ボストン爆弾テロ事件で米連邦捜査局(FBI)が容疑者を追い詰め、市民の
安全を守ったのは監視カメラの映像とボストン市警の公式ツイッターだった。
現地時間の今月18日、FBIは、黒と白の野球帽をそれぞれかぶった男2人の画像と動画を公開。
爆発直前の現場近くで撮影されたものだった。
19日にも、容疑者が暮らすボストン郊外のコンビニエンスストアで撮影された、より鮮明な
カメラ映像を追加公開した。
米当局は2001年の中枢同時テロ後、ニューヨークやボストン、ロサンゼルスなど
大都市を中心に監視カメラを多数設置してきた。
FBIは情報提供を募るサイトも常設。
日本語を含む世界中の言語に対応し画像や動画も投稿できる。
AP通信によると、今回も容疑者の画像公開直後から、マラソンのゴールの様子を
撮影していた写真愛好家や、混乱する現場をスマートフォンで撮っていた人から
画像が寄せられ、容疑者の早期特定に寄与した。
ボストン市警は公式ツイッターにも容疑者の写真を載せたほか、容疑者が
逃走に使ったとみられる車のナンバーを掲げて情報を求めた。
「住民は外出しないように」とも呼びかけ、さらなる犠牲が出るのを食い止めた。
身柄確保を発表したのもツイッター上だった。
日本国内でも、繁華街や駅、コンビニなどに張りめぐらされた
防犯カメラ網が事件捜査に威力を発揮している。
画像データから身体的特徴などで特定の人物を抽出することも可能で
「帽子や眼鏡での変装も見破ることができる」(警察関係者)という。
遠隔操作ウイルス事件では、神奈川県藤沢市の江の島に設置されたばかりの
最新式カメラがネコに接触する容疑者を捉えていたことが逮捕に結びついた。
オウム真理教の特別手配犯も、カメラの画像が積極的に公開され、市民の
情報提供から潜伏先を突き止めた。
警視庁はテロリストや指名手配容疑者の画像をデータベース化。
平成23年3月からは、街頭の防犯カメラ20台の画像と自動照合する
「3次元顔形状データベース自動照合システム」も試験運用している。