
メッサーラのサーフェイサーを吹き続けている。
総パーツ数で160個ぐらいはあるのかな?
写真のように全てのパーツにサーフェイサーという下地塗料を吹き付ける。
サフを使わないという手もあるが、パテ等で素材もまちまちになっていて同一パーツなのに色が変わってしまっているのでやはりサフは必須。
そうしないと塗装しても下地が透けて見えて同じ色を塗っているのに斑になる。
パーツ全体をペーパーがけしているので細かい傷があるが、サフを吹くとその傷を埋めることができる。
ただし、拭きすぎると繊細なモールドも埋まる。
極論するとサフは溶剤で溶いたパテを吹き付けるようなものなのだ。
だから工作時にスジボリを彫り直す。
ここまでは車に詳しい人なら当然の知識としてあると思う。
サフは必ずしもグレーである必要はない。
要は同じ色で下地を隠蔽してくれれば良いのだ。
知人の超絶ジェット機モデラーはモールドを埋めないために普通の塗料のグレーを下地に吹いているだけだ。
サーフェイサーはメーカーによって設計思想に違いがある。
普通の模型店で買えるGSIクレオスというメーカーのサフは傷埋めを重視しているのでパテ成分が濃い。
俺が使っているのはガイアノーツというメーカーのサーフェイサーEVOグレー。
これは下地の隠蔽を重視しているのでクレオスに比べて傷埋め効果はそれなり。
このサーフェイサーEVOは面白い製品で色がいくつもある。
グレー、白、黒、銀、フレッシュ(肌色)、オキサイトレッドがある。
フレッシュはフィギュアなんかに最適だし、オキサイトレッドは戦車などの下地に使われる防錆塗料を再現する。
下地の塗膜が同じになる塗料で色が複数あるということは、混色して好きな色の下地色を作れるということになる。
意外とカーモデラーに人気なのがソフト99のサフ。
パーツへの食いつきと塗膜の固さが人気らしい。
ただし、数年前に成分が変わったらしく今では使う人は少なくなったみたいだけど。
模型業界の恐ろしいところは、当時のソフト99と同じ調整をしたサーフェイサーが売っていることである。
こうやってサフを吹き終えた後・・・今度は全てパーツを黒で塗装する。
はじめから黒を吹けよと言われそうだが、黒は意外と下地が透ける塗料なのだ。
理由は他の色が混じっていないから。
塗料は混色するほど隠蔽力が高まり、それと反比例して彩度が落ちる。
黒で塗装したパーツの縁を残すようにして上の色を吹くとエッジが暗く残るのでグラデーションがかかっているようになるわけだ。
文章で説明してもわかりづらいだろうが、今後塗装が進むとわかってもらえると思う。
意外と塗装は科学的なのだ。
Posted at 2013/11/10 22:51:46 | |
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