今日は満月。
と言っても06時20分頃がちょうど満月になるので
今夜は少し欠けた満月なんでしょうね。
日本では真冬の満月がもっとも高度が高くなり
天の中心を通っていくように見えるため
真冬に上る満月を「月天心(つきてんしん)」と
呼んだりします。
でも天気が下り坂なので今夜は見れるかな~?
月とオリオン
冬の星座の王様オリオン座と月にまつわるこんな神話があります。
月の女神アルテミスはオリオンに恋をしました。
乱暴者でプレイボーイのオリオンは、プレアデスの七人姉妹を追い掛け回したり
暁の女神エオスなどとも恋仲にあったりもしていました。
そんなオリオンと処女神でもあるアルテミスとの恋は許されるものではありませんでした。
アルテミスの兄の太陽神アポロンはオリオンを殺そうと企みました。
ある日、オリオンが海を渡っているときを見計らい、アポロンは海上に突き出している、
オリオンの頭に金色の光を吹きつけました。
そして、なにくわぬ顔でアルテミスのもとを訪れ、
「いかにお前が弓の名手でも、あの波間に漂う金色のものを射抜くことはできないだろう」
と言ったのです。
アルテミスは怒って弓と矢を手に取ると、その金色のものが
オリオンの頭だとは知らず、見事それを打ち抜いてしまったのです。
やがて、波打ち際に打ち上げられたオリオンの亡骸と、その頭に突き刺さった自分の矢を見て
アルテミスは、自分がオリオンを殺してしまったことを知ったのです。
アルテミスは嘆き悲しみ、自分が天の道を通る時にいつでも見えるようにと大神ゼウスに頼み
天に上げて星座としたのだといわれています。
そしてオリオン座が上る冬の間だけ、アルテミスはオリオンに会うことができるのです。
この時期、月はちょうどオリオン座のすぐ近くを移動します。
そんなところから、この神話は生まれたのかもしれませんね。
Posted at 2011/01/20 02:43:22 | |
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夜空への誘い | 日記