保護女児の母親が県警通じてコメント
【産経 2014.7.20 15:33】
岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が行方不明になり、無事保護された
事件で、女児の母親が20日、岡山県警を通じてコメントを発表した。
全文は次の通り。
報道関係の皆様へ
7月14日から行方がわからなくなっておりました娘が無事に家族のもとへ帰ってまいりました。
警察の方から連絡をいただき、娘の姿を確認し、抱きしめることができて、これ以上ない喜びを感じました。
本当にありがとうございました。
これもひとえに、娘のために多くの情報を寄せてくださった皆様やご支援くださった
皆様、一生懸命に捜査をしていただいた警察の皆様のおかげです。
また、報道の皆様のご理解とご協力もあり、多くの情報が寄せられることにもつながりました。
本来であれば皆様に直接お礼を申し上げなければなりませんが、今は捜査の行方を
見守り、娘と家族の時間を大切に過ごしたいと思っております。
どうか、私たち家族の心情を察していただき、引き続き、私たち家族を始め、親戚、ご近所の
方々へのインタビューや撮影を自粛していただきますようお願い申し上げます。
【産経 2014.7.20 02:42】
「見つかって本当に良かった」。
保護された森山咲良(さくら)さん(11)の自宅がある岡山県倉敷市では
19日夜、無事を祈り続けた同級生や保護者らが一様に胸をなで下ろした。
一方、監禁現場となった藤原武容疑者(49)の自宅周辺はものものしい雰囲気に包まれた。
「ありがとうございました」。
女児の祖父とみられる男性は自宅に集まった記者の問いかけに感謝の言葉を繰り返し、頭を下げた。
笑顔だったが、声には疲労がにじんでいた。
女児と家族ぐるみの付き合いがある母親(37)はニュースで保護を知り、「良かったです」と
喜びに声を震わせた。「怖い思いしてないかな」。行方不明となっている間、小学2年の娘は
泣きだすこともあり、3日連続でオネショをしたという。
「地域全体もこれで安心できる」。
近所の男性会社員(46)は安堵の表情を浮かべた。
森山さんは付きまとわれていたとの情報もあったことから、地元は不安に包まれていた。
長男(10)が森山さんと同級生という女性(43)は「この数日間気が気でなかっただけに、
とにかく良かった。息子も喜んでいる」とほっとした様子で話した。
一方、森山さんが監禁されていた藤原容疑者の岡山市内の自宅周辺には19日夜、報道陣が続々と集まった。
山陽道吉備インターから南東に約1.7kmの住宅街。
周辺は畑も点在するのどかな地域だという。
藤原容疑者宅の周辺には警察の警戒線も敷かれ、ものものしい雰囲気。
ニュースを聞きつけて集まる近所の人の姿もみられた。
隣家に住む男性(78)は「数年前に藤原容疑者の父親が亡くなり、その後、母親が施設に
入ってからは1人暮らしをしていたようだ。近所のトラブルはなく、静かに生活していたと思う。
ここ数日は1階の電気がついたり消えたりしたのを見ていたが、まさかここで監禁していたとは」と
驚いた様子だった。
近くに住む主婦は「近所付き合いのあまりしない人と聞いていたし、あまり家にいるのを見たことはない。
付近では女子中学生に車から声をかけるという不審者情報もあり心配していた」と話した。
2歳から中2までの5人の子供がいるという近所に住む男性会社員(35)は、「子供たちがいつも、
容疑者宅の前を通っているので、逮捕と聞いてほっとしている」と話した。
【産経 2014.7.20 20:09】
岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)を監禁したとして逮捕された藤原武容疑者(49)は、
母親の介護に熱心な一方、岡山市内の住宅に1人で暮らし、周囲からは孤立状態と
みられていた。
近隣の男性は「おとなしい性格でアニメ好きだった」と話す。
近所の住民らによると、藤原容疑者の一家は数十年前に引っ越してきた。
父親は数年前に亡くなり、母親は介護施設に入っているという。
県外でイラストを描く仕事をしていたとみられる藤原容疑者は1年ほど前に戻ってきた。
昔から藤原容疑者を知る男性(46)は「アニメが好きで、地域や友達から孤立していた。
おとなしい人だったのに、なぜこんなことになったのか」と驚いた様子。
高校の同級生の男性も「物静かな感じだった」と高校時代を振り返った。
【山陽新聞 2014年07月20日 03時31分】
行方不明だった倉敷市の小学5年女児(11)の保護と藤原武容疑者(49)の逮捕を
受け、岡山県警捜査1課と倉敷署は20日未明、同署捜査本部で記者会見。
逮捕時の状況や女児の健康状態などについて説明した。
「情報を寄せていただいた市民の皆さまのおかげで無事解決した」
約60人の報道陣が詰め掛けた会見の冒頭。野上幹夫刑事部長が声を張った。
続いて田村優捜査1課長が逮捕時の状況について説明。
藤原容疑者が捜査線上に浮上し、自宅に踏み込んだところ、2人は洋間でテレビを見ていた。
「女児は上下パジャマで、捜査員の姿を見たときはびっくりした様子だった」と言う。
保護後、母親と捜査員が付き添って病院で診察を受けたが、怪我はなく精神的にも落ち着いているという。
「なぜ藤原容疑者が女児を連れ去ったのか、無理やりだったのか、今は何も分からない。
すべてはこれからの捜査で明らかにする」と話した。
【山陽新聞 2014年07月20日 23時55分】
倉敷市の小学校5年女児(11)が下校中に行方不明となり、無事保護された19日
深夜から20日にかけ、地元住民や安否を気遣いながら夏休みに入った子どもたちに
安堵感が広がった。
女児の母親は喜びと感謝の思いを伝えるコメントを発表。
一方で「当分、子どもを1人で外出させられない」と不安を漏らす親も多く、事件が与えた影響は大きい。
「娘の姿を確認し、抱きしめることができて、これ以上ない喜びを感じた」。
岡山県警を通じて20日にコメントを発表した母親は、県警や情報を寄せてくれた住民、
報道機関への感謝とともに「娘と家族の時間を大切に過ごしたい」と今の心境をつづった。
祖父は自宅で報道陣に応じ、涙ぐみながら「ありがとうございました」と頭を下げた。
近くの同級生女児(10)は「無事に戻ってきたら夏休み明けにクラスで『おかえりなさい会』を
開こうと話していた。本当に良かった」と声を弾ませた。
事件後は地域の行事を自粛する動きもあったが、地元の学区町内会連合会は中止する
予定だった8月の夏祭りを実施する方向で検討中。
藤原忠文会長(71)は「安全な地域をつくるには住民の結束が重要だけに、ぜひ開催したい」と話す。
ただ、住民の不安は解消されたわけではない。
自宅近くを孫の小学校4年女児と歩いていた女性(68)は「孫は学校の帰りに田んぼのあぜ道を
通ってオタマジャクシを見るのが好きだった。かわいそうだが、大人の目が届きにくいので今は
やめさせている」。
女児が通う小学校は21日に保護者説明会を開き、通学路の安全対策などに協力を求める予定。
夏休み中の水泳教室、図書室開放は中止の方針を変えず、要請があれば市教委と連携して
臨床心理士による相談に応じるという。
同校PTAの山中慎太郎会長(39)は「事件後は外で遊ぶ子どもが減ったが、今日はよく見る。
夏休みが本格化する感じ」としながらも、2学期以降を見据え、「保護者が交代で子どもを
迎えに行くか、地域の方に協力してもらって声掛けをお願いするか、できることを考えたい」と
話した。
【FNN/岡山放送 2014/07/20 17:49】
岡山・倉敷市で、14日から行方がわからなくなっていた小学5年生の
女の子が、19日、無事保護され、監禁容疑で49歳の男が逮捕された。
