【2016年02月27日 08時00分】
大阪・梅田の国道176号交差点で乗用車が暴走して2人が死亡し、1人が重体
8人が重軽傷を負った事故で、大阪府警は26日、司法解剖の結果、車を
運転していた男性の死因が大動脈が破れたことによる病死だったと発表した。
急病による事故は少なくない。
交通事故総合分析センターと日本自動車工業会の調べでは、2012年に全国で
起きた交通人身事故のうち、運転者の発作・急病によるものは254件。
全件数の0.04%だが、それ以外の事故と比べて死者が出る割合が高い。
心疾患は年に20件前後、脳血管疾患は50件前後ある。
年齢が上がるに従って脳血管疾患が多くなる傾向にあるという。
今回の事故で車を運転していた大橋篤さん(51)の死因は、大動脈解離による
心タンポナーデと判明した。
脳に流れる血液が急激に減って意識を失うことがある。
大動脈解離を発症すると胸や背中に引き裂かれるような激しい痛みを感じる。
事故と病気の関係に詳しい滋賀医科大の一杉正仁(ひとすぎ・まさひと)教授
(法医学)によると、脳に送られる血液が減るため、正常な思考や判断がしづらくなるという。
「胸に違和感があったり背中が痛んだりするなど何らかの前兆を感じるはず。
自覚症状があれば運転を続けないことが重要だ」と指摘する。
近畿大医学部の谷口貢講師(循環器内科)は「運転中に異変を感じたら路肩に車を
止め、すぐに救急車を呼んでほしい」と話す。
国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)血管外科の湊谷謙司部長によると、血管に
負担がかかって壁が裂けることを防ぐため、高血圧にならないようにすることが
重要だという。
すでに血圧が高い場合は、塩分の摂取を控えたり、降圧薬を服用したりすることで対応できる。
■自動ブレーキなら防げたか
国土交通省によると、自動ブレーキ装着車の国内向け生産台数は約52万台(14年)。
自動ブレーキがあれば今回のような事故は防げたのか。
日産自動車はほぼすべての車種で採用。
人や車との衝突の恐れを感知するとブザーなどで警告し、緊急ブレーキが作動するが
広報担当者は「天候や路面状況によって作動しない場合もある」。
トヨタ自動車は12車種で衝突回避支援システムを採用。
自動ブレーキや車線のはみ出しを防ぐ機能がある。
広報担当者は「必ず衝突を回避できるわけではない」と話す。
自動車評論家の国沢光宏さんは「現在販売されている自動ブレーキの仕組みでは、ブレーキが
作動しても運転手がアクセルを踏み込めば、機械は運転手の意思だと判断してアクセルを優先する。
今回のような事故は防げないと考えられる」と指摘。
「突然死はどの年代でもありうる。病気による暴走事故を前提にした自動ブレーキの
開発を急ぐ必要がある」と話す。
【受刑者】
・遠山悦朗(自営業/プログラマー:42歳)
・石巻市双葉町。
・北海道大学卒業。
・精神分裂病(統合失調症)。
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スーパーで女性刺した男に懲役5年判決
【JNN/東北放送 2014年10月06日 19:10】
2013年8月、石巻市内のスーパーで買い物客をナイフで刺し、殺人未遂などの罪に
問われた男の裁判員裁判で、仙台地裁は6日、男に懲役5年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、石巻市双葉町の自営業・遠山悦朗被告(43)です。
遠山被告は2013年8月、石巻市内のスーパーで買い物中の女性の背中をペティナイフで
刺し、全治1か月のけがをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われました。
これに対し、弁護側が「被告は犯行当時、患っていた精神疾患の影響で善悪を判断できない
