
私の年式のデリカはバッ直線を引き込める穴がなく、サブウーファーを設置したものの、電源はヒューズから(リードコネクターで)とったものをだましだまし使っていました。
お弁当箱タイプの小型サブウーファーなので容量的には大丈夫なはずではありますが、小心者なのでゲインMAXにできず恐る恐る5〜6割で使っています。
そんな中、先日の超PayPay祭で小型ですがパワーアンプも購入してしまいました。もうバッ直線を引くほか無く、重い腰を上げてバッ直線引き込みとパワーアンプ設置に取り組んでいく事にしました。
まず、電源ケーブルはエーモンの中で一番太い5sqのもの(1188、1189)にしました。オーディオメーカーからも色々と出ていますが、高くて私にはオーバースペックなのでこれにしました。MAX480W(=40A)なので私の安価なシステムにはこれで十分です。電源線が6mなのに対してアース線が2mな点は注意です。

・サブウーファー DynaQuest DQC-800B(定格100W(=8A))
・パワーアンプ ALPINE KTP-600(定格180W(=15A))
→ 計280W(23A)なので負荷率6割。実際の平均消費電流はその10分の1とも言われるので十二分に余裕があります。
端子は圧着で着いていたので、外気に晒されるバッテリー側端子は防水のため軽くはんだを被せる事にしました。ダイソーに行ってみたら30Wのはんだごてが500円、オーディオ用はんだが100円で売っていました。しかもお値段以上のクオリティで驚かされました。
圧着済みの端子へのはんだ付けは反対意見など諸説ありますが、30Wの低出力のはんだごてで被せる程度なら問題ないと考えます。折角のDIYなので業者の方が避けるような手間も加えたいと思います。
10年ぶり?くらいのはんだ付け作業です。必要以上に端子を過熱しないよう気をつけたので少々手こずりましたが、久々の1発目としてはマシかなと思います。
そして、電源の分岐には色々と悩みました。この一本の5sq線を車内に引いて、そこからサブウーファー、パワーアンプに分岐させるのですが、ギボシ端子での分岐は5sq線が太くて難しい上に配線の取り回しも不安です。かといって、オーディオメーカーから出ているターミナルは高価です。
某Amaz◯nを探索していたところ、思いがけずいいものを再発見しました。春日電機の端子台(T1003)です。なんと245円/個と安価です。職場電気室の制御盤を開けたら沢山はいっているやつで馴染みもあります。
この端子台は取り付けられる端子の幅がMAX7.8mmと小さいので、ホームセンターで圧着端子を探して買い足しました。といっても10個入り170円とかなので安価です。エーモンの2sqの電源線(1181)と平型ヒューズホルダー(E433)を取り付けて、出力側にメスのギボシ端子を加工して完成です。
端子台は取り付けネジが緩んだとしても上面のアクリルパネルに拘束されて抜け落ちないので、(クワガタ端子でなく)丸型端子さえ使っていれば予期せぬショートの危険がなくかなり安全です。しかもやはり安価なのが魅力です。
実はバッ直アース用の分も端子台を買っていましたが、サブウーファーやパワーアンプのアース端子が大きいため使えない事がわかりました。もう一つ大きな端子台(春日電機/T30C03)を買うのは607円/個と比較的高価なので諦めました。
アース端子を付け替えるのも手間なので、バッ直アース線はボディアースに直接締結して、サブウーファーやパワーアンプのアース端子もそこに合い締めする事にしました。これが一番シンプルです。
ここからはバッ直線の引き込み用の穴開け作業に入ります。助手席足下左側のパネルを外すと現れるJTEKTのボックスを12mmのソケットで取り外します。
そうすると現れる、この写真中央の丸い部分が穴開けポイントになります。初期〜中期型デリカでは純正でグロメットで封鎖された穴が開いていたようです。
ちなみにJTEKTの足はこのように浮いており、まるでバッ直線の引き込みを想定されているかのような設計です。
続いて社外です。マッドフラップを取り外してホイールハウスのパネルをめくります。
すると、先程の丸い部分がよく見えます。しかしながら、穴開けしようにもフェンダーが干渉して電動工具が真っ直ぐに入りません。フェンダーを外すのも大変なので、結局、角度がついた状態でホルソーを差し込んで作業しました。
使用工具は先日購入した4200円の電動ドリル(20V)と付属ドリル、PayPayフリマで5本セット2000円を1000円OFFのクーポンで購入したホルソーの16mmです。切削油は信越シリコーンを使用しました。
やはり角度がついて作業し難いので、まずはドリルで小さく穴開けして、続いてその穴にホルソーを突っ込む感じて作業しました。ホルソーがノーブランドの安価品なので0.5mm程の芯振れがあり不安でしたが、結局は意外と綺麗に開けられました。
車内からもちゃんと穴が貫通しているのが判ります。一応ウエスをガムテープで固定しておきましたが、ホルソーなので切削粉もほぼ気になりませんでした。
ここでまたダイソーです。軸付き砥石で貫通孔のバリ取りを行いました。最近のダイソーははんだごてに電動工具とDIYツールの充実がすごいですね。驚
貫通孔は信越シリコーンでテカテカなので、シリコンオフで脱脂してから防錆のためタッチアップします。タッチアップペンはレガシィの時に買ったものが紛失していたので、 Poloの時に買ったホイール用のもので代用しました。他の作業をしながら何重にも塗りました。
穴も開いたのでいよいよ配線です。5sqのバッ直ケーブルは7φの配線チューブ(1116)で覆います。
そして、配線チューブの上から4個入り143円のグロメット(iteck/KGE-14A)を通します。そのままではキツキツですが、信越シリコーンを塗るとウソのようにスルスルと入っていきます。
デリカはここからホイールアーチに針金を送ると、、、
いとも簡単に配線が通ります。バッ直ケーブルを針金に固定して配線を引きます。
グロメットもぴったりとはまりいい感じです。配線はタイラップで共締めしておきます。
車内側も問題なしです。最後に防水のため車内外でグロメットにシリコンでコーキングをして仕上げました。
そして、かさばった配線類を助手席下のスペースに逃がすなどしてなんとか処理して、最後に、グローブボックス下の車検証入れに綺麗にハマるよう、これまたダイソーで購入したMDF板を16.5cm×22cmにカットして端子台を固定しました。(ちなみに表面は一応サンディングシーラーで処理しています)
ここで暗くなってしまったので作業は中断です。とりあえずバッ直線の車内引き込みが無事にできてよかったです。あとはサブウーファーの配線を改善して、パワーアンプを設置するのみです。
最後に、ヤフオクで2000 円ちょっとでこんなものを入手できました。カロッツェリアのセンタースピーカー(TS-CX900)です。10年以上前のモデルですが定価15000円なので造りはよく、6.6cmのスピーカーと2.5cmのツイーター(ハードドーム)の2wayとなっています。
レガシィのマッキントッシュを参考にツイーター増設を考えていましたが、これで事足りるかもしれません。パワーアンプの4chをどう使っていくかが悩みどころです。
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2020/11/29 23:17:44