女の子が発見された部屋は、2013年、防音リフォームされており、犯行に
計画性があったのか、警察は、監禁の経緯をくわしく調べている。
逮捕されたのは、行方がわからなくなっていた女の子の自宅から、8kmほど
離れた場所に住む、藤原武容疑者(49)。
藤原容疑者は「下校途中に声をかけ、誘い出して車に乗せた」と供述している。
女児の祖母は「それはもう、うれしいだけです。よかった」と話した。
警察によると、19日午後10時すぎ、捜査員が藤原容疑者宅を訪れ、ドアを
数回ノックしたものの、反応がないため、リビングの窓ガラスの一部を
割って、家の中に入ったという。
女の子は、布団の上で寝ながら、パジャマ姿でテレビを見ていて、藤原容疑者は
同じ部屋で、その様子を眺めていた。
女の子は、捜査員が名前を呼ぶと、「はい」と答えたという。
逮捕の決め手となったのは、藤原容疑者の自宅前に止まっていた車のナンバーと
母親や近所の女性が目撃していた、不審な車のナンバーが一致したことだった。
近所の女性は、男が、2枚に重なったナンバープレートらしきものを取り外す
不審な姿も目撃していた。
藤原容疑者宅の近所の人は「買い物袋を両手にいっぱい持って、(家に)入っていって。
あんなに買い物袋を2つもぶら下げて帰ることは、ないと思うので。
1人で住んでいるはずなので」と話した。
女の子が見つかったのは、家の裏側にある部屋。
この部屋は、2013年12月にリフォームされたもので、防音対応になっているという。
藤原容疑者から、リフォームの相談を受けた建築士によると、藤原容疑者は
2013年7月母親のために、自宅の裏にコンクリート製の部屋を作りたいと相談。
しかし、これが無理とわかると、2013年12月、洋間を防音にリフォーム。
この洋間には窓がなく、外からは見えない作りになっているという。
計画的な犯行だったのか。
警察は、監禁のくわしい経緯を調べるとともに、未成年者誘拐の疑いでも、捜査を進める方針。
【FNN/岡山放送 2014/07/20 12:39】
岡山・倉敷市で、小学5年生の女の子が行方不明になった事件で、監禁の疑いで
逮捕された49歳の男は、下校途中に声をかけ、誘い出して車に乗せたと供述している。
警察は、19日午後10時20分ごろ、岡山市北区の藤原 武容疑者(49)の自宅の
リビングの窓ガラスを破り突入し、洋間にいた女の子を発見した。
この部屋は2013年12月、藤原容疑者の希望により、防音の部屋にリフォーム
されていたことがわかった。
警察によると、発見当時、女の子は布団の上で寝ながら、パジャマ姿でテレビを
見ていて、藤原容疑者は、同じ部屋でその様子を眺めていたという。
近所の人によると、藤原容疑者は普段、近所づきあいはほとんどしておらず、
突然の逮捕劇に驚きを隠しきれない。
近所の人は「買い物袋を両手にいっぱいに持って、(家に)入っていった。
あんなに買い物袋を2つもぶら下げて帰ることはないと思うので、1人で
住んでいるはずなので」と話した。
警察は、20日も午前9時半ごろから自宅の捜索を行っていて、捜索は
午前11時50分現在も続いている。
【産経 2014.7.17 17:20】
女子中学生を15日間自宅に監禁したとして、兵庫県警姫路署は17日、未成年者
誘拐容疑で同県姫路市北条口の無職、富永篤史容疑者(31)を逮捕した。
同署によると、富永容疑者は「誘拐したことは間違いない」と供述し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は、1日午後4時ごろ、中学3年の女子生徒(15)が未成年と知りながら、携帯電話で
「遊びにおいで」などと誘って自宅に連れ込み、16日午後5時ごろまで監禁したとしている。
同署によると、生徒は軽度の知的障害がある。
生徒が「帰りたい」と家を出ようとすると、富永容疑者は「あかん、おらす」など
といって頬を平手でたたき、携帯電話で殴るなど暴行を加えていた。
富永容疑者が外出する際、生徒は携帯電話の充電コードで両手首を後ろ手に縛られていた。
ただ、食事や水は与えられており、大きなけがや衰弱はないという。
また、生徒は「着せ替え人形のようにいろいろな服を着させられて写真を撮影された」
「キスされ、並んで寝かせられた」などと話しているといい、同署は、わいせつ目的の
可能性もあるとみて調べている。
富永容疑者は6月に、姫路市のJR姫路駅前のゲームセンターで生徒が1人で
遊んでいるところを「家に面白いアニメのDVDがある」と誘った。
生徒は同駅近くの富永容疑者の自宅を何度か訪問するようになり、菓子を食べたり、
ゲームをしたりして帰っていたが、今月1日から監禁が始まったという。
生徒の母親が4日に同署に捜索願を提出し、同署が行方を捜していた。
富永容疑者は一人暮らし。
16日午後、富永容疑者が外出している隙に生徒が両手首のコードを自力で
ほどいて外に脱出し、携帯電話で母親に連絡したという。
【産経新聞 2014.7.18 08:59】
兵庫県姫路市内の市立中学3年の女子生徒(15)が誘拐された事件で、
生徒が通学する中学校の校長が17日会見した。
生徒がいなくなった今月1日から、未成年者誘拐容疑で逮捕された無職の
富永篤史容疑者(31)宅を自力で脱出した16日午後まで、学校側が行方不明
だったことを把握していなかったことを明らかにした。
生徒は6月23日から連続して学校を欠席。
27日には母親から担任の男性教諭に「朝起きることができなくて学校に行けない」
などと説明があったという。
これまでにも、同様の理由で欠席していたことがあったことなどから
通学再開について保護者からの連絡を待っていたという。
その間、保護者からは連絡がなく、16日午後になり母親から「家を出ていた娘が帰ってきた」と
連絡があったため、教諭らが自宅を訪問し、初めて事件を知ったという。
校長は「学校が事態を把握できていないことは問題だったと思う。
もっと保護者と密に連絡を取るべきだった」と話した。
【サンスポ 2014.7.18 05:02】
中学3年の女子生徒(15)を16日間自宅に監禁したとして、兵庫県警姫路署は
17日、未成年者誘拐容疑で同県姫路市の無職、富永篤史容疑者(31)を逮捕した。
女子生徒は、富永容疑者に手を縛られるなどして室内に閉じ込められていたが
16日に自力で脱出した。
大きな怪我はなかったものの、監禁中にキスや添い寝を強要させられていたという。
富永容疑者の逮捕容疑は1日午後4時ごろ、女子生徒が未成年と知りながら、
携帯電話で「遊びにおいで」などと誘って自宅マンションに連れ込み、16日
午後5時ごろまで監禁したとしている。
姫路署によると「誘拐したことは間違いない」と供述し、容疑を認めているという。
同署によると、生徒は軽度の知的障害がある。
生徒が「帰りたい」と家を出ようとすると、富永容疑者は「あかん。帰さない」
などといって頬を平手でたたいたり、頭を拳で殴るなどの暴行を加えていた。
同容疑者は一人暮らしで、外出する際には生徒の両手首をコードで後ろ手に縛っていた。
しかし、16日午後、富永容疑者が外出しているすきに生徒が両手首のコードを
自力でほどいて外に脱出し、携帯電話で母親に連絡。
食事や水は与えられており、大きな怪我や衰弱はなかった。
生徒は「たたかれたりして怖かったので、逃げられなかった。ずっと我慢していた」と
話しているという。
また、生徒は「着せ替え人形のようにいろいろな服を着させられて写真を撮影された」
「キスをされ、並んで寝かせられた」とも話しており、同署は、わいせつ目的の
可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、生徒はセーラー服や体操服などを着させられていたという。