『心神喪失』の状態にあった」として、無罪を主張していました。
6日の判決公判で、仙台地裁の河村俊哉裁判長は「被告は、犯行直前に自らスーパーで
ナイフを買うなど、自分で判断して行動することができていて、心神喪失の状態だったとは
言えない。殺意はあったと認められる」と指摘し、懲役5年の判決を言い渡しました。
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石巻市スーパー女性刺傷事件 男に懲役5年の実刑判決
【FNN/仙台放送 2014/10/06】
2013年8月、宮城・石巻市のスーパーで客の女性が
刺され、重傷を負った事件で、判決が言い渡された。
仙台地裁は6日、殺人未遂などの罪に問われた男に
懲役5年の実刑判決を言い渡した。
判決を受けたのは、石巻市双葉町の無職・遠山悦朗被告(43)。
判決によると、遠山被告は2013年8月、石巻市内のスーパーで
居合わせた女性客の背中をナイフで刺し、重傷を負わせた。
これまでの裁判で、遠山被告は「責任能力はなかった」と
主張していたが、仙台地裁の河村俊哉裁判長は「心神耗弱の状態だったが
状況に応じて、合理的に行動することができている」と、責任能力を認めた。
そのうえで、「自分の行為によって、被害者が死ぬかもしれないとわかっていた」
として、遠山被告に懲役5年の実刑判決を言い渡した。
【FNN/仙台放送 2014/09/29】
2013年8月、宮城・石巻市のスーパーマーケットで客の女性を刺し、殺人未遂などの
罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は30日、懲役8年を求刑した。
殺人未遂などの罪に問われているのは、石巻市双葉町の無職・遠山悦朗被告(43)。
起訴状によると、遠山被告は2013年8月、石巻市内のスーパーの店内で、客の
女性の背中を、殺意を持ってナイフで刺し、重傷を負わせたとされている。
遠山被告側は、これまでの裁判で、「責任能力はなかった」と無罪を主張している。
30日の裁判で、検察側は「遠山被告は、自分のやっていることを了解して行動していた」と
指摘し、懲役8年を求刑した。
これに対し、弁護側は「犯行は、統合失調症の圧倒的な影響で、心神喪失状態だった」
として、あらためて無罪を主張した。
石巻市スーパー殺人未遂事件初公判 被告の男、無罪を主張
【FNN/仙台放送 2014/09/17】
去年8月、石巻市のスーパーマーケットで客の女性を包丁で刺し、殺人未遂などの罪に
問われた男の初公判で、被告側は責任能力がなかったと無罪を主張しました。
殺人未遂などの罪に問われているのは石巻市双葉町の無職、遠山悦朗被告(43)です。
起訴状によりますと遠山被告は去年8月3日、石巻市内のスーパー店内で、殺意を持って
レジで支払いをしていた客の女性の背中をナイフで刺し、重傷を負わせたとされています。
遠山被告は逮捕されたあと去年11月まで鑑定留置されていました。
17日の初公判で、遠山被告は女性を刺したことは認めたものの、「当時、統合失調症を
患っていて責任能力はなかった」と無罪を主張しました。
これに対し検察側はクレジットカードを使って自らナイフを購入したことなどを挙げ
殺意はあり責任能力を問うことはできると主張しました。
判決は来月6日に言い渡されます。
スーパーで女性刺され重傷 逮捕男「世間騒がせたかった」宮城
【FNN 2013/08/04 07:05】
3日、宮城・石巻市のスーパーで、女性客が突然、男に背中を包丁で刺され、重傷を負った。
男は、殺人未遂の現行犯で逮捕された。
3日、石巻市のスーパーで、レジで会計をしていた44歳の女性客が、突然、男に包丁で
背中を刺された。
男はすぐに店員に取り押さえられたが、刺された女性の背中の傷は、深さおよそ
12cmで、重傷だという。
殺人未遂の現行犯で逮捕されたのは、石巻市双葉町の無職・遠山悦朗容疑者(42)で
女性と面識はなかった。
