先日、ツタヤの旧作100円キャンペーンがあったので、未見だった
機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY
を借りて見ました。
私はいわゆる「ファースト世代」という年齢でして、ガンダムダイスキーだったのですが、
OVAにはなぜか食指が動かず、08小隊やポケットの中の戦争などもまだ未見です。
(概ねのストーリーはしってますが)
ガチガチのファースト世代なので、F91以降の作品は
ガンダムとは認めん!!という
タチの悪い性格でして、したがってSEEDなども偏見の目でみているため、作品は見ていませんw
前置きが長くなりましたが、0083
面白し!!
いやーーーアニメを
真顔で真剣に見ていた自分に気づいたのは久しぶりです。
それほどまでに面白かったです。
0083は二十年ほど昔の作品なので、いまさらストーリーやらの解説やウンチクに
ついては書くつもりはありませんが、
ガンダム→Zガンダム→ZZガンダム→逆襲のシャア
と続くいわゆる「
正史」を把握した後に見ると、後付設定とはいえ、しっかりと
時代間のつじつまを補完しており、終盤のティターンズの登場や、アルビオンの
スタッフがティターンズに所属してしまうあたり、後に彼らの組織がどういうことを
するのか、どうなってしまうかを知っている(Zガンダム)わけで、そのあたりの
つながりや物語上「敵」として登場するジオンの人々の思想や行動、腐敗した連邦の
上層部など、
「大人」が見ても楽しめるストーリーや設定でした。
途中から、奥さんも興味半分で見始めたのですが「
これは大人向けのガンダムだね」
と素人ながらも正直な感想を述べていました。 その通りだと思います。
ただ、やはり一連の「正史」を把握してから見てもらうと面白さが二乗三乗されるわけで・・
非常に前置きが長くなりましたが、いまさらながらファーストを知ってもらおうと
劇場版DVD3巻大人買いしてきました。
ファーストも本当はTV版を見たほうがいいのですが、いかんせん長いので劇場版で
ダイジェスト的に知ってもらおうと。
(後の作品も劇場版の展開を「正史」としていることが多いですね)
で、劇場版機動戦士ガンダムDVD
これがものすごく罪なDVDでして。DVD化するにあたり、「特別編」と銘打って
発売したのですが・・私もレンタルで見てみました。
これ「特別編」じゃなくて「特別変」だろ・・・
いやーーーーーーーーーーーーーーーひどい!ひどすぎる!!!!!
劇場版はもう25年くらい昔、年末のテレビ特番で放映していたのを
オヤジがベータ(ビデオですよwww)で録画しておいたのを、子供の
頃にテープが擦り切れる程よく見ていたのでオリジナルがどういうもの
だったのがよく覚えているのですが
オリジナルのいいところをわざと壊した
作品になってます。アマゾンのユーザーレビューでも同じことを
おっしゃっている方がたくさんいます。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00005HQPV/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
具体的にはジオンのジャブロー降下作戦のときに流れるはずの
挿入歌「哀・戦士」が流れず、無音のまま進行していったりして
カイの慟哭がなんとも間が抜けた場面に成り下がって増すし、
ラストのアムロがコアファイターでア・バオア・クーから脱出する
際の挿入歌「めぐりあい宇宙」も流れず、淡々と脱出してきます。
で、その挿入歌はどこにいっちゃったかというと、なんとエンドクレジットの
スタッフロールで流れてくるんですww
もうバカかと・・・
上記の2シーンは子供心に胸が熱くなったり、感動したシーンだったのですが
なぜ敢えてオリジナルから改悪させたのかわかりません。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00005HQPW/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00005HQPX/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
最大の不満は
最も手軽に見られるDVDという媒体でこの最悪なバージョンが世間に出回っている。
ということです。
初見の人にとって
「ガンダム」ってこういう作品なんだ。
と刷り込まれてしまうことです。
アメトーークのガンダム芸人のおかげで、ガンダムってどんなんだろう?と興味を抱いて
くれる人が増えたと思います。
そんな人たちがファーストガンダムを見るとすると、まず近くのレンタルショップで劇場版を借りてくることでしょう。
そしてレンタルとして置いてあるのは「特別変」・・そのレンタルを見て、ガンダムってこういう作品なんだと見てしまう・・
実際、会社の若手とカラオケにいって、哀・戦士を歌いながら、ジャブローのシーンをアツく語っても
「
そんなシーンありましたっけ?その歌、最後にながれるやつですよねwww」
とか言われる始末。
本物は違うンだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
なんであんな作りにGo出したんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・
と泣きたくなりました。
・・と、また長くなってしまいましたが、そんなわけでこの「特別編」と銘打った
DVDはどうしても
許すわけにはいきません。
バンダイもそんな声を聞き入れたのか、ガンダム誕生30周年記念として
オリジナルの劇場版DVDを
限定生産で販売しました。
限定じゃなくて常販してくださいよwww
見てください、オリジナルの評価を!!
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B0029S98JU/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
というわけで、当然我が子にガンダムを教えるにはオリジナルの方を見せなければ
なりません。
で、こちらの30周年記念のオリジナル劇場版を3巻大人買いしてきました。
我が子と我が妻に本当のガンダムを知ってもらうために。
我が家に昔UFOキャッチャーでとってきてたシャアザクのぬいぐるみがあるのですが
オリジナルのシャアザクが登場したことで息子も大喜び。
「これうちにある!うちにあるよ!!」
とおおはしゃぎ。ランバ・ラル御大の登場時には
「うわーーこんどはあおい!あおいのつよいの?!」
と。子供にはロボットアニメとして、大人には人間模様を楽しむ作品として「ガンダム」という
作品が、なぜ30年もの間にここまで人々に愛され続けてきたのか、改めて実感できた瞬間です。
「ガンダム」をよく知らないアナタ、いまからでも、年齢も関係ありません。
ぜひ見てください。ガンダムは年齢を問いません。年齢に応じた楽しみ方ができる深い作品です。
あ、借りるときは「特別編」だけはやめてくださいネ!
Posted at 2010/04/27 13:15:09 | |
トラックバック(0) |
日常 | 音楽/映画/テレビ