富永容疑者は6月に、姫路市のJR姫路駅前のゲームセンターで生徒が
遊んでいるところを「家におもしろいアニメのDVDがある」と誘った。
生徒は、同駅近くの富永容疑者の自宅を何度か訪問するようになり、菓子を
食べたり、ゲームをしたりして帰っていたが、今月1日から監禁が始まったという。
生徒の母親が4日に捜索願を提出し、同署が行方を捜していた。
17日早朝、生徒の自宅近くに来た富永容疑者を署員が任意同行し、逮捕した。
【読売新聞 2014年07月17日 16時52分】
中学3年の女子生徒(15)を誘拐したとして、兵庫県警姫路署は17日、同県姫路市
北条口、無職 富永篤史 容疑者(31)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。
富永容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。
発表では、富永容疑者は今月1日、知的障害のある知り合いの女子生徒を携帯電話で
「遊びにおいで」と自宅マンションに誘い込み、16日間にわたり閉じこめた疑い。
同署によると、女子生徒は、富永容疑者から携帯電話を取り上げられた上、
「帰りたい」と言うと顔を平手でたたかれたり、携帯電話の充電器のコードで
両手を縛られたりした、と説明しているという。
【2014.7.17 10:56】
女子中学生を15日間自宅に監禁したとして、兵庫県警姫路署は17日、未成年者
誘拐容疑で同県姫路市北条口の無職、富永篤史容疑者(31)を逮捕した。
「誘拐したことは間違いない」と容疑を認めている。
逮捕容疑は7月1日午後4時ごろ、同市内に住む市立中学3年の女子生徒(15)を
携帯電話で「遊びにおいで」などと誘い出して自宅に連れ込んだ上、16日
午後5時ごろまで監禁したとしている。
同署によると、女子生徒が「帰りたい」と富永容疑者宅から出ようとすると、「あかん、おらす」などといって頬を平手でたたき、携帯電話で殴るなどしていた。富永容疑者が外出する際は、女子生徒の
両手首を携帯電話の充電コードで後ろ手に縛り、逃げられないようにしていたという。
富永容疑者は女子生徒にキスをしたり、並んで就寝させるなどしていたといい、同署は
わいせつ目的の可能性があると見て調べている。
富永容疑者は6月、同市内のゲームセンターで女子生徒が1人で遊んでいるところを声をかけた。
「家におもしろいアニメのDVDがある」などと誘い、何度か自宅に連れ込んでいた。
これまで、菓子を食べたり、ゲームをするなどしただけで女子生徒を帰していたが、
今月1日に連れ込んだ際には帰宅することを許さなかったという。
女子生徒の母親が4日に同署に捜索願を出し、同署が行方を捜していた。
16日、富永容疑者が外出した際、女子生徒が縛られていたコードを自力で
ほどき、家の外に逃げ出し、携帯電話から母親に連絡した。
女子中学生は軽度の知的障害がある。
富永容疑者はJR姫路駅から約500メートルのマンションに1人暮らしだった。
【神奈川新聞2014.07.15 03:00:00】
厚木基地に関係する航空機やヘリコプターはこれまでも繰り返し事故を起こしてきた。
革新的で複雑な構造のため、重大事故が絶えない今回飛来の新型機に、かつての
事故を知る関係者の思いも複雑だ。
2012年2月、大和市上草柳で艦載機の金属パネル(2メートル×1メートル)などが落下し、走行中の
乗用車にぶつかった。
破片が畑に降り注いだ農業生産法人代表の男性(56)は「安全なはずの従来型の飛行機の事故が相次いでいる状況で、オスプレイは安全だとはとても思えない」と指摘、「米軍は基地開放のイベントで住民との親善を図っているつもりだろうが、住民の最大の関心事は航空機の安全性だ。そこをはき違えないでほしい」と訴えた。
50年前の1964年9月には同じ上草柳にある鉄工所に艦載機が墜落し、5人が死亡する大惨事が起きている。事故当時、現場近くの自宅にいて、現場に駆けつけた元教員の男性(78)は「オスプレイだからというわけではなく、こんな住宅密集地に軍事基地があることがおかしい」と基地撤去を求めた。
三浦市でも2013年12月、ヘリが不時着に失敗、横倒しになり乗員2人が重傷を負った。落下する様子を目撃した市内の会社役員の女性(54)は「オスプレイは災害救援などで活躍が期待されるから、『飛来反対』とは思わない。ただ、飛ばすのであれば、住民が納得できるような形で情報発信や整備、点検をしてほしい」と話した。
【時事通信社 2014.07.15 12:02】
「米軍機はこれ以上、飛んでほしくない」。騒音被害に悩まされる厚木基地(神奈川県)
周辺の住民ら約20人は15日、新型輸送機MV22オスプレイの飛来に抗議の声を上げた。
厚木基地から約1キロの自宅に住む主婦石郷岡直子さん(74)=綾瀬市=は
約30年間、米軍機の騒音に苦しんできた。
同基地では米空母の艦載機が離着陸訓練を繰り返す。
「憲法で保障されている最低限度の生活も送れない。米軍機は
もうこれ以上飛んでほしくない」と訴え、座り込みを続けた。
米軍機の飛行差し止めを求める訴訟の原告団の1人の関久さん(69)=藤沢市=は
住宅密集地にある同基地周辺で事故が起こることを懸念する。
「オスプレイは開発段階から死亡事故が続いている。国民の生命、財産を
守ると言いながら、米国に何も言えない政府が情けない」と憤った。
【毎日新聞 2014年07月15日 23時50分】
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている垂直離着陸輸送機オスプレイ1機が
15日、神奈川県の厚木基地(大和市、綾瀬市)に飛来した。
東日本への飛来は初めて。
人員輸送が目的で、同日、静岡県御殿場市の米軍キャンプ富士に移動した。
防衛省によると、米軍は今後、オスプレイを訓練や人員輸送で全国各地に飛来させると
説明しているという。
小野寺五典防衛相は同日の記者会見で「拠点を整備することで、訓練の過半は
沖縄県外に移せるよう進めていきたい」と述べた。
オスプレイは同日午後3時半ごろ厚木基地に到着。
飛来中止を求めてきた笠間城治郎・綾瀬市長は「着陸後に南関東防衛局から連絡があったが
運用の理由も説明もない。国の連絡方法は間違っている」と報道陣に語った。
厚木基地付近で監視していた市民団体「厚木基地爆音防止期成同盟」の相沢義昭事務局長は
「今回、オスプレイが厚木基地に降りる必要はないはず。着陸の既成事実を作りたいのだろう」
と話した。
キャンプ富士には午後4時45分ごろ到着。フェンス前に集まった反対派住民ら約200人が
「世界遺産の富士山にオスプレイは来るな」と抗議の声を上げた。
【長真一、長谷川隆、斎藤良太】
【NHK 2014年07月15日 18時11分】
沖縄県のアメリカ軍普天間基地所属の新型輸送機、オスプレイが、人員輸送のため、
神奈川県の厚木基地を経由して静岡県内のアメリカ軍基地に向けて飛行しました。
オスプレイが関東や静岡県上空を飛行するのはこれが初めてです。
オスプレイは、15日午後3時半ごろ厚木基地の上空に現れ、両翼のプロペラを
ヘリコプターのように上に向けて基地の滑走路に着陸しました。
南関東防衛局などによりますと、このオスプレイは沖縄県のアメリカ軍普天間基地に
所属するうちの1機で、人員輸送のため、経由地の厚木基地に寄ったあと、静岡県の
キャンプ富士に向けて飛び立ちました。
オスプレイが関東や静岡県上空を飛行するのはこれが初めてです。
厚木基地の近くの公園で子どもを遊ばせていた男性は「オスプレイは安全だと
聞いていましたが、騒音がすごくてやはり心配です」と話していました。
また、散歩をしていた30代の男性は「思ったより音はうるさくなく、安全に
