ワタシ、最近は仕事で配達に出る機会はめっきり少なくなってきたのですが、それでもやっぱり追加の配達などで助っ人として配達に出ることもたまにあります。ちょっとした配達の時にはゆうさくくん号のトランクにオサカナを詰め込んで配達に出ちゃうこともあるのですが、まぁそういうのはどちらかというとレアケース。
やっぱりある程度の量のオサカナを運ぶとなると、保冷トラックの出番ってことになるわけで。
さて、うちの会社の通常仕様のトラックというのは850kg搭載のマツダ・ボンゴトラックがメインとなってます。(ワタシは量産型、と呼んでますが(笑))この標準仕様のトラックで配達に出るとき、近場ならいいんですけども遠距離になってくると眠気防止のためにもカーステのひとつも聞きたくなるってものですよね(^_^;)
ボンゴトラックには純正でFM/AM切り替え式のカーラジオとダッシュボードの両端にステレオスピーカーが付いています(^^) これがさらに前のトラックだとか形式の違うトラックになるとオーディオ本体にモノラルスピーカーの付いたAMラジオのみ、なんてのもあるので・・こうなると辛いですが(汗)
以前なら、ボンゴトラックで配達に出るときにはFMラジオなんかをよく聞いていましたし、ワタシが配達ルートを持っていて毎日配達に出ていたときには、安物のカーステをネット通販で買って自分で取り付けたりもしてましたが、世はスマホ時代。 自分の持っているiPhoneをうまく使えばカーステがわりになるだけじゃなく、それ以外の付加機能も持たせられるんじゃないかと、ちょっと調べてみたのが半年ぐらい前のこと。
すると・・なんとまぁ!さすがはiPhoneです(^o^) なんとiPhone1台で配達中のトラックの運転席で4つの機能を持たせられるんですよ! これはけっこう驚きでしたけども、今となっては配達の時になくてはならない相棒になってしまいました(^^)
まず必要なのは、もちろん当然ですがiPhone本体。そしてこれをダッシュボードの上に取り付けるための吸盤ステーなど。そしてiPhoneから出力された音楽をカーステに手っ取り早く取り込むためのFMトランスミッター。
そしてBluetooth接続タイプのワイヤレスイヤホンマイク。 これだけなのですが、イヤホンマイクは仕事中にずっと使っているものですから今回のシステムアップのために買ったものではありませんし、取付ステーもずっと以前に期間限定のYahooポイントが余っていたときに1000円ぐらいのものを買ったままでほったらかしにしてあったもの(^_^;)
新たに買ったのはUSBジャックつきのFMトランスミッターだけです。これも配達の途中でオートバックスに立ち寄ってテキトーに買った2980円のもの。Lightningコネクタから音声を取り出すタイプだと音質は良くなるでしょうけども、しょせんは営業車の純正ショボショボスピーカーから音を出すだけなのでそんな高音質は望めるわけもなく・・・高価なLightningコネクタ搭載タイプではなく、汎用性の高いイヤホンジャックから音声を取り出すタイプのものをチョイス。USBジャックが付いているのは単純にスマホを充電するためのインタフェースです。
それなりにアイテムを揃えないといけないような感じですけども、意外とすでに所有しているものを組み合わせているっていう感じの強い、ごくあたりまえのものですよね。
さて、これを冒頭の画像のようにセットするわけですが・・・FMトランスミッターの使い方なんていうのは皆さんおよくご存じだと思いますけども、まぁシガーソケットにトランスミッターを突っ込み、イヤホンジャックに音声ケーブルを差し込み、USBにはLightningケーブルを接続して充電に使用。 ラジオの空いている周波数に合わせてカーラジオもチューニングしてやります。
そして耳にはBluetoothイヤホンマイク。これはワタシの場合、車に乗り込む前から耳に装着したまんまなのでとくに何もしませんが。
ホルダーにiPhoneをヨコ向きにセットしてアプリを起動すれば準備は完了です。ややこしそうに書いていますけども、実際にセットするのは1分ぐらいのものなんですよ(^^)
さて、ではいよいよこのシステムで何ができるのかをご紹介ですけども・・。
1.電話
2.カーステレオ
3.カーナビ
4.ドライブレコーダー
