【産経新聞 2014.12.2 18:03】
自車をあおる後続車との事故を避けるためのスピード違反が、無罪になる「緊急避難」に
当たるかが争われた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は2日「進路変更など後続車の接近を
避ける方法は他にもあった」と述べ、緊急避難には当たらないとの判断を示した。
その上で、緊急避難の成立を認め、道交法違反罪に問われた札幌市厚別区の会社役員の男(81)を
無罪とした7月16日の1審札幌地裁判決を破棄。
求刑通り罰金4万円の判決を言い渡した。
判決理由で高裁の高橋徹裁判長は「あおられた場合、制動灯で注意喚起したり、路側帯に
退避したりして追い越しを促すのが常識的で通常の対処方法だ」と指摘した。
高裁判決によると、男は昨年5月29日夕方、北海道喜茂別町の道路で乗用車を
運転中、法定の最高速度60キロを超える94キロで走行した。
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札幌地裁で無罪判決 速度超過は“緊急避難”
【読売新聞 2014年7月17日】
道交法違反(速度超過)に問われた札幌市の男性会社役員(81)の判決公判が16日、札幌地裁であった。
大久保俊策裁判官は「速度超過は危険を避けるためにやむを得ずした行為だ」として、無罪
(求刑・罰金4万円)を言い渡した。
判決によると、会社役員は昨年5月29日、喜茂別町の国道230号で乗用車を運転中、
速度違反自動監視装置(オービス)で法定の最高速度(60キロ)を34キロ上回る94キロで
走行したと測定された。
会社役員は後続車両にあおられたため、危険を避けるために前方車両を追い越そうと
速度超過をしたと主張。
大久保裁判官は「後続車は被告の車に密着して迫っており 生命の危険が存在していた」
として、違法性を免じる「緊急避難」が成立するとした。
札幌地検の浦田啓一次席検事「予想外の判決だ。上級庁と協議して対応を決めたい」
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札幌地裁で無罪判決 速度超過は“緊急避難”
【JNN/北海道放送 2014年7月16日】
後志の喜茂別町で、法定速度を超えて乗用車を運転したとして、道路交通法違反の
罪に問われた札幌の81歳の男性に、札幌地裁は16日、追突を避けるための緊急避難
だったとして無罪判決を言い渡しました。
男性は、去年5月、喜茂別町の国道230号線で、法定速度の60キロを超える
94キロで走ったとして札幌地検に起訴され、罰金4万円を求刑されていました。
16日の判決で札幌地裁は、「男性の車は後ろの車にあおられ、前の車に
追突する可能性があった」と指摘しました。
その上で、「事故を防ぐためにやむを得なかった」と無罪判決を言い渡しました。
「スピードを出さざるをえないという場面もありうるという判決。
必ずしもしゃくし定規に犯罪行為になるわけではない」(井上智輝弁護士)
判決を受けて札幌地検は、「上級庁と協議して対応を検討する」とコメントしています。