飛んでくれれば問題はないと思います」と話していました。
厚木基地がある大和市の大木哲市長は「大変遺憾だ。県や周辺の市とも協力して、
二度とオスプレイが飛行しないよう国やアメリカ軍に強く求めていきたい」と話していました。
■基地周辺で抗議集会
オスプレイの飛行を受けて、厚木基地の周辺では、市民グループによる抗議集会が開かれました。
このうち基地の北側にある公園では、米軍機などの騒音被害を訴えて、飛行の中止を求めている
原告団のメンバーなどおよそ80人が手にプラカードなどを持って、「オスプレイの配備を撤回しろ。
厚木への飛行を許すな」と大きな声で繰り返し訴えていました。
原告団団長の藤田栄治さん(80)は「長年、騒音で苦しめられてきたうえ、追い打ちをかける
オスプレイの飛行は絶対に許してはならない。今回の飛行で歯止めがかからなくなるのが怖い」と
話していました。
■防衛相「飛来情報は速やかに関係自治体に周知」
小野寺防衛大臣は閣議のあと、記者団に対し、「先週、アメリカを訪れた際、実際に
オスプレイに乗り、能力の高さを実感した。
オバマ大統領も、私の3週間前に同じ機体に乗るなど、アメリカの要人も使っている
航空機であり、アメリカも安全性に確信を持っている装備だ。
ただ、飛行について懸念や不安があるのは承知しているので、飛来の情報が
得られれば、速やかに関係自治体に通報したい」と述べました。
【FNN 2013/09/25 18:26】
東京・目黒区で2012年9月、5歳の息子にポリ袋をかぶせるなどして
死亡させたとして傷害致死の罪に問われている母親の初公判が25日
東京地方裁判所で開かれ、母親は起訴事実を認めた。
重田史都(しづ)被告(42)は、法廷でうつむき、声を
震わせながら「重田史都です。会社員です」と話した。
重田被告は2012年9月、東京・目黒区の自宅で、当時5歳だった三男の
滉史(こうし)君の手足を縛り、口などを粘着テープでふさいだうえで
頭からポリ袋をかぶせるなどして死亡させた傷害致死の罪に問われている。
25日、東京地裁で開かれた初公判で、重田被告は「私のしたことで
滉史が亡くなったことに間違いはありません」と泣きながら起訴事実を認めた。
夫と4人の子どもに恵まれた重田被告は、なぜ
わが子を死に至らしめるような行為に及んだのか。
検察側の冒頭陳述によると、事件の前日、重田被告は、子どもたちが
玩具を片づけないため、「片づけないなら捨てる」と、ゲーム機を
ゴミ袋に入れたという。
翌日、滉史君が「ゲーム機を出してほしい」と訴えたため
重田被告は、滉史君をしつけようと考えた。
重田被告が「ゲーム機と息吸うの、どっちがいいの?」と尋ねると
滉史君は「ゲーム機」と答えたという。
この滉史君の答えに対し、重田被告は、「息を吸うことが大切である
ということを伝えたい」と、滉史君の手足を縛り、口を粘着テープで
ふさぎ頭からポリ袋をかぶせたという。
およそ1時間後、夫が気づき、滉史君は病院に搬送されたが
3日後、低酸素脳症で死亡した。
重田被告は、「謝ったり反省したら、取るつもりだった」としている。
しかし、重田被告は、当時飲んでいた睡眠導入剤と酒のため、滉史君に
ポリ袋をかぶせたまま、寝てしまったという。
25日の裁判で、弁護側は「被告は、子どもたちを心から愛し、これまで虐待したことはない。
ごみ袋をかぶせたことは、薬の服用が影響していて、現在は深く反省している」と主張した。
判決は、10月3日に言い渡される。
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目黒・男児殺害:初公判で母親が起訴内容認める 東京地裁
【毎日新聞 2013年09月25日 11時33分】
東京都目黒区の民家で2012年9月、三男(当時5歳)の頭にポリ袋をかぶせ死亡させた
として傷害致死罪に問われた母親の会社員、重田史都(しづ)被告(42)は25日、東京地裁
(田辺三保子裁判長)の裁判員裁判の初公判で「私のしたことで(三男が)亡くなったのは
間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「重田被告は我を通す性格の三男を可愛がっていたが、躾に
悩んでいた」と指摘。
玩具で遊びたがる三男の躾のためとして、手足をひもで縛って口などに粘着テープを
張り付けポリ袋をかぶせたと説明した。
一方、弁護側は「被告は4児の母親で、夫の会社を手伝っていた。子育てと仕事で忙しく
睡眠導入剤を使っていた」とし、事件直前に薬などを服用した結果、急性中毒の状態に
陥り、意識が正常に働いていなかったと主張した。
起訴状によると、重田被告は2012年9月2日午前、自宅で三男にポリ袋を
かぶせるなどして、3日後に低酸素脳症で死亡させたとされる。
【山本将克】
浮かぶセレブの落とし穴 東京・目黒の5歳児虐待事件
加害の母「家族に相談できなかった」
【産経新聞 2012.10.27 12:00】
3億円超の邸宅、外国製の自家用車、実業家の夫、4人の子宝…。
東京都目黒区碑文谷で9月、5歳の男児がごみ袋に閉じ込められて重体となり
その後死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された母親(41)=鑑定留置中=は
誰もがうらやむ“勝ち組”のはずだった。
ところが、母親は「夫に育児の悩みを相談できなかった」と供述しており
精神的に孤立を深めたことが事件を誘引した可能性がある。
専門家が「プライドが高く周りに弱みを見せたくないセレブならではの
落とし穴に陥ったのだろう」と指摘する転落の顛末とは…。
(中村翔樹)
『ふさぎ、手足縛り…母親「しつけのつもり」』
捜査関係者によると、事件が起きた9月2日は日曜日だったが、男児の父親
(45)は正午近くになっても、自宅3階で寝ていた。父親は最近体調を崩して
精神的に不安定になり、感情の起伏が激しい状態が続いていたからだ。
2階居間では母親に向かって、男児が「おもちゃを出してほしい」とわめいていていた。
前日に男児がおもちゃで遊んだ後に片付けをしなかったため、母親が取り上げて隠していた。
「夫を起こしてしまう。子供が騒いでいるのを聞かれたくない」、こう考えた母親は
「しつけのつもり」(母親)で男児の口を粘着テープでふさぎ、手足をひもで縛り
ごみ袋を二重にかぶせて閉じ込めた。
男児は呼吸ができずに窒息したとみられ、意識不明の重体になった。
3階から下りてきた父親が気付き、「何をしているんだ」と母親を怒鳴ったが、すでに手遅れだった。
父親の通報で母親は逮捕され、男児は3日後に死亡した。
捜査関係者によると、母親は捜査員からわが子の死を伝えられ、泣き崩れた。
その後も取り調べのたびに涙をこぼし、ハンカチで顔を覆っていたという。
母親は以前にも男児の頭をたたくなどしたことがあったといい、こう弁明した。
「ちょっとしたことでは効果がないと思った。『思い通りにならないことがある』と
分からせたかった。殺すつもりはなかった」
『恵まれた家庭環境…地域社会では裏目に』
男児の家庭は経済的に恵まれている。
父親は都内で飲食店や宅配弁当店を経営し、自宅は東急東横線都立大学駅から1キロほどの閑静な住宅街。
3階建ての邸宅は「3億円以上の物件」(近隣住民)とされ、駐車場にはイタリア製の高級外車が止まっている。
2人の兄と妹もいた。
しかし、母親は精神的に孤独だったようだ。
ごく一部の古くからの知人に「男児がわがままで言うことをきかず、手に負えない」と漏らしていたが
家族にはその悩みを打ち明けていなかった。
同居していた祖母は「それほど思い詰めているとは思わなかった」と話しているという。
児童虐待に詳しい花園大学の津崎哲郎教授(児童福祉論)は、これまでの