なんとこの4つの機能をたったこれだけのセットで実現してしまえるのです(*^_^*)
まず
「電話」 これはもちろん言わずもがなですけども、iPhoneですから電話として使えます。Bluetoothヘッドセットを使っているので完全ハンズフリー。道路法規上も問題はありませんよね(^^)
そして
「カーステレオ」。iPhoneに搭載されているiPod機能を使うことで、自分のお気に入りの音楽をクルマのFMラジオ経由で聴くことができます♪ FMラジオでもいいんだけど、やっぱり自分のお気に入りの音楽を自在にかけることができるっていうのはまったく気分が違うものですからね(^^)/
そしてここがひとつポイントなのですが・・・BluetoothヘッドセットをONにして電話をヘッドセットで受けるようなセッティングにしているときにイヤホンジャックにスピーカーケーブルを接続するとどういう状態になるのか? これはワタシも最初は不明だったのです。
最近のイヤホンマイクは電話の音声だけじゃなく、音楽やメール着信音まで再生可能な規格に対応しているものも多く、ワタシの使っているヘッドセットも音楽再生に対応しています。
なので、Bluetoothヘッドセットを接続しているときにイヤホン端子のほうにもスピーカーケーブルを接続してしまった場合には、ヘッドセットから音楽が聞こえてくるのではないか? と思ったのですが・・・。
なんと! 音楽の音はイヤホン端子のほうから出力され(つまり、FMラジオ経由でクルマのスピーカーから出力される)、音楽再生中に電話の着信があると自動的に音楽がミュート、一時停止して電話の着メロがiPhone本体のスピーカーから流れ、ヘッドセットで電話に出ると、電話の音声はちゃーんとヘッドセットのほうから出力されるんですよ(^^)/(^^)/(^^)/
(つまり、電話中の車内は無音状態になります)
なんとまぁうまくできてるものだと初めてこの状態で使ったときには感動しましたよ!(*^_^*)
そもそも音声の出力先を設定などで切り替えたりとかまったくしていないのです。ヘッドセットをBluetoothで接続し、イヤホンジャックにスピーカーを接続しただけ。この状態でiPhoneは見事にシチュエーションに応じて音声の入出力先のインターフェースを自動制御してしまうのです。
このへんがいかにもAppleの製品だな〜 と感激してしまうワタシなのです(笑)
電話とカーステとして車内で便利に使えるというだけでも十分なのですが、それだけで済まないのがイマドキのスマホってヤツ。
続く
「カーナビ」っていうのも、今では車内でのスマホの有効活用法としては一般的になりつつありますよね。
ワタシのiPhoneにもいろんなフリータイプ、有料タイプおりまぜてカーナビアプリがインストールされていますけども(余談ですが、データ通信をしなくても地図の表示できる、地図データを事前にインストールするタイプのナビアプリ、マップアプリをインストールしておくと災害時などケータイ電波が使えないときでも地図やナビとして使えるので、データダウンロード量が多くて有料なことが多いですが、ひとつインストールしておくともしもの時にかなり有効かと)、普通に配達先への到着時間を調べたりとか渋滞情報をゲットするためなら、iOS7純正のマップアプリやフリーのGoogleマップでも十分に使い物になります(^^)
出発前にたとえばGoogleマップを起動して目的地を設定してナビをスタートしてやれば、音楽再生をしつつ、カーナビとしてiPhoneを利用できますね。もちろん、この状態で電話がかかってきたらもちろんハンズフリーで電話に出ることも可能です♪
さて、このあたりまではスマホとしてはもはや一般的な使用法を組み合わせただけとも言えますが・・最後の
「ドライブレコーダー」、これがなかなかに秀逸なのですよ(*^_^*)
スマホアプリとしてのドラレコっていうのがあるっていうのは知ってましたが、ドラレコっていうよりはドライブアシストソフト、っていうものが多かったです。内蔵のカメラを使って車線逸脱しそうになったらアラームを鳴らしたりとか、速度を表示したりとかね。
そんな中で、今回紹介する
「Safty Sight」というドラレコアプリ、これはスゴいっす! 損保ジャパンと日本興亜損保が提供しているというフリーのアプリなのですが、とにかくiPhoneの持っているハードウェアを駆使していろんな機能を提供してくれます。