遠山容疑者は、事件のおよそ5分前に、スーパーで凶器の包丁を購入したという。
調べに対し、遠山容疑者は「人を刺して、世間を騒がせたかった」と容疑を認めているという。
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【朝日新聞 2013年08月03日】
3日午後2時40分ごろ、宮城県石巻市大街道東1丁目のスーパー「ヨークベニマル大街道店」で、
買い物中の市内の女性(44)が、男に背中を包丁で刺され、大怪我を負った。
県警石巻署は同市双葉町、無職遠山悦朗容疑者(42)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕し、発表した。
遠山容疑者は「刺して世間を騒がせてやろうと思った」と話しているという。
石巻署などによると、遠山容疑者はレジ付近にいた女性の背中を後ろから
刃渡り12cmの包丁で1回刺し、大怪我をさせた疑いがある。
女性の命に別条はないという。
遠山容疑者と女性は面識がなかったという。
遠山容疑者はこのスーパーで包丁を直前に購入。
一度店を出た後すぐに店内に戻って女性を刺し、店員に取り押さえられた。
“セクハラ暴行”疑惑の民主議員、本紙直撃に「関係ない」繰り返す
【産経新聞 2015.9.19 00:40】
17日夜の参院平和安全法制特別委員会での安全保障関連法案の採決の際、自民党の
大沼瑞穂参院議員(36)が、後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行を
受けた問題で、暴行したとされる民主党の津田弥太郎参院議員(63)は19日未明、
産経新聞の取材に対し、「関係ない」と繰り返した。
やりとりは次の通り
--津田先生、産経新聞ですが、大沼さんの件で…
「関係ない」
--関係ない?
「関係ない」
--あの…
「関係ない」
--大沼さんの言っていることは…
「関係ない。(記者のICレコーダーを見て)余計なもの出すな」
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「私を羽交い締めにして引き倒し…」 自民女性議員が民主議員の“セクハラ暴行”を激白!
【産経新聞 2015.9.18 17:01】
17日夜の参院平和安全法制特別委員会での安全保障関連法案の採決の際、自民党の
大沼瑞穂参院議員(36)が、民主党の津田弥太郎参院議員(63)に後ろから羽交い
締めされた上、引き倒されるなどの暴行を受け、けがをしていたことが18日、分かった。
大沼氏が被害にあったのは、大混乱となった委員長席周辺ではなく、
偶発的な暴行が起きる可能性は少ない。
大沼氏は産経新聞の取材に対し、「想像を絶する暴力的セクハラ行為に
非常にショックを受けている。津田氏から何の謝罪もない」と話した。
大沼氏によると、参院第1委員会室で採決が行われた際、委員席の間の通路に立っていた。
すると突然、津田氏に背後から羽交い締めにされて後ろに引き倒された。
さらに両脇の下に腕を入れられ、後方の椅子に引きずられた。
この後、津田氏は、大沼氏をいったん膝の上に乗せた上で床に投げ飛ばしたという。
大沼氏は右手を床についた際、薬指と小指を突き指した。
すでに病院で治療を受け、診断書も作成してもらったという。
自民党執行部は、事態を重く見て、津田氏の告訴を含めて対応を検討している。
一方、産経新聞社は津田氏に取材を申し込んだが、17日午後4時までに回答しなかった。
1979年生まれ。
山形市七日町在住。
東京都私立白百合学園小学校、同中学校・高等学校卒
慶應義塾大学法学部卒 同大学院修了(法学修士)
NHK入局、温泉偽装事件などを取材する。
外務省専門調査員(香港総領事館に勤務)、東京財団上席研究員
内閣府上席政策調査員。
2012年、自民党の公募に挑戦。
翌2013年7月の参院選山形選挙区で初当選。
【産経新聞 2015.9.18 23:36】
