グリルマーカー減光回路の改良案

導入予定のグリルマーカーを、デイライト時とスモール点灯時とでそれぞれ定格よりも減光することを考えています。
前回はスモール電源をPchのmosfetのゲートに接続し、スモール消灯時（ゲートに印加しない時）にドレイン電流が流れることで抵抗器を一部パスする仕組みを使い、スモール消灯時／点灯時の2パターンで減光を試みました。

今回はPchのmosfetを使った調光回路を用いて、スモール電源と連動した調光が行えるようにしてみようという試みです。
即ちスモール消灯時には抵抗器のみで減光、スモール点灯時には減光に加えてmosfetによる調光が入る仕組みです。
例によって素人の考えた回路なので、模倣されても（私自身も）自己責任です。

なお『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2022.1.7】第218条（その他の灯火等の制限）│国土交通省』の６項には「点滅する灯火又は光度が増減する灯火（色度が変化することにより視感度が変化する灯火を含む ）を備えてはならない。」とありますので、この回路をそのままグリルマーカーに備えた場合、車検に通らない可能性が高いです。

まずはmosfetのゲートに印加しない（スモール消灯時）の動作確認です。
抵抗器を並列で2個繋ぐことにより、発熱を分散させる狙いも改良点の1つです。
10Ωの抵抗器が2個並列しているので、これらを1つの抵抗器とみなしたときの抵抗値は、計算式から5Ωとなります。
安定化電源の値は14.4Vに対して0.34A、4.89Wと示しており、定格の7.5Wよりも消費電力が抑えられています。
なお手書きの回路図と違い、この並列の抵抗器はmosfetよりも上流側に配置しています。

こちらはスモール点灯時を想定してmosfetのゲートに印加し、減光＋調光での動作確認です。
青色の半固定抵抗器を調節して減光、必要に応じて明るさを増減することができます。
約0.1Aまで電流を絞ってみました。
写真では分かりにくいですが、肉眼ではしっかり減光できています。

この状態でmosfetが触れられる程度ではありますが発熱するので、実装する際には念のためヒートシンクを取り付けようと思います。

それぞれの状態で5分程度通電させましたが、抵抗器もmosfetもLEDも、どれかが極端に発熱するようなことはありませんでした。

並列の抵抗器の値をどうするかは、後ほどカンデラ計測をして決めたいと思います。