【NHK 2014年07月15日 18時11分】
沖縄県のアメリカ軍普天間基地所属の新型輸送機、オスプレイが、人員輸送のため、
神奈川県の厚木基地を経由して静岡県内のアメリカ軍基地に向けて飛行しました。
オスプレイが関東や静岡県上空を飛行するのはこれが初めてです。
オスプレイは、15日午後3時半ごろ厚木基地の上空に現れ、両翼のプロペラを
ヘリコプターのように上に向けて基地の滑走路に着陸しました。
南関東防衛局などによりますと、このオスプレイは沖縄県のアメリカ軍普天間基地に
所属するうちの1機で、人員輸送のため、経由地の厚木基地に寄ったあと、静岡県の
キャンプ富士に向けて飛び立ちました。
オスプレイが関東や静岡県上空を飛行するのはこれが初めてです。
厚木基地の近くの公園で子どもを遊ばせていた男性は「オスプレイは安全だと
聞いていましたが、騒音がすごくてやはり心配です」と話していました。
また、散歩をしていた30代の男性は「思ったより音はうるさくなく、安全に
飛んでくれれば問題はないと思います」と話していました。
厚木基地がある大和市の大木哲市長は「大変遺憾だ。県や周辺の市とも協力して、
二度とオスプレイが飛行しないよう国やアメリカ軍に強く求めていきたい」と話していました。
■基地周辺で抗議集会
オスプレイの飛行を受けて、厚木基地の周辺では、市民グループによる抗議集会が開かれました。
このうち基地の北側にある公園では、米軍機などの騒音被害を訴えて、飛行の中止を求めている
原告団のメンバーなどおよそ80人が手にプラカードなどを持って、「オスプレイの配備を撤回しろ。
厚木への飛行を許すな」と大きな声で繰り返し訴えていました。
原告団団長の藤田栄治さん(80)は「長年、騒音で苦しめられてきたうえ、追い打ちをかける
オスプレイの飛行は絶対に許してはならない。今回の飛行で歯止めがかからなくなるのが怖い」と
話していました。
■防衛相「飛来情報は速やかに関係自治体に周知」
小野寺防衛大臣は閣議のあと、記者団に対し、「先週、アメリカを訪れた際、実際に
オスプレイに乗り、能力の高さを実感した。
オバマ大統領も、私の3週間前に同じ機体に乗るなど、アメリカの要人も使っている
航空機であり、アメリカも安全性に確信を持っている装備だ。
ただ、飛行について懸念や不安があるのは承知しているので、飛来の情報が
得られれば、速やかに関係自治体に通報したい」と述べました。