この頃 オイルに付いての質問を良く受けるようになりました。
此処で簡単に説明させて頂きます。
今流行の 化学合成オイル(エステル、オレフィン、VHVI) は
日本にはその製造プラントが無いと言う事です、また高品質な
添加剤メーカーも有りません。そして海外メーカーの商品で有っても
数社を除きその殆どが国内にてOEM生産されています。
この事を頭に入れて置いて下さい。
一般に使われ始めたオールシーズンのワイドレンジオイルは低温側と
高温側の粘度指数を満たす為 かなり多目のポリマーが混入されていま
すが ポリマー(水飴状の粘度指数向上剤)とは高温時分子構造上
ダラ~と伸びていますが低温時には小さく縮まっている(まるで
チン○)特性が有ります。此れにより高温時と低温時の粘度変化を
少なくしています、しかしこのポリマーは熱や機械的ストレスに弱い
特性が有ります。通常の走行程度では其れなりのライフは有りますが
サーキット走行のような高温、高回転を使用すると瞬時に分解して
粘度低下を起こすものも有ります(せん断と言います)
又 物によってはオイルポンプやメタル他の攪拌、摺動等により
自己発熱を起こし油温の上昇につながる物も多々有ります。
私も色々なオイルをTESTしていますが 同一条件で方や120℃でも
違う物は140℃近くまで上昇してしまう物も有ります。
サーキットレースの場合 前者の物の方がタイム的にもエンジンの
寿命的にも優れています。ではポリマーを出来るだけ良質な物にし
その添加量を減らせば良い訳ですが其処で登場するのが前記の化学合成
油になります。良質なエステル合成油になると低温側が5wの場合高温側
は#30位まで 10wですと#40位 15wで#50位まではノンポリマーで
行ける物も有ります。残念ながら日本製では有りませんが!
この様にベースオイルは大切です。悪戯にワイドレンジを追求せず
夏場と冬場を使い分けるとか 使用目的に応じてチョイスする事を
お奨めします。またレーシングオイルなどの仕様限定オイルは酸化防止
剤や清浄分散剤などの添加剤を含まず高性能のみを追求していますので
普通にお使いになる場合は早めの交換をお奨めします。
極簡単に説明させて頂きましたがオイルメーカーによってはその成分等
非公開にしていますので 奥歯に物の挟まった様な表現に成ってしまい
ますがお許し頂きたいと思います。