【河北新報社 2013年11月29日金曜日】
福島県会津美里町の夫妻殺害事件で強盗殺人罪などに問われ、一審福島地裁郡山支部の
裁判員裁判で死刑判決を受けた本籍東京都、無職高橋明彦被告(47)の控訴審初公判が28日、
仙台高裁であった。
弁護側は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患した裁判員を解任、辞退させなかった」と
訴訟手続きの法令違反などを主張、一審判決の破棄を求めた。
弁護側は「判決に関わった裁判員の1人が遺体のカラー写真を見てPTSDに罹患した」と指摘。
殺意の発生時期をめぐる事実誤認や、被告の人格の特性を考慮しなかった量刑の不当も主張した。
検察側は(1)PTSDを理由に裁判員を解任すべきだとはいえない
(2)殺意発生時期の認定に経験則の違反はない-などと反論した。
高裁は弁護側による心理鑑定を実施した尚絅学院大の川端壮康准教授(犯罪心理学)の
証人尋問と被告人質問を実施することを決めた。
一審判決によると、被告は2012年7月26日、会津美里町の病院職員遠藤信広さん=当時(55)=宅に侵入。
遠藤さんと妻の看護師幸代さん=同(56)=をナイフで刺殺し、現金1万円などを盗んだ。
一審で裁判員を務めた郡山市の無職青木日富美さん(63)は急性ストレス障害に
なったとして国を提訴し、福島地裁で争われている。