
先日フリマサイトで格安にて購入できたパワーアンプcarrozzeria PRS-D800を、早速デリカのフロントスピーカー用に取り付けました。奥に見えるのは前回設置したALPINE KTP-600で、リアスピーカーとセンタースピーカーを担います。
まず、ナビ裏にアクセスして、フロント(およびセンタースピーカー )に接続していたALPINE KTP-600をリアに繋ぎ変えます。この際、2ch入力4ch出力だとゲイン調整が使えずセンタースピーカーの調整が困難になるので、RCA分岐ケーブルを追加して4ch入力4ch出力(内2chはセンタースピーカーのブリッジ接続)としました。
そして、フロントにPRS-D800へ繋ぐRCAケーブルを接続します。RCAケーブルはamazonの最安クラスのものにしました。(UGREEN RCAケーブル 2m)
最後に、PRS-D800からのスピーカー出力をナビ裏の純正配線にギボシ接続しました。本来ならスピーカー配線を直接ドアパネルに引きたいところですが、十分な時間がないのと、寒くて内張の破壊も怖いので、当面はこのままできいます。
PRS-D800への給電は既存の5sqのバッ直線から行いました。KTP-600とDQC-800Bも既に繋がれていますが、5sqでMax480W(40A)なので、実際の平均消費電流を考えると十分に余裕があります。
【実際の平均消費電流(推定)】
・PRS-D800 定格出力250W(21A)
→平均消費電流6.4A(メーカー値:定格の3割)
・KTP-600 定格出力180W(15A)
→平均消費電流4.5A(定格の3割)
・DQC-800B 定格出力100W(8.3A)
→平均消費電流2.5A(定格の3割)
⇒KTP-600の平均消費電流はメーカー値1.5Aと定格出力の1割ですが、安全側でPRS-D800と同じ3割で計算しました。DQC-800Bはメーカー値がなかったので、これも3割で計算しました。
⇒平均消費電流は安全側で見ても合計13.4Aとなり、5sq線の40Aに対して負荷率34%と十分余裕がありそうなので、電源ケーブルに音質への特別な拘りがなければこのままで問題ないと判断しました。
バッ直端子台とそれぞれの機器の間には、安全を考えてヒューズを設置しました。ヒューズは合計40AとなるようPRS-D800を15A、KTP-600も15A、DQC-800Bを10Aとしました。平均消費電流的に問題ないはずですが、もし切れたらまた考えます。
配線チューブで配線をまとめて、本体をマジックテープでフロアマットに固定して、とりあえず完成です。配線類は全てエーモンで、スピーカーコードは1.25sq、電源とアースは2sq、ACCは0.75sqです。端子類はホームセンターの安物です。
コンパクト設計なので、とりあえずは助手席足下でも邪魔な感じはしないです。助手席は当面チャイルドシートですし。大人を助手席に乗せるようになったら、防水対策するか座席下に移設したいと思います。
設置も完了したので、早速レガシィ時代からのCDで音を聴いてみました。ちなみに、電源が入るとcarrozzeriaのロゴがLEDで光ります。
ちなみに、PRS-D800を繋ぐフロントスピーカーはKENWOOD KFC-XS1700が入っており、フルレンジの17cmドアスピーカーと2.5cmツイーター(ハイパスのネットワーク付き)の構成です。
PRS-D800で鳴らしてみて、これまで知っていた2wayとは別物の、まるで3wayかのような音圧感のある中高域に驚かされました。
とてもクリアな音質で、女性ボーカルの息遣いや繊細なビブラート、アコースティックサウンドがしっかりと臨場感を持って聴き取れます。
レガシィのマッキントッシュ以来の気付きが沢山ありました。こちらは本当の3wayでしたが。
ナビ内蔵アンプからKTP-600にした時は、確かに価格に見合うと満足できるような変化は感じられたのですが、劇的ではありませんでした。
それが、KTP-600からPRS-D800に変えた変化は劇的でした。純正スピーカーから社外スピーカーに変えたくらいの劇的な変化です。
どれくらいの変化量かというと、私にしか分からないような例えですが、、、
パワー感を車で例えると、ナビ内蔵アンプがPolo、KTP-600がPolo GTI、PRS-D800がGolf R、という感じ。
上質さをウイスキーで例えると、ナビ内蔵アンプがトリス、KTP-600がオールド、PRS-D800が山崎、という感じ。
透明感を水で例えると、ナビ内蔵アンプが金魚鉢の水、KTP-600が水道水、PRS-D800が超純水、という感じでしょうか。
よくスピーカーは限界で鳴らしたり壊れる寸前が良い音など言われますが、それがなんとなく分かった気がします。
まぁKFC-XS1700もいいスピーカーなので壊れる気配はないですが。ただ、スピーカーの頑張ってる感が音圧としてすごく伝わってきます。
インプレッサWRX STI(GDB)で例えるなら、ナビ内蔵アンプは4000rpmにリミッターがある感じ、KTP-600は5500rpmにリミッターがある感じ、それがPRS-D800は7000rpm超まで気持ち良く回ってGDB本来の魅力がちゃんと引き出されて、思わず凄いっ!と笑顔で声が漏れてしまう。といった感じでょうか。
KTP-600をリピート購入するつもりでしたが、今回、フリマサイトで安く見つけられて、PRS-D800に背伸びしてみて本当によかったです。別世界でした。
これまでは中高域が弱いからセンタースピーカーで補おう、という発想でしたが、KFC-XS1700をPRS-D800でしっかり鳴らすと、従来比で3way化されたように中高域がしっかりと鳴ることがよく分かりました。
フルレンジスピーカーの中で埋もれて濁っていた中高域が綺麗に研ぎ澄まされた感覚です。良いパワーアンプの高いスピーカー制動力の効果は絶大ですね。
と、本当に素晴らしかったのですが、長時間聴いてみて、ボーカルのサ行が刺さる感覚を覚えたのは気になる点でした。
これからはイコライザーなどをいじって調整を進めていく事にして、カーオーディオへの散財は一旦落ち着かせたいと思います。
Posted at 2020/12/26 11:49:53 | |
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