【山梨日日新聞 2010年11月9日】
8日午後3時50分ごろ、南アルプス市飯野の国道52号で、タクシーが対向車と
衝突するなど計4台が絡む事故が起き、2人が重傷、2人が軽傷を負った。
タクシーは先月から使い始めたばかりのハイブリッド車トヨタプリウスで
運転手は「突然、車の操作ができなくなった」と話しているという。
南アルプス署が事故原因を調べている。
現場は白根巨摩中の約100メートル東側。
同署などによると、運転手 寄特昭義さん(66)=同市浅原=のタクシーが国道を
北進中、センターラインをはみ出し、対向してきた韮崎市大草町下条西割
パート矢崎栄造さん(60)の軽乗用車に衝突。
矢崎さんの車は、反動で後ろからきた南アルプス市の男性会社員(39)の乗用車にぶつかった。
タクシーはその後、道路脇の標識にぶつかりながら100メートル近く走り続け、前を走っていた
北杜市大泉町谷戸、無職竹口典子さん(58)の乗用車に追突して止まった。
矢崎さんと竹口さんが重傷、寄特さんと矢崎さんの助手席に乗っていた
矢崎さんの母(91)が軽いけが。男性会社員にけがはなかった。
寄特さんが勤務するタクシー会社によると、寄特さんは事故後「国道で突然、車が加速した。
ブレーキを踏んでも止まらず、エンジンを切ることもできなかった」と説明したという。
事故があったハイブリッド車を扱う自動車販売店によると、最近販売された同じ
タイプの車でこれまでブレーキなどに関する不具合は報告されていないという。
現場近くの住民は「屋内にいて、大きな音が連続したので外へ出たら、車が
ぐしゃぐしゃになっていた」と話していた。
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【読売新聞 2011年3月3日】
南アルプス市飯野の国道52号で昨年11月、乗用車など4台が相次いで衝突し4人が重軽傷を負った
事故で県警と南アルプス署が、最初に対向車線にはみ出したタクシー運転手 寄特昭義 容疑者
(66歳 南アルプス市浅原82)を自動車運転過失傷害容疑で書類送検する方針を固めたことが2日
捜査関係者への取材でわかった。
タクシーはトヨタのハイブリッド車「プリウス」で、運転手は車両の不具合を主張していたが
県警の調べで異常は確認されず、運転ミスが原因と判断した。
事故後、運転手は県警の調べに対し「ブレーキを踏んだが、ブレーキが効かなくなり
どんどん加速していった」と話していた。
このため、県警は国土交通省関係の独立行政法人「交通安全環境研究所」
(東京都調布市)とともに車両を調べ異常がなかったことを確認。
さらに警察庁科学警察研究所(千葉県柏市)に車に搭載されていた「イベント・データ・
レコーダー(EDR)」の解析も依頼した。
科警研からは2月下旬に鑑定書が届き、事故前後にはブレーキではなくアクセルに
圧力をかけた形跡があったという。
県警は、この結果などを基に運転手から再度、事情を聞いている。
運転手は2日、読売新聞の取材に対し「警察署では、ブレーキではなくアクセルを踏んだ。
記録が残っていると言われているが、自分の長年の経験からアクセルとブレーキの位置は
はっきりわかっている。きちんとブレーキを踏み、エンジンのスイッチを何度も押して
切ろうとしたが止まらなかった」と話している。
事故は昨年11月8日午後3時50分頃に発生。対向車線にはみ出した営業運転中のタクシーが
軽乗用車に衝突し、弾みで元の車線に戻り別の乗用車に追突。
軽乗用車も後続の乗用車とぶつかった。
2人が重傷、2人が軽傷を負った。