自民党の谷垣禎一幹事長は18日夜、大沼瑞穂参院議員(36)が民主党の津田弥太郎参院議員(63)に
暴行され指を負傷した問題について「暴力は院内の懲罰権の問題。まずは参院でどう扱われるか
議論されるべきだ」と述べ、懲罰動議の提出を視野に対応を検討するべきだとの認識を示した。
また、「ゲバルト(実力闘争)、物理的な力を行使すれば、言論の府は言論の府では
ありえなくなってしまう」とも指摘。
「節度を欠いていることの一端が現れているのではないかと、極めて憂慮している」と
懸念を示した。
国会内で記者団に答えた。
大沼氏は17日の参院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案が採決された際、
背後にいた津田氏に羽交い締めにされた上、床に投げ飛ばされるなどの暴行を受け
右手の薬指と小指を突き指した。
【産経新聞 2015.9.20 10:56】
「混乱と関係ない場所で無抵抗の女性議員を背後からいきなり引き倒してけがをさせる。
人として議会人として女性の人権を守るためにも満身の怒りを持って抗議をしたい」
次世代の党の和田政宗幹事長は20日のNHK番組で、安全保障関連法案の参院平和安全法制
特別委員会採決の際、自民党の大沼瑞穂参院議員が民主党の津田弥太郎参院議員から暴行を
受けたとされる問題について、民主党を強く非難した。
和田氏は同じ番組に出演した民主党の辻元清美政調会長代理に対し「映像が残っており、
民主党の議員も近くで見ている。民主党としてどう対処するのか」と追及した。
これに対し、辻元氏は「しっかりと調査して対応していきたい」と述べるに
とどめた一方、「民主党の議員も足を引っ張られた」と指摘。
和田氏は「それは混乱の場所だった」と強調した。
【産経新聞 2015.9.20 18:56】
自民党の稲田朋美政調会長は20日のフジテレビ番組「新報道2001」で、安全保障関連法案の
参院平和安全法制特別委員会採決の際、同党の大沼瑞穂参院議員が民主党の津田弥太郎
参院議員から暴行を受けたとされる問題について「犯罪行為だ」と民主党の蓮舫代表代行を
追及した。
対する蓮舫氏は「泥沼になる」などと述べ、話のすり替えに終始した。
主なやり取りは次の通り。
稲田氏「委員長席の混乱だけではなくて、委員の最後列のわが党の大沼瑞穂議員が
民主党議員に引き倒されてけがをした。これはまさしく犯罪行為だ。
動画で世界中に配信されている。民主主義国家として、法の支配の日本として大変恥ずかしい」
蓮舫氏「その話は泥沼になる」
稲田氏「泥沼じゃない。事実だ」
蓮舫氏「わが党の議員も殴られたり、あるいは私たちの仲間が大きな自民党議員によって、
押し倒されてあざができている」
稲田氏「まったく泥沼じゃない」
蓮舫氏「参院の現場にいなかったあなたは、女性議員が暴力をふるわれたというのは、
どこかで用意した原稿かもしれないが」
稲田氏「違う。動画で世界に発信されている」
蓮舫氏「この部分は公党同士で委員の中で検証すべきだと思う」
稲田氏「しかし世界に発信されている。ユーチューブで。大沼瑞穂さんが民主党議員に
よって、しかも委員長席とは別の、委員会室の後部で引きずられて、なぎ倒される。
これが第1委員会室というまさしく言論の府の象徴ですよね」
蓮舫氏「私どもの(党の)牧山議員は、自民党の議員によって、足を引っ張られて
テーブルから引きずり落とされた。それはご存じですか」
稲田氏「ん? あのですね、これ(大沼議員の件)は委員長席ではない。
まったく委員長席の混乱とは違う後部でやられたということを指摘している」
【産経新聞 2015.9.24 17:51】
参院平和安全法制特別委員会で17日に行われた安全保障関連法案の採決の際、
混乱していた委員長席から離れた場所で自民党の大沼瑞穂参院議員を暴行した
民主党の津田弥太郎参院議員に議員辞職を求める抗議運動が24日、国会や
民主党本部近くで展開された。