まず内蔵の高解像度カメラを使ってクルマの正面の画像を動画で撮影します。動画認識機能も搭載しており、前走車までの距離を計測して表示したり(けっこういいかげんですが)、信号発進アシスト機能といって、自分の前に停車している車が動き出すと「信号が青に変わった」と認識し、その状態で自車が停止し続けると即座に
「信号が青だよ!」という警告音声を出してくれます。
また進行方向に障害物とおぼしきものを画像で認識すると衝突警報も出してくれます(これまた左コーナーなんかで対向車がくると衝突警報が出たりと誤報も多いですが、OFFにすることもできます)。
そして、ドラレコっていうぐらいですから万が一の事態が発生した場合には録画が可能。録画を残したい、というときに手動で録画ボタンをタップすると、タップした瞬間より10秒前のタイミングから、タップ後10秒までの20秒を録画してくれます。そして衝突などの強いGをiPhoneの加速度センサーが検知した場合には全自動で録画を開始してくれます。
録画された動画にはなんと!録画された映像が動画で確認できるのはもちろんですが、撮影場所が地図でリアルタイプに表示されるし、車体にかかっているGの方向と大きさまで表示、さらに撮影時の車速までが記録、表示されるのです(^o^)
ね、このアプリスゴくないですか?(*^_^*)
さすがにこのドラレコアプリは作動させておくためにはこのアプリを起動した状態にしておかないといけないのですが、もちろんバックグランドで音楽再生はできますし、電話の着信も可能です。
そして! このドラレコ表示状態でもカーナビを使うことが可能なのですよ、奥さん!(笑)
もちろん、画面はひとつしかないのでドラレコを表示した状態でナビの地図を表示させることはできませんが、前述のようにGoogleマップで行き先設定をしている場合、ドラレコの画面の上に「どっち方向に曲がってね」とかいう表示が割り込んでくるのと、再生している音楽にオーバーラップするように音声案内も入ります。
なので、ドラレコ表示のままでもいちおう、音声と簡易ウインドウでのナビはやってくれちゃうんですよ。
iPhone1台でこれだけのことができてしまうんですよね・・・これにはホントにワタシもビックリです。愛車であるF30ゆうさくくん号にはもちろん、Bluetoothによるハンズフリー電話システム、iPodを接続できるカーオーディオシステム、カーナビ、そして後付けでドラレコを装着していますが・・・それらの装備をiPhone1台だけで全部(簡易的とはいえ)実現してしまえるんですね・・・。
とくにドラレコ機能については、普段自分の車に装着されていて、あまつさえその効能を実際に体験してしまうと、ドラレコの付いていないクルマを運転することがちょっと心配になってしまうようなことがあったのですが、このiPhoneアプリを使うことでそんな心配をする必要もないんですよね。
そしてこのシステムのいいところは、カンタンに設置、撤去ができちゃうってこと。使ってるものがカンタンなものばかりですから、極端にいえば電源ソケットとFMラジオのついているクルマであれば設置ができちゃうわけですよね(^^) 実際、ワタシも配達に使うクルマは毎回別のトラックだったりしますが、その日使うトラックにFMトランスミッターとiPhoneホルダーを持ち込んでやればささっと1分で設置完了ですもん(^^)/
ってなわけで、せっかく持ってるスマホです、ゲームをやるだけじゃもったいない! ぜひともガンガン使って有効活用しちゃいましょう(^o^)
あ、ちなみにこのシステムで使おうとする場合、電源をクルマのソケットから供給するのは必須ですよ。音楽再生しつつBluetooth待ち受け、そしてナビアプリとドラレコアプリを動かすと、本体の各種センサーやらカメラやらを総動員して稼働してますから、その電力消費量たるや尋常なものではない様子ですから、バッテリー駆動してるとガンガン電池が減ってしまいますよ〜(滝汗) なんせLightningコネクタを接続して充電しながら使っていても、供給される電力と消費される電力にあんまり差がないからでしょう、なかなかバッテリーが充電されないですし、本体は冬でもかなりあったかくなっちゃうほどなので(汗)