
シムカと見た目「あばら家」レストラン・・・・
どの角度から見ても、荒れた建物と、知らない人が見た場合、誰もがその様な感情は受けると思うほど見た目が「お気の毒」と言いたいような外観です。
これはテレビ番組でも取り扱った「外観が悪いが中味が濃い」と言う趣旨の放送内容だったと思います。
以前から気になっていたので、何時もの好奇心旺盛さ!が探究心をくすぐり、恐る恐るいつも「ご同行」のかみさんとご入店となりました。
入ってビックリ!女性客で満席状態、なんとまぁ女性はゲテモノ好みかとブツブツと何時もの独り言を呟きながら、通された席に着席あいなり候と・・・・・
最近の民家風レストランの多くが偽物で、使用する木材は焦がしたり、薬品に浸けて「ヤレ」を出し演出していますが、この店は違っていました。全てがホンモノで無垢材、その無垢材も年月を経た独特のツヤで光り耀き、いい感じなのです。
服飾デザイナーの山本 寛斎お気に入りの店とか、店の奥には個室にタレントであるその娘さん絵馬さんの名前がつけられた部屋がありました。
建築は昭和30年とか、当時のオーナーが大変な拘りで、関わった大工さんを何名もクビにして、そのオーナーさんの指示通りに建設されたものだと2代目オーナーさんの奥さんは申していました。
その拘りは随所に見られ、私は食べ物よりこの建物のホンモノさに興味を抱きました。
外観はあばら家ですが、建物の中に一歩足を踏み入れるとそれは驚き!でした。先代が干支が馬と言う事で「馬の関連民芸品」が随所に置かれたり、飾られたりしていますが、現代では入手が困難なものばかりでそれを一つ一つ見て歩くのも面白さがありました。
2008年にかの有名な版画家「棟方志功」の作品が、壁に隠されており、その「大きな壁画」を白日の下に曝け出し、世紀の大発見とマスメディアで大々的に取り上げられ話題になった事でも有名な、群馬県に位置するお店でした。
外観は本当に荒れていますが、ところがドッコイ、その中は「ホンモノ」で、一つの芸術作品を鑑賞してきた気分、本当に得した気分になりました。2代目奥さんも美術館の学芸員よろしく、懇切丁寧に解説を加えて頂き、ありがとうと、今回、建築物に気が回り、食べ物の味はそっちのけとなってしまい、次に行く時はしっかりと食べ物に気を入れて楽しもうっと。
Posted at 2011/05/13 07:17:59 | |
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