子育ての経験値が母親を孤立させた可能性があると指摘する。
「複数の子供を抱える母親はこれまでの経験から、少しぐらいの
トラブルなら人に相談せずに乗り越えようとする」という。
さらに、母親は家庭内で孤立していただけでなく、地域社会や
行政へも悩みを打ち明けられなかった。
目黒区保育課によると、母親は複数回、男児が通う保育園の園長や担任に育児の
相談をしていたが、いずれも深刻に受け止められていなかった。
同課は「送迎時に数分間、立ち話で聞いた程度のようだ」と説明する。
近所にも直接、母親から悩みを聞いた住民はいなかったという。
津崎教授は「特に高級住宅街に住むなど社会的地位が高い家庭では、外部に家庭の
内情をさらすのを恥と考えてしまう傾向がある。
同じような立場にある周辺住民も深く関わりにくかったのではないか」と指摘する。
『虐待の2割が「孤立」…父親「余裕なかった」』
東京都の平成17年の調査では、児童虐待を行った親などが親族
近隣などから孤立していたケースは23.6%に上っている。
厚生労働省の22年度の調査でも、虐待死の事例の45.8%が
地域社会との接触が「ほとんどない」という家庭で起きていた。
児童虐待の原因の一つに経済的困窮があるケースは多いとみられるが、一方で
経済的に裕福でも周囲から孤立を深めたために虐待をしてしまうケースも
少なくないようだ。
津崎教授は「子育て中の母親ならば、一度はわが子に対して『どうして私だけが
こんなに苦労しないといけないんだろう』『この子がいなかったら自由になれるのに』
などと考える。
そうした不意に抱く感情を抑えきれないと、虐待につながる」と強調する。
捜査関係者によると、母親は8月末ごろから、父親が飲んでいた睡眠薬を自分も服用していた。
子育ての悩みから不眠症だったとみられ、事件時の状態についても「睡眠薬を飲んでいて
頭がぼーっとしていた」と供述している。
睡眠薬を常用するなど、精神的に不安定な状態であれば、心の抑制が
効かなくなり虐待など不適切な行動をとりやすくなるとされる。
本来であれば支え合うはずの父親はこう言って後悔しているという。
「妻が睡眠薬を飲んでいるのは知っていたが、悩みを聞いてあげる余裕がなかった」
東京地検は9月19日、母親が睡眠薬を服用するなど精神的に不安定だった
可能性があるとみて東京地裁に鑑定留置を請求、認められた。
約2カ月かけて精神鑑定を行い、事件時の刑事責任能力を慎重に調べる。
【週刊朝日 2012年9月21日号】
東京都目黒区碑文谷の高級住宅街で、母親が保育園児の三男・重田滉史(こうし)くん
(5)にゴミ袋をかぶせて窒息状態にした事件は、最悪の結末を迎えた。
5日朝、滉史くんは入院先の病院で亡くなったのだ。
殺人未遂容疑で逮捕された母親の重田史都(しづ)容疑者(41)の夫は、銀座や
お台場などで飲食店を展開する会社社長。
滉史くんは長男(13)、次男(9)、長女(3)の4人兄弟で、両親、祖母と7人で暮らしていた。
悲劇が起きたのは9月2日昼過ぎ。
手足を縛られた滉史くんが頭と足から2枚のゴミ袋をかぶせられ
粘着テープで袋をつなぎ合わされ窒息状態になっていた。
3階にいた夫が次男の知らせを受け発見した。
捜査関係者によれば、史都容疑者は次男にも犯行を手伝わせていたという。
史都容疑者は長野県出身で、地元の名門県立高校に進学。
家は代々、時計・メガネ・宝石の商売を営んできた。
親族の一人が言う。
「彼女は一人っ子で、両親にかわいがられて育った。
クラシックが好きなお父さんの影響で音楽が好きでした。
顔立ちもかわいく上品で、勉強、部活と何にでも人一倍頑張り屋でしたよ」
ここに史都容疑者の「3年生 最後の一言」と題された高校の文集がある。
「気付かないうちに、けれど確かに、息をしていたものがありました。今はまだ、弾けるまでに
時が要りそうですけど、それに命を与えて下さった方々に、本当に感謝しています」
とらえどころのない文章だが、それが彼女の本質だったのか。
【NEWS ポストセブン 9月15日(土)16時6分/女性セブン2012年9月27日号】
9月2日の昼下がり、東京・目黒区内の、都内でも有数の高級
住宅街に建つ地上3階地下1階の豪邸で事件は起きた。
殺されたのは、この家に住む三男・重田滉史くん(享年5)。
母親である重田史都容疑者(41才)にビニールの紐で手足をきつく結ばれ
口には粘着テープを巻かれた状態でゴミ袋に入れられ、10分以上放置された
ために窒息死してしまったのだ。
しかも、驚くことに、“犯行”は長男(13才)にも手伝わせたという。
長野県上田市内で眼鏡店を経営する両親のもと、一人娘として生まれ
育った重田容疑者は、幼少期から地元では名の知れた秀才だった。
「史都ちゃんは小学生のときに、作文の全国コンクールで
最優秀賞を取るほどよくできた子供でしたよ。
中学校に入っても、テストでは主要5教科全てがほぼ満点でした。
教育熱心だったお父さんの期待に応えようと必死だったみたいですけど…」(地元の知人)
県で一、二を争う名門高校へと進学。
エリート街道まっしぐらだった重田容疑者だが、大学受験で思わぬ挫折を味わうこととなる。
「史都ちゃんは、東京大学を受験するんですが失敗してしまったんです。
その後、何年か浪人したんですが、どうしてもダメでした。
他の有名私立大学には受かったんですが、“それじゃあ意味がない”って
なぜか専門学校に入ったんです」(前出・地元の知人)
重田容疑者は専門学校で経理関係の資格を取得した後に上京。
結婚して長男をもうけるも、ほどなく離婚してしまう。
その後、再婚した相手が今の夫だった。
彼は、飲食店の経営だけでなく、宅配弁当なども手がけ、年商70億円に迫る会社の経営者。
“セレブ妻”の座を手に入れた重田容疑者は資格を生かし、在宅で同社の経理を手伝い、夫を支えた。
彼との間に三男の滉史くんと長女も生まれ、ようやく手に入れた幸せな生活だった。
しかし、彼女は悩みを抱えていた。
「長男と次男は手のかからない子供で、史都さんの仕事を邪魔することはなかったのですが
滉史くんだけが、どうしてもヤンチャで史都さんはよく“あの子だけが大変なの…”って
ぼやいていたんです」(重田容疑者の知人)
重田容疑者はわがままを言う滉史くんを自宅から閉め出したり、家族旅行にも
連れて行かないなど、厳しく接し続けたという。
男児、ゴミ袋かぶせられ重体 母を殺人未遂容疑で逮捕
【朝日新聞 2012年09月03日 01時27分】
2日午後0時15分ごろ、東京都目黒区碑文谷3丁目の会社社長男性(45)
から「自宅で子どもがぐったりしている」と119番通報があった。
救急隊が駆けつけたところ、保育園に通う三男の男児(5)が窒息状態で
見つかり、都内の病院に運ばれたが意識不明の重体。
碑文谷署は、母親の重田史都 容疑者(41)が男児にビニールのゴミ袋を
かぶせたと認めたため、殺人未遂の疑いで逮捕した。
同署によると、男児は2階の居間で手足をひも状のもので縛られ
頭と足からゴミ袋を1枚ずつかぶせられた状態で、発見した父親が通報した。
父親は近くに居た重田容疑者に「何をやっているんだ」と叫んで
ゴミ袋などを外したが、既に意識がなかったという。
重田容疑者は調べに対し、「言うことを聞かないのでやった」という
趣旨の供述をしているという。
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【NHK 2012年9月3日】
2日、東京・目黒区の住宅で、この家に住む5歳の男の子がぐったりした
状態で倒れているのが見つかり、意識不明の重体となっています。
警視庁の事情聴取に対して、男の子の母親が「言うことを聞かないので
手足を縛りごみ袋を頭と足からかぶせた」と話しているということで、
