
皆さんは「軍艦防波堤」ってご存知ですか?
その昔、旧日本海軍の駆逐艦が敗戦により
連合国によって海没処分にされたり、賠償艦
として他国に引き渡されたりしました。
その中で海没処分や賠償艦にならなかった艦が
ありました。これらの艦は、港を守る防波堤として
使われる事になり、港に沈められました。
その一部が今でも見ることが出来るんです。
それを見ることが出来るのが、北九州市若松区にある
「軍艦防波堤」です。
今日は軍艦防波堤の近くにある客先の電話構内
配線系統を調べに行ったので、帰りにそのついでに
見てきました。

↑この埋立地の海側には、あの「天一号作戦」で
弩級戦艦大和を護衛し共に沖縄に向かっていた
駆逐艦「冬月」と「涼月」が埋まっています。
残念ながら現在は完全に埋め立てられており
その姿を見ることは出来ません。でも間違いなく
この地中には、駆逐艦冬月と涼月が眠っています。

↑冬月と涼月は見れませんが、こちらは埋め立てられず
その姿を見ることが出来ます。この駆逐艦の名前は「柳」です。

↑それでは駆逐艦「柳」に近寄ってみましょう。

↑こうやって見ると、駆逐艦って幅があんまり
無いんですね~。こんなに狭い艦に乗って
敵艦と交戦するとは、私には怖くて到底出来ません。

↑埋め立てられてからずっとこの状態ですので
風化が激しいです。かつては日本海軍の軍艦色で
きっと輝いていた船体も、今では錆色一色です。

↑ちょっと近くで撮影してみます。

↑さらに近くで撮影しました。わずかにリベットの跡が
残っています。皆さん見えますか?

↑上甲板の様子です。甲板に何か出っ張っているものが
あります。これが何なのか?私には解りませんでした。
何方か解る方、いらっしゃいますか???

↑折角なので、駆逐艦「柳」に乗艦してみました。
私も以前は国を守る防人として働いてました。
この駆逐艦「柳」も同じように国を守るために
働いてました。その点は私と同じなので
この国がいつまでも平和で明るく湾内の
海面のように穏やかな状態が続く事を望みます。
駆逐艦「冬月」と「涼月」は残念ながら
戦艦大和を守る事は出来ませんでしたが
今後も玄界灘の荒波から港を守ってくれる事でしょう。
なおこの軍艦防波堤は、現在「若戸トンネル」の
現場工事事務所敷地内にありますので、見学の際は
現場事務所で軍艦防波堤を見学したいと言えば
ヘルメット貸してくれるので、それを被ってから見学が可能です。
(国土交通省からの通達でヘルメットは被らないとダメだそうです)
なお私は仕事柄、作業服を着てましたし自前のヘルメットもあったので
現場に溶け込んで撮影出来ました(^▽^;)
またこの軍艦防波堤は、現場の方に伺ったところ
今後もずっと残るそうですので、お時間がある時に
一度ご覧になられてはいかがですか?
Posted at 2007/07/30 13:58:30 | |
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