約30人が集結した抗議運動では「暴行セクハラ民主党議員」と糾弾する横断幕が
掲げられ、「野球で言えばグラウンドで乱闘をしているときにスタンドにいる
女性にセクハラ暴行を働いた。何の因果関係もないではないか!」との声が上がった。
また、民主党の蓮舫代表代行や辻元清美政調会長代理らの名前を挙げながら、
「民主党の女性議員はなぜ黙っているのか。立ち上がらなくて恥ずかしくないのか!」
などと批判。
同党が今後、女性問題の深刻さに言及しても説得力は無くなると訴えた。
その津田氏は24日、榛葉賀津也参院国対委員長とともに大沼氏を訪ね、
「けがをしたのは遺憾だ」と直接謝罪した。
大沼氏はその後の記者会見で「党と党の決着はついているが、個人として、
もう一度しっかりと謝ってほしい」と語った。
【産経新聞 2015.9.24 18:20】
民主党の津田弥太郎参院議員は24日、参院特別委員会で17日に行われた
安全保障関連法案の採決の際に暴行した自民党の大沼瑞穂参院議員を訪ね
「けがをしたのは遺憾だった」と謝罪した。
一方、自民党の佐藤正久参院議員も同日、民主党の安井美沙子参院議員に
対し16日の混乱時に暴行したとして謝罪した。
自民、民主両党は双方の謝罪で“手打ち”とする考えだ。
津田氏は産経新聞の取材に「関係ない」としていたが、一転して非を認めた。
同席した榛葉賀津也参院国対委員長も謝罪した。
大沼氏によると、津田氏は混乱した委員長席から離れた場所で大沼氏を
引き倒し、膝の上に乗せてから投げ飛ばしたという。
大沼氏は右手の指を負傷した。
自民党の谷垣禎一幹事長は記者会見で「参院で協議した結果だ」と述べたが、
大沼氏は会見で「個人として、もう一度しっかりと謝ってほしい」と未練を残した。
【FNN 2015/09/21 22:02】
津田参院議員の暴行疑惑を受け、民主党幹部は言及を避けた。
安全保障関連法を審議していた参議院の特別委員会で、17日、採決の際に、
自民党の大沼議員が、民主党の津田氏から暴行を受けたとされる問題で
民主党の枝野幹事長は、21日、「内部で起こったことについては、双方に
言い分がある。1個1個取り上げて申し上げるのは、適切ではない」と
述べるにとどめた。
この問題では、岡田代表も20日、「承知していない。何か問題があれば、
議院運営委員会が対応する」と述べるなど、民主党幹部は、そろって
言及を避けている。
荒れに荒れた安保国会に国民の不信感が高まる中、採決の現場で起きた
もう1つの事件が、新たな火種となっている。
21日朝も山梨県内のゴルフ場を訪れ、20日に続いてゴルフを楽しんだ安倍首相。
9月21日は、安倍首相の61回目の誕生日。
19日未明に成立した安全保障関連法。
この週末、FNNが行った世論調査では、国会での審議が十分に尽くされたと
「思わない」と答えた人が78.4%に達し、「思う」と答えた人を大きく上回った。
その一方で、安全保障法制の必要性については、7割近い人が「必要」と答えた。
また、特別委員会での採決が混乱したことについては、6割近い人が「与野党双方に責任がある」と
答えるなど、国会への不信感も浮き彫りになっている。
>大荒れとなったその委員会採決では、ある場面が波紋を広げている。
>鴻池委員長の周りに与野党の議員が集まり、混乱が始まったころ、委員会室の後ろで、
>男性議員が白い服を着た女性議員を後ろからつかんで引きずっているように見える。
>引きずられているのは、自民党の大沼瑞穂議員で、引きずっているのは、民主党の
>津田 弥太郎議員。
>そして、大沼議員を助けようとしているのが、同じ自民党の吉川 ゆうみ議員とみられる。
>映像をよく見ると、津田議員は、大沼議員の前に座っていた男性議員と口論したあと、大沼議員の
>肩をつかみ、引っ張った。
>そして、引きずられるようにして大沼議員が倒れたあと、津田議員も倒れた。
>その後、大沼議員は、吉川議員に抱えられ、委員会室を退室した。