警視庁はまもなく殺人未遂の疑いで逮捕する方針です。
2日午後0時半ごろ、東京・目黒区碑文谷の会社役員、重田保夫さん(45)の
住宅で、三男で幼稚園児の晃史くん(5)が、2階の居間でぐったりした状態で
倒れているのを重田さんが見つけ119番通報しました。
晃史くんは病院に運ばれましたが、窒息した状態で意識不明の重体となっています。
警視庁の調べによりますと、晃史くんのそばにはポリエチレン製のごみ袋が
落ちていて、事情聴取に対して、41歳の母親が「言うことを聞かないので
手足をひもで縛り頭と足の両方からごみ袋を2重にかぶせた」と話している
ということです。
警視庁は、母親をまもなく殺人未遂の疑いで逮捕する方針で、当時の状況や
動機などについて調べることにしています。
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ごみ袋2枚を粘着テープでつなぐ 三男殺害未遂容疑の母
【産経 2012.9.3 21:43】
東京都目黒区の自宅で三男(5)にごみ袋をかぶせ殺害しようとしたとして
殺人未遂の疑いで逮捕された母親 重田史都 容疑者(41)が、ごみ袋2枚を
粘着テープで貼り合わせていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。
現場の2階居間で見つかった袋には、間隔を空けて複数の粘着テープが貼られていた。
重田容疑者は三男の滉史ちゃんの手足を縛った上で、頭と足から
それぞれ袋をかぶせ2枚をつなぎ合わせるようにしたとみられる。
警視庁碑文谷署は、テープを貼ったために滉史ちゃんが窒息状態になったとみている。
捜査関係者によると、滉史ちゃんが事件前日の1日におもちゃを
片付けず、重田容疑者から怒られていたことも判明。
同容疑者は「後片付けをしなかったのでやった」と供述しており
碑文谷署は詳しい経緯を聴いている。
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【産経 2012.9.2 22:57】
東京都目黒区碑文谷の会社役員、重田保夫さん(45)方の2階居間で2日、保育園児の三男
滉史くん(5)が意識不明の重体で見つかった事件で、警視庁碑文谷署は同日夜、殺人未遂
容疑で母親の史都 容疑者(41)を逮捕した。
同署によると、史都容疑者は「言うことを聞かないのでやった」と容疑を認めている。
同署は、史都容疑者が日常的に虐待していた可能性があるとみて、経緯や動機を調べている。
逮捕容疑は、同日正午ごろ、自宅2階の居間で、滉史くんの手足を縛り、頭と足の
両方から、ごみ袋をかぶせて閉じ込め、意識不明の重体にさせたとしている。
滉史くんの近くには45リットル入りのごみ袋が落ちており、ごみ袋の
中に閉じ込めて窒息させた疑いがあるという。
同署によると、重田さんが3階から下りてきて、居間で滉史くんがぐったりしているのに気付いた。
滉史くんに目立った外傷はなかった。
署員が到着した際、史都容疑者は同じ部屋のソファに座っていたという。
滉史くんは両親と祖母、兄2人、妹の7人暮らし。
当時、中学2年の長男(13)と祖母は外出中で、重田さんと
小学3年の次男(9)、保育園児の長女(3)は3階にいた。
現場は、東急東横線都立大学駅から約800メートル東の住宅街。
【NHK 2013年10月3日 17時26分】
東京・目黒区の自宅で5歳の息子をごみ袋に閉じ込めて死亡させた罪に問われた
母親に、東京地方裁判所は、「結果は重大だが、当時、仕事や育児で追い詰められ
薬の影響で判断力が損なわれていた」と指摘し、執行猶予のついた懲役3年の
有罪判決を言い渡しました。
東京・目黒区の税理士、重田史都被告(42)は、去年9月、自宅で三男の滉史くん(当時5)の
手足を縛り、顔にテープを貼り付けたうえでごみ袋に閉じ込めて死亡させたとして
傷害致死の罪に問われました。
東京地方裁判所の田邊三保子裁判長は、「結果は重大で痛ましい事件だが、被告は
当時、夫が病気になり仕事をしながら4人の子どもの育児と家事も抱えて肉体的にも
精神的にも追い詰められていた。加えて服用していた薬などの影響で意識障害になり
善悪を判断する能力がある程度損なわれていた。
被告は事件を深く後悔し反省している」と指摘し、懲役3年、保護観察の付いた
執行猶予5年の判決を言い渡しました。
判決理由を読み上げたあと、裁判長が、「社会のなかで反省してほしいという意味です。
残されたほかの子どもたちに親としてどう接するのかも考えてほしいと思います」と
語りかけると、被告は涙を流しながら深く頭を下げていました。
【毎日新聞 2013年10月03日 19時42分】
東京都目黒区の自宅で昨年、三男(当時5歳)にポリ袋をかぶせ死亡させたとして
傷害致死罪に問われた母親の会社員、重田史都(しづ)被告(42)の裁判員裁判で
東京地裁は3日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役4年)の判決を
言い渡した。
田辺三保子裁判長は「社会から許されたと受け止めず、社会の中で反省してほしい」と説諭した。
重田被告は起訴内容を認めており、争点は量刑に絞られていた。
田辺裁判長は、被告が▽夫の会社の経理事務や家事、育児を一手に引き受け
夫の病気も重なった▽睡眠導入剤とアルコールを併用したため判断能力が低下していた
と指摘。
「慕っていた被告に窒息させられた三男の苦痛は想像を絶するが、被告は肉体的
精神的に追い詰められていた。事件を強く後悔しており、残された子どもも帰宅を
願っている」と述べた。
閉廷後の記者会見で補充裁判員を務めた男性は「被告は暴行を加えた加害者であり
実の子を亡くした被害者でもある。どういう量刑が良いか、今までにないくらい
考えた」と振り返った。
判決によると、重田被告は2012年9月、ゲーム機で遊ぶことにこだわっていた
三男の手足をひもでしばって口などに粘着テープを貼り、ポリ袋をかぶせるなど
して死亡させた。
【山本将克】
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5歳児窒息死、母に猶予刑=「同情できる事情ある」-東京地裁
【時事通信 2013/10/03-19:03】
自宅で三男=当時(5)=をごみ袋に閉じ込めて窒息死させたとして
傷害致死罪に問われた母親の重田史都被告(42)に対する裁判員裁判で
東京地裁(田辺三保子裁判長)は3日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年
(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
判決は、重田被告が犯行時に睡眠導入剤とアルコールを併用し
行動を制御する能力が落ちていたと認定。
夫が経営する会社での仕事や4人の育児による負担、夫がうつ病に
かかっていたことを挙げ、「同情できる事情がある」と指摘した。
弁護側は起訴内容を認めていた。
判決によると、重田被告は2012年9月2日、しつけのため三男の手足を
ビニールひもで縛り、目と口に粘着テープを貼り、ごみ袋に閉じ込めて
窒息死させた。
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ごみ袋で子ども死亡させた母親に猶予刑
【NHK 2013年10月3日 17時26分】
東京・目黒区の自宅で5歳の息子をごみ袋に閉じ込めて死亡させた罪に問われた
母親に、東京地方裁判所は、「結果は重大だが、当時、仕事や育児で追い詰められ
薬の影響で判断力が損なわれていた」と指摘し、執行猶予のついた懲役3年の
有罪判決を言い渡しました。
