田智裕 被告(21)=同区東雪谷3丁目=の裁判員裁判の初公判が5日、東京
地裁(大野勝則裁判長)であった。
宮田被告側は同罪の成立を否定し、争う姿勢を示した。
検察側の冒頭陳述によると、宮田被告は2010年12月26日夜、同区田園調布本町の
都道(中原街道)交差点で、乗用車を運転中に歩道に突っ込んだ。
信号待ちをしていた栃木県下野市の小学3年水島光偉君(当時9)と、いとこで
さいたま市緑区の幼稚園児 水島遼人君(同6)が死亡し、その祖父と祖母が重傷。
同乗者3人もけがをした。
検察側は、制限速度が時速50キロの道で前の車を追い越した後、時速75キロで蛇行運転しようと
急ハンドルを切り、事故を起こしたと主張。「制御困難な高速度で車を暴走させた」と訴えた。
これに対し、弁護側は「蛇行運転はしていない」として、より刑の軽い自動車運転過失致死傷罪の
適用を求めた。
検察側は昨年1月、事故時の速度を時速95キロとして
起訴したが、公判前の争点整理の途中で75キロに変更。
仮に危険運転致死傷罪が認められなくても自動車運転
過失致死傷罪が成立するとの主張も追加した。
判決は16日に言い渡される予定。
【危険運転致死傷罪】
飲酒運転などによる悲惨な死亡事故が相次いだことを受け、2001年施行の改正刑法で新設された。
▽飲酒や薬物で正常な運転が困難。
▽制御困難な高速度や技能が不十分な運転。
▽危険な速度での割り込みや幅寄せ、信号無視などが成立の要件。
罰則は最高で懲役20年。
最高刑が懲役7年の自動車運転過失致死傷罪より重い。
法制審議会で、無免許運転やてんかんなどの病気を申告せずに
事故を起こしたケースについて、厳罰化が検討されている。
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「息子のため」被害者参加、田園調布7人死傷事故 下野市の遺族
【下野新聞 2012年11月4日】
下野市川中子、会社員 水島亮さん(38)の長男光偉君=当時(9)=が死亡するなど
7人が死傷した2010年12月の東京・田園調布の交通事故で、危険運転致死傷罪に
問われた東京都大田区、造園工 宮田智裕 被告(21)の裁判員裁判初公判が5日
東京地裁で開かれる。
事故から約1年10カ月。
水島さんは被害者参加制度を利用して出廷し、抱える苦しみなどを訴える。
交流のある鹿沼6児童死亡事故の遺族から励ましの手紙も届いた。
水島さんは「とても心強い。息子のために裁判で事実を明らかにしてほしい」と望んでいる。
起訴状などによると、宮田被告は2010年12月26日夜、大田区
田園調布本町で車線変更する際に制御困難な高速度で走行。
歩道で信号待ちをしていた光偉君や祖父母ら4人に衝突し、光偉君と水島さんの甥の
水島遼人ちゃん=当時(6)=の2人を死亡させ、祖父母や車に同乗の3人に怪我をさせた
とされる。
光偉君らは冬休みで都内の祖父母宅を訪れ、犬の散歩中だった。
田園調布の事故から約4カ月後、鹿沼市で児童6人が死亡するクレーン車事故が起きた。
法改正などを求め署名活動を始めた遺族の姿に心を打たれ、水島さんは
今年1月、約870人分の署名を集め6遺族に届けた。
鹿沼の事故で長男大芽君(9)を亡くした父伊原高弘さん(41)が「今度は私たちが支援したい」と手紙を書くことを提案。
6遺族は「親としての辛さが痛いほど分かる」「大人がルールを守れば防げた事故」などとそれぞれの思いをつづった。
3日に手紙を受け取り、すべてに目を通した水島さん。
「私の気持ちを最も理解してくれる方々からの支援。とてもありがたい。一歩も引かず、強い気持ちで裁判に臨みたい」と話している。