>そして、およそ4時間後、参議院の本会議場にいた大沼議員の手には、包帯が巻かれていた。
>この件で20日、自民党の稲田政調会長は「わが党の大沼瑞穂議員が、民主党の議員によって
>引き倒され、けがをした。これはまさしく、犯罪行為ですよね」と述べ、津田議員の行為を批判した。
>これに対し、21日、民主党の枝野幹事長は「内部でいろんなことが起こったことについては
>双方にそれぞれの言い分がありますので、1個1個取り上げて申し上げるのは適切ではないと
>思う」と述べた。
>自民党は、今回の問題について、連休明けにも対応を検討するとみられる。
こうした中、18日には安保関連法に反対するたくさんの人が集まっていた国会の前。
成立から2日がたった21日。
国会前の通りには午後1時半、プラカードを持った40人ほどの人が集まっていた。
参加した70代無職の男性は「日本人のDNAは熱しやすくて冷めやすい。そろそろ冷める時期だから、
継続しなくちゃいかんなと思って来ました」、参加した60代会社員の女性は「怒っているぞという
ことを言い続けたい。(今後も)日曜日とか来ようかなと思う」などと語った。
安保法案の委員会採決時に飛び出した暴行疑惑。被害を受けた自民党の大沼瑞穂参議院議員が、当時の状況を語った。
大沼議員は、「今、動画とかも出てるので、見返してみると、ほんとに怖かったなというのは
実感として、あまり思い出したくないなという感じです」と語った。
「あまり思い出したくない」と、その時のことを語った、自民党の大沼瑞穂参議院議員。
右手と小指の薬指には、包帯が巻かれていた。
このけがをしたのは、17日、大荒れの中で行われた、安保法案の委員会採決でのことだった。
委員長席から離れた、後ろの通路に立っていた大沼議員。
すると突然、後ろから民主党の津田 弥太郎議員が現れ、大沼議員の肩などをつかむと、そのまま後ろへ。
大沼議員は、引きずり倒されるようにして転倒した。
国会のカメラがとらえていた、その一部始終。
大沼議員は、引き倒された際、けがをしたとしている。
自身のけがについて、大沼議員は22日、地元の山形・東根市で「ルールというのは、スポーツで、
しっかり守っていかなきゃいけないんですが、時々ルール違反があると。そんな中で、ちょっと
けがをしてしまいました」と説明した。
そのけがの具合を、本人に尋ねた。
大沼議員は、「腫れは、だいぶ引いたのですが、仕事柄、握手をするので、握手をしたときに痛みを
感じたので、テーピングで保護していると。痛みが多少残っている状況です」と話した。
一方、相手の津田議員は、現在63歳。
労働組合出身で、2004年の参議院選挙の比例区で初当選し、現在2期目の民主党議員。
安保法の成立阻止のためには、あらゆる手段を取るとしていた民主党の岡田代表は、今回の問題について
22日、「あらゆることをやって、われわれは採決阻止したいと言いましたが、暴力行為がいいということでは
もちろんありませんので、そういうことがあるのであれば、対応していかなければならない」と述べた。
この問題について、自民党は、連休明けの24日にも協議する見通し。
ある自民党関係者は、国会審議をめぐる貸し借りで、「自民・民主の参議院の幹部同士が手打ちをした」と
話していて、鎮静化を図る動きもみられる。
【2015/09/23 20:56】
女性議員への暴行疑惑は、まずは参議院で精査する方針。
17日の参議院特別委員会で、安全保障関連法を採決した際、自民党の大沼瑞穂議員が、
民主党の津田 弥太郎議員に羽交い締めにされた暴行疑惑で、民主党の枝野幹事長は
「採決に至る、いろいろな経緯の中で起こった問題については、参議院の国対中心に、
事実関係の精査・整理等を行って、基本的な考え方を整理してくれる」と述べ、まずは
参議院の執行部が、事実関係を整理することを明らかにした。
そのうえで、枝野氏は「参議院での整理をふまえたうえで、党全体として対応していく」と述べた。