WSJ 2013年 1月 31日 18:27 JST
米ゼネラル・モーターズは、不振のアダム・オペル部門の最高経営責任者(CEO)に
独フォルクスワーゲン(VW)の元幹部カールトーマス・ノイマン氏(51)を迎える予定で
31日に指名するとみられている。
欧州での損失拡大を反転させようと、GMは相次いで幹部を刷新している。
関係筋によると、GMはノイマン氏を昨秋に採用したものの、VWとの雇用
契約解除について交渉できるようになったのはつい最近だった。
オペルの監査役会は同氏指名を31日に承認するとみられ、VWとの当初の
契約満了予定より3カ月早い3月1日にオペルに移籍できることになる。
独自動車業界で評価の高いノイマン氏は、オペルのCEOとして業界で最大級の難題に立ち向かう。
GMの欧州部門では1999年以降の累積赤字が150億ドル近くに上っており、この解消に取り組む。
最初の仕事は、GMの欧州事業の中核であるオペルが2010年代半ばまでに収支を均衡させる
という目標を確実に達成することだ。
だが低迷している欧州自動車市場が底を打つ兆候はまだみられない。
米フォード・モーターは今週、販売の減少ペースが予想以上に速いと考えられることから、今年の
欧州部門の営業赤字は、わずか3カ月前の同社の予想より5億ドル多い20億ドルに達するとの
見通しを示した。
VWの欧州での販売台数の減少幅は他社に比べかなり小さいが、それでも
30日にはセダン「パサート」のドイツでの生産を2月に縮小すると発表した。
GMは昨年10月、12年通期の欧州部門の赤字について、10-12月期(第4四半期)の
リストラ費用の水準によって15億~18億ドルになりそうだとの見通しを示した。
同四半期の決算は2月14日に発表の予定。
GMのスティーブン・ガースキー副会長は今月、ドイツにあるオペルのボーフム工場を
予定より2年近く早い15年までに閉鎖することを検討していると述べ、GMのいら立ちを
示唆していた。
オペルの販売・マーケティング責任者のアルフレッド・リエック氏は先週
販売減少に歯止めがかからない中、在職わずか7カ月で辞任した。
オペルと「シボレー」ブランドを扱う独ディーラーで構成する協会のトーマス・ビーリング会長は
「顧客の目から見て、過去1年のあらゆる悪いニュースと激変は確実にオペルブランドに
打撃を与えた」と話した。