【FNN 2013/11/08 17:47】
東京・田園調布で中学生の少女が誘拐された事件で、逮捕された
43歳の男は、「連れ去る相手は誰でもよかった」と話している。
身代金目的で女子中学生を誘拐した身代金誘拐目的などの疑いで、埼玉・加須市の
会社員・羽田宏明容疑者(43)、沖縄・宜野湾市の無職・宮城元貴容疑者(24)それに
沖縄市の無職・田場龍之介容疑者(23)の3人が8日、身柄を検察庁に送られた。
東京の高級住宅街、田園調布を舞台にした誘拐事件。
警視庁によると、羽田容疑者は、連れ去る相手は誰でもよかったと話しているという。
田園調布駅の西側に、道路が放射状に広がる日本有数の高級住宅街。
誘拐事件は、この一角で発生した。
6日午後5時ごろ、羽田容疑者らは、帰宅途中の女子中学生に「道を教えてください」と
声をかけ、車に中学生を押し込んで連れて行ったという。
犯行に使われた車は、犯行当日の朝、羽田容疑者が埼玉・久喜市内の
レンタカー店で借りた軽のワンボックスカーで、2013年3月に、江戸川区内で
盗まれたナンバープレートがつけられていた。
そして、誘拐からおよそ2時間後の午後6時50分、羽田容疑者が、公衆電話から
女子中学生の自宅に電話をかけ、「娘を預かった。あす(7日)の夜7時までに
2,000万円用意しろ」と、身代金を要求した。
その直後、女子中学生の母親が、警察へ通報した。
そして、午後7時50分ごろ、田園調布からおよそ20km離れた東京・府中市内で
盗難ナンバーの検問をしていた府中署の警察官らが、車を発見し、女子中学生を
無事保護。
車に乗っていた羽田、宮城両容疑者を現行犯逮捕した。
事件発生から、わずか3時間のスピード逮捕劇だった。
車内に監禁されていた女子中学生の目には粘着テープ、手足は結束バンドで
縛られ、車の後部座席に寝かされた状態だった。
府中署員によると、「男2人は震えていた」という。
そして、別行動を取っていた田場容疑者は、7日、神奈川・厚木市の
コンビニエンスストアを出たところで、身柄を確保された。
事件発生から、わずか3時間でのスピード逮捕劇。
その鍵を握るのが、自動車ナンバー読み取り装置、いわゆる「Nシステム」の運用だった。
元警視庁捜査1課理事官の大峯泰宏氏は「(Nシステムとは)盗難車両などがある道路を
通過したといった場合、それが検知されると、通信指令本部の方で指令を流す。
(通信指令本部から管轄する)警察署で指令に基づいて、先回りをして、検問や
パトカーで検索をする。偶然にしろ、盗難車両が発報(検知)して、その対応が
良かったということですから、警視庁の対応はたいしたものですね。
連携がうまくいってますよね」と語った。
主犯格の羽田容疑者は、大手運送会社に勤めていて、近所の人によると、妻と息子2人の4人暮らしだった。
羽田容疑者を知る人は「子煩悩。ものすごく子煩悩だよ。子どもの面倒見がいいから、
びっくりする。(事件を起こすような人?)そうは見えなかった」と話した。
また、宮城、田場の両容疑者は、以前からの知り合いで、東京で
働くため、およそ1週間前に、沖縄から一緒に上京していた。
埼玉県在住の羽田容疑者と、沖縄県在住の宮城、田場両容疑者。
3人は、どのように知り合ったのか。
羽田容疑者は犯行当日、ネット上で犯罪仲間を募る、いわゆる「闇サイト」に
書き込みをし、田場容疑者らと知り合い、そのまま犯行に及んでいたという。
羽田容疑者は、「借金があり、金に困ってやった」と供述している。
田園調布で、街の人からは、「こんな近いところで誘拐とかあったので、びっくりしました」
「きのうぐらいから、もう(子ども)1人では、送り迎えなしでは歩かせたくない」などの声が聞かれた。
日本で初めて計画的に開発され、分譲された高級住宅街・田園調布。
警視庁は、羽田容疑者らが、富裕層の多い田園調布で犯行に及んだとみて、捜査を進めている。