東京・目黒区の税理士、重田史都被告(42)は、去年9月、自宅で三男の滉史くん(当時5)の
手足を縛り、顔にテープを貼り付けたうえでごみ袋に閉じ込めて死亡させたとして
傷害致死の罪に問われました。
東京地方裁判所の田邊三保子裁判長は、「結果は重大で痛ましい事件だが、被告は
当時、夫が病気になり仕事をしながら4人の子どもの育児と家事も抱えて肉体的にも
精神的にも追い詰められていた。加えて服用していた薬などの影響で意識障害になり
善悪を判断する能力がある程度損なわれていた。
被告は事件を深く後悔し反省している」と指摘し、懲役3年、保護観察の付いた
執行猶予5年の判決を言い渡しました。
判決理由を読み上げたあと、裁判長が、「社会のなかで反省してほしいという意味です。
残されたほかの子どもたちに親としてどう接するのかも考えてほしいと思います」と
語りかけると、被告は涙を流しながら深く頭を下げていました。
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5歳にごみ袋かぶせ死なせた母に執行猶予判決 東京地裁
【朝日新聞 2013年10月03日15時28分】
東京都目黒区で昨年9月、5歳の三男にごみ袋をかぶせて死亡させたとして、
傷害致死罪に問われた母親、重田史都(しづ)被告(42)の裁判員裁判で
東京地裁(田辺三保子裁判長)は3日、懲役3年保護観察付き執行猶予5年
(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
判決によると、重田被告は昨年9月2日、自宅で三男・滉史(こうし)君の
手足をビニールひもで縛り、目や口を粘着テープでふさいだうえ、ごみ袋を
全身にかぶせて粘着テープで閉じ込め、低酸素脳症で死亡させた。
弁護側は、被告が犯行当時、アルコールと睡眠導入剤による意識障害に
陥っていたとして、執行猶予付きの判決を求めていた。
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5歳息子にごみ袋かぶせ死亡させた母親に執行猶予付き判決
【TBS 2013年10月03日16:26】
5歳の息子にごみ袋をかぶせて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた
母親の裁判で、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
重田史都被告(42)は去年9月、東京・目黒区の自宅で、5歳の三男の手足を
ひもで縛り、ごみ袋をかぶせ死亡させた傷害致死の罪に問われました。
3日の判決で東京地裁は「被害者が受けたであろう恐怖と苦痛は想像を絶する」と
指摘しましたが、犯行時の重田被告の状態について、「夫の病気や4人の子どもの
育児などで精神的に追い詰められ、睡眠薬とアルコールを併用しており行為の
危険性を十分に認識できない状態だった」と判断しました。
その上で重田被告に対し、懲役3年に執行猶予5年の付いた有罪判決を言い渡しました。
最後に裁判長が「社会の中で反省し、ストレスを抱え込まないよう自分の気持ちを
素直に打ち明ける場を持ってほしい」と述べると重田被告は深く頭を下げました。
【NHK 2013年9月30日 14時24分】
東京・目黒区の自宅で5歳の息子をごみ袋に閉じ込めて死なせた罪に問われている
母親の裁判員裁判で、検察は懲役4年を求刑し、弁護側は「4人の子育てと仕事を
抱え睡眠不足になり、服用した睡眠導入剤の影響で意識障害になっていた」として
執行猶予にするよう求めました。
東京・目黒区の税理士、重田史都被告(42)は去年9月、自宅で三男の滉史くん(当時5)の
手足を縛り、顔にテープを貼り付けたうえでごみ袋に閉じ込めて死なせたとして
傷害致死の罪に問われています。
東京地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、検察は「被告は睡眠導入剤を酒で飲んだために
意識障害に陥り、事件を引き起こした。本来なら自分を守ってくれるはずの大好きな
母によって、わずか5歳という短い人生を奪われた無念さは計り知れない」として
懲役4年を求刑しました。
一方、弁護側は「4人の子育てと仕事を抱え、夫も病気だったため睡眠不足が
続き、危険性を知らずに睡眠導入剤とアルコールを併用してしまった。
薬の急性中毒による意識障害がなければ起きなかった事件で、被告は自分の
生き方を見つめて反省している」と述べて執行猶予にするよう求めました。
被告は最後に「息子はどれだけ苦しく、どれだけ怖かったかと思います。
どうやっても償えません」と声を詰まらせながら述べました。
判決は来月3日に言い渡される予定です。
対立のまま逗子海水浴場が海開き 式典、音響機器はなし
【神奈川新聞 2014.06.28 03:00:00】
関東一早い逗子海水浴場の海開きが27日、行われた。
音響機器を使った音楽禁止などを盛り込んだ逗子市の
改正条例・規則にのっとって、あいさつはマイクなし。
恒例だったフラダンスも取りやめ、代わりに児童ら約480人が
童謡「うみ」を合唱した。
一方、海の家経営者らでつくる逗子海岸営業協同組合は規制を
めぐる市との対立から式典に参加せず、個別に神事を行った。
海開き式の冒頭、あいさつに立った平井竜一市長は、集まった
関係者約70人に向け声を張り上げた。
「今年は逗子にとって新たなスタート。条例が厳し過ぎるという
意見もあるが、市民の安心安全を何としても取り戻したい」
市条例にのっとり、続く来賓あいさつもすべて音響機器を使わず行われた。
その声が聞こえるようにと、参加者たちは円陣を組むように小さく集った。
続いて幼稚園児や小学生らが、ウクレレの生伴奏に合わせて元気よく「うみ」を合唱。
平井市長のカウントダウンで子どもたちは一斉に海へと駆けていった。
一方、条例・規則に反発して市に条例の取り消しなどを求めて提訴した
逗子海岸営業協同組合は、市の式典に先立ち、神事をひっそり行った。
7月14日までは市の条例・規則に準拠して海の家での音楽を自粛し、営業時間も
午後6時半までとする自主ルールを発表している原敦代表理事は、同15日以降に
ついても「できる限り市と協議していきたい」と話した。
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「日本一厳しい」逗子海水浴場、規制の夏スタート
【神奈川新聞 2014.06.28 03:00:00】
逗子海水浴場は27日、関東で最も早く海開きし、音楽、砂浜での飲酒、入れ墨・タトゥーの
露出などを禁止した「日本一厳しい」(平井竜一逗子市長)という条例・規則の夏がスタートした。
初日は大きなトラブルはなく、関係者は夏が終わる計66日間の無事を祈っていた。
午前10時に始まった海開き式が終わると、ビーチは打って変わって静かになった。
利用客もほとんど見当たらない。
「初日はいつも、こんな感じですよ」と市の担当者は話す。
複数のライブハウスが営業した昨夏と大きく違うのは、FMラジオなども含め
音響機器を使った音声を一切流していないことだ。
規制内容に反発していた海の家でつくる逗子海岸営業協同組合は当初、条例に
従わない方針を示していたが一転、規制内容に準拠した自主ルールを策定した。
午後6時半を回ると、各海の家は自主ルール通り店じまいを始めた。
海の家を50年以上営業しているという男性(83)は「まだこんなに明るいのに。
午後8時ぐらいまでは営業させてほしい」と不満を漏らす。
別の海の家の男性は「連休やお盆に客が減らないことを願っている」と希望を託した。
戸惑いを見せる海水浴客も。
横須賀市から来たアルバイト女性(25)は「午後6時半の閉店だなんて知らなかった。
