【産経新聞 2014.6.1 12:50】
学生の就職先として、若い女性の結婚相手として、今や自衛官は熱いまなざしを送られている。
自衛隊取材をライフワークにする「不肖・宮嶋」が日夜、日本の海の守りにあたる若手男女
海上自衛官計60人を撮った初めての写真集だ。
「構想から1年。撮影に4カ月。北海道から沖縄まで日本列島を2往復しましたからね。
でも、こんなに楽しい取材はなかった。自画自賛になりますが、『これ以上はムリ』って
ぐらいハイレベルな仕上がりになりました(笑い)」
哨戒機P-3Cのパイロットを務める20代の美しき女性自衛官、鍛え上げた肉体美を
披露してくれるEOD(水中処分員)は海中の不発弾や機雷の処理が主な任務…。
イマドキの若者とはひと味違う、凛とした顔つきが印象的だ。
「厳しい訓練をやってますからね。そこでスイッチが入る。仲間との連帯感も生まれる。
3カ月でいいから、日本の若者全員が自衛隊に入るようにしたらいい。
例えば自衛隊に行かんとパスポートを取れんようにするとか(苦笑)」とはいっても
「不肖・宮嶋」のこと。お堅い内容ばかりではない。
登場するのは海自よりすぐりの美男美女。りりしい制服姿はもちろん、アイドル顔負けの
女性自衛官がオシャレな私服でキュートなポーズをとったり、“チョイ悪風”でキメた
男性自衛官も。
「自衛官には、茶髪に染めたチャラチャラしたヤツも、ヘンな若者言葉を使う者もいません。
だけど、いったん制服を脱いだら普通の現代っ子ですよ。今回の撮影も、みんな楽しんで
やってくれましたしね」
プロフィルでは、自衛官になったそれぞれの動機も語られている。
国を守る使命感に加えて、国際舞台や災害支援での活躍を挙げた自衛官も多い。
「20歳ぐらいの自衛官なら高校生のころに起きた東日本大震災での自衛隊の活躍が目に
焼き付いている。あれで人気が高まったと思いますね。女性自衛官も増えました。
10年もすれば多分、イージス艦やヘリ空母でも女性艦長が誕生しているでしょう」
(集英社・各本体1,800円+税)
喜多由浩
【プロフィル】宮嶋茂樹みやじま・しげき
昭和36年、兵庫県出身。
日大芸術学部写真学科卒。
写真週刊誌専属カメラマンを経てフリーに。
東京拘置所の麻原彰晃死刑囚や北朝鮮の金正日総書記をとらえた写真などスクープを連発。
辛口コラムニストとしても幅広く活躍。
産経新聞「直球&曲球」筆者の一人。