某雑誌の
グループインタビューを受けた折
クラブマンでなかったらどのモデルを選びますか? と
問われ、
ロードスターかペースマン と僕は答えた。
2シーターのオープン。もしくは、2ドアのSUV ...
ADO15 に端を発する伝統的なミニ観としては邪道な
モデルである、どちらも。
だけども。慣例に捕らわれない考え方は亜流にこそ宿る
と言える、わけで。
MINI は mini を引き継ぐクルマであると同時に
21世紀の価値観を尺度に創造された小型車でもあり、
懐古主義の昭和世代もそのあたりを認めていい頃合いになってきたんじゃなかろうか。
喫に続く文字は煙でなく茶とする近頃は愛煙家の居場所が街になく
良妻賢母なんて熟語は忘れられつつある今に夫の棲家はそこでなく
楽器が弾けなくてもバンドが成立する当節が Zeppelin ファンを過去へ葬る
昭和的価値観では立ちゆかぬ平成の世であるからしてねぇ ...
そんな折も折
代車はペースマンでいかがでしょう?
2回目の12ヶ月点検を迎える John Cooper
お預かりする愛車に代わって差し出された
おクルマは、
ちょっと欲しいかも と思わせた
2ドアのSUVであった。
やるな。二代目担当氏!
ディーゼルエンジンを積んだ新しい Crossover に
試乗し、これまでにない感慨を抱いたその直後
同じ車台を用いた2ドアのガソリンエンジン車を
貸し出すなんて技は ...
今のうちに大きなミニに
馴染んでいただき、来年には登場するであろう
F形式のクラブマン - それは R形式よりも大きいと
噂される - への順応性を高めさせようとする 実に
遠回しな計画じゃないか。
21世紀を5ナンバーサイズに引き籠もっていた
我が家に対する、3ナンバーへの提案。
大は小を兼ねる、のか ... ???
貸していただいたのは赤いボディの Paceman Cooper 6AT
オプションは装着されておらず 素のモデル を味わえる貴重な存在なり
でっかいミニは室内も広いのダァ~
東西南北に広い Paceman のキャビンには余裕の文字が漂う、けれども
ちっちゃいミニ乗りからすれば少々間延び感を覚えてしまうのもまた事実
でっかいミニに乗ると仲間が欲しくなる。
連なって走る仲間ではなく一緒に乗る仲間が。
4ドアの Crossover ならばそれも道理だけど
2ドアの Paceman でもそう感じたのは意外である。
更に言えば Paceman
前席と同く左右独立の後席を持つキャビンには、
二組の恋人、二組の夫婦、二組の情人が収まって
欲しい気がするのだけれど。
なだらかに下るルーフラインと尻すぼみに切り上がる
ショルダーラインの耽美な造形が秘め事を抱えた
大人の男女を連想させるのは僕だけか?
青春の1ページを飾る開放的な仲間関係は、4枚ドアの Crossover に任せれば良いのである。
そう直感した Paceman と過ごす初日
我が家だけで出掛けるんじゃ Clubman と変わりばえしないので、近所の友人夫婦をお誘いし
湾岸エリアのイタリアンレストランへ(ディナーを求めて)ドライブしてみたんである。
日曜日の夕刻、交通量の少ない三ツ目通りを走る。
1.5t超の車両総重量に対し 122ps は心許ない
感じもしたけど、休日の穏やかな流れに対して
特筆すべき不足はなかった。
先を急げ!と急き立てる John Cooper の刹那的な
爆発力はこの場合、不要である。
二組の夫婦をレストランへ運ぶトランスポーターに
必要なのは、包容力のある室内と確実に前へ進む
推進力であり、そう考えるとこのクルマ。
ディーゼルの方がより相応しくないか?
うん、そうだ。Cooper の後に D の文字が欲しい ...
あんな殺風景なところにこんなお洒落なお店がっ!と驚く東雲のイタリアン
本格的な料理に会話も弾む隠れ家的レストラン。もちろん、イヌも同席可能なり~
Paceman の魅力はボディ後半の屋根とフェンダーの相関関係に尽きる(と思う)
シトロエンDSに恋した自分は尻すぼみに下るルーフラインに弱いのかなぁ
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new mini | クルマ
Posted at
2014/09/22 17:44:58