音楽もなくなって寂しい感じ」としょんぼりした表情だった。
市幹部によると、この日は目立ったトラブルはなかった。
平井市長らは毎週末、パトロールを実施する予定で、「市内外の来場客の声を踏まえ、
今後のあり方を議論していきたい」としている。
【読売新聞 2014年06月28日】
逗子市の逗子海水浴場で27日、関東地方のトップを切って海開きが行われた。
今夏からスピーカーで音楽を流すことなどを禁じた市の改正条例が適用され
海開き式では恒例のフラダンスが見送られた。
大音量の音楽を流して若者たちが踊る「クラブ化」が問題となったことを受け、他の海水浴場では
自主ルールが制定されており、今夏は県内全域でクラブ形態の「海の家」は姿を消す見通しだ。
午前10時から行われた逗子海水浴場の海開き式では、マイクの使用も見送られた。
平井竜一市長は声を張り上げ、「規制が厳しすぎるという意見もあるが、ファミリービーチを
取り戻すためのスタートにしたい」とあいさつ。
この日は雨交じりの天候で、海水浴客の姿はまばら。
同市経済観光課によると、大きなトラブルはなかった。
改正条例は
▽音響機器を使って音楽や音声を流すことを禁止。
▽入れ墨(タトゥー)の露出禁止。
▽海の家の営業は午後6時半まで。
などと定めており、市は禁止事項を周知するためのチラシを約15,000枚用意。
罰則規定はないものの、警備員4人を巡回させ、違反行為に目を光らせる。
市民の反応は好意的のようだ。
親子4人で訪れていた会社員鏑木(かぶらぎ)幸一さん(36)は「昨年までは酒を飲んで
騒ぐ人が多く逗子の海水浴場は避けていた。規制が厳しくなるのは歓迎」と話した。
海の家の経営者らでつくる逗子海岸営業協同組合は、改正条例の「音楽」と「営業時間」の部分に
反発しており、7月14日までは条例に従った営業を行うが、利用客の意見を募ったうえで、15日以降の
対応を検討するとしている。ただ、クラブ形態の営業はしないという。
◇海の家、各地で営業短縮
クラブ化を巡っては、藤沢市の片瀬西浜・鵠沼海水浴場が昨夏、初めて海の家で音楽を全面自粛した。
県は他の海岸に問題が広がることを懸念し、昨夏のシーズン直前、他の組合でもクラブ化を禁止するよう
求めるガイドラインを作成したが、逗子、鎌倉、茅ヶ崎、大磯の4市町と辻堂海岸(藤沢市)の計5か所で
自主ルールに禁止が盛り込まれなかった。
このため、県は今年2月、海の家を営業する23組合に対し、改めてガイドラインを
示し、自主ルールと音楽イベントの実施計画書の事前提出を求めた。
この結果、26日までに逗子を含む19組合から自主ルールが提出され、その内容などから、いずれも
クラブ形態での営業は行わないことが判明。
未提出の4組合も昨夏の時点でクラブ形態の営業を自粛している。
音楽イベントは、鎌倉市や大磯町などの9組合から「BGMライブ」や「パーティー」などの実施計画書が提出された。
逗子など9組合からは「実施しない」とする届け出があった。
夜間の騒音防止のため、海の家の営業時間を短縮する海水浴場も多い。
葉山町の一色、森戸両海水浴場は昨夏より2時間早い午後9時、大磯町も1時間早い午後9時まで。
鎌倉市の3か所の海水浴場では午後10時までだが、午後8時半以降は「波音タイム」とし、波音が
聞こえる程度まで音量を小さくすることとしている。
◇マナー向上条例鎌倉市議会で可決
鎌倉市議会は27日の本会議で、海水浴場利用者のマナー向上を図る条例を全会一致で可決した。
罰則のない理念条例で、入れ墨の露出や80デシベル以上の音楽、市長が許可した場所以外での喫煙など
9項目を「迷惑行為」としたうえで、「(利用者は)迷惑行為を行わないよう努める」と記載している。
【NHK 2014年6月27日 21時35分】
神奈川県内の海水浴場で、騒音や治安の問題をなくすための規制の強化が相次ぐなか、
鎌倉市でも海水浴客に迷惑行為をしないよう呼びかける新たな条例が成立しました。
神奈川県内の海水浴場を巡っては、逗子市がイベントなどを除いてスピーカーなどで
音楽を流すことや海の家以外の浜辺での飲酒などを禁止する条例の改正を行ったほか
隣の葉山町も入れ墨のある人に肌を露出しないよう求める取り組みを行うことにするなど
騒音や治安の問題をなくすための規制を強化するケースが相次いでいます。
こうしたなか、由比ガ浜など3つの海水浴場がある鎌倉市も、近隣の自治体と
足並みをそろえる必要があるとして、海水浴客に大音量で音楽を流したり
入れ墨を露出したりするなどの迷惑行為をしないよう呼びかける条例案を
市議会に提出し、27日の本会議で全会一致で可決されました。
この条例に罰則はありませんが、鎌倉市はこの夏のシーズン中、職員や警備員に
海水浴場を巡回させて、新たな条例の内容を周知することにしています。
【TBS 2014年6月27日21:59】
関東一早い海開きが行われた神奈川県逗子市。
日本一厳しい条例に“異変”が起きています。
関東で最も早い海開きとなった逗子海水浴場。
あいにくの梅雨空でしたが、海岸は地元の小学生たちの笑顔であふれました。
「今年は逗子海水浴場にとって新たなスタートの年となる。
日本一厳しい条例として全面改正した」(逗子市 平井竜一市長)
何が“日本一厳しい条例”なのでしょうか。
ここ数年、逗子市では治安や騒音に関する苦情が近隣住民たちから相次いでいました。
海水浴客も1年で43%減少。そこで、市は今年2月、海水浴場の安全に関する条例の
改正案を可決しました。
その中では、スピーカーなどで音楽を流す行為などを禁止しています。
「私には聴きにくい大音量。海辺が静かになっていい」(海水浴客)
「騒がしいもの(音楽)とおとなしいものの区別が曖昧」(海水浴客)
一方、海の家の業者らは「音楽の禁止は表現の自由を侵害する」として条例の差し止めを求めて提訴。
「逗子市と溝ができたまま、海開きを迎えたことは非常に残念。音楽を楽しみにしていたお客は
来なくなるので、がらりと変わる」(逗子海岸営業協同組合 原敦代表理事)
この夏、海水浴客は戻るでしょうか。
【産経新聞 2014.6.27 11:43】
神奈川県逗子市の逗子海水浴場が27日、関東で最も早く海開きした。
音楽を大音量で流す海の家の「クラブ化」に住民から苦情が相次ぎ
3月の条例改正で規制を強化して以来、初めての夏となる。
逗子市では近年、クラブ化に伴う騒音や酔った客同士の喧嘩などが問題となり、
平成25年7月には殺傷事件も発生。
海水浴客数は24年の約732,000人から、昨年は約417,000人に激減した。
市は3月に改正条例を施行し、スピーカーやマイクを使って音楽を流すことや
入れ墨の露出、海の家の午後6時半以降の営業を禁止した。
罰則はないが、海の家の事業者側は条例取り消しを求めて提訴し、横浜地裁で係争中。
事業者側は自主ルールとして7月14日までは条例に沿って営業するとしている。
【朝日新聞/菅尾保 2014年6月27日11時29分】
神奈川県逗子市の海水浴場が27日、海開きした。
関東では最も早いという。
ここ数年、大音量の音楽をかけて客が踊る海の家の「クラブ化」が問題視され、
拡声機を使った音楽や入れ墨(タトゥー)の露出、海の家以外での飲酒や
バーベキューを禁止する市条例が3月に施行されるなか、静かな海開き式になった。
式では、平井竜一市長がマイクを使わずにあいさつ。
「条例を守ってもらう立場の市が、自ら特例をつくることはできない」と話した。
恒例だった地元有志によるフラダンスも、BGMが必要になるため中止に。
夏本番とはいかない梅雨空の下、地元の小学生ら約500人は歓声を上げて海に飛び込んだ。
「静かな海」が実現することで、昨夏は41万人余りが訪れた海水浴客